「実効再生産数」なるもの(定義は正確に知らないが)の推移や

「PCR陽性率」の推移が大変気になる今日この頃である。

 

「実行再生産数」については定義や算出方法は

「こんな感じじゃないの?」と家内で議論はしてみるものの

空想の域を出ないので話が進まない。

 

PCR陽性率については、例えば東京都のホームページ

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

「東京都が把握している」日ごとの

「新規陽性患者数」と「検査人数」が表示されているので

算出することができるはずだ。

 

「新規陽性患者数」と「検査人数」が判っているなら「率」も

あわせて表示してくれれば良いのに・・・と思ったものの

「率」が公式表示されない理由は生データを見ればすぐに判った。

 

たとえば4月12日の検査人数は「57」に対して

4月12日に新規に陽性だと判明した数は何と「166」

このまま割り算すると陽性率は何と291%!!!

 

どうやら「新規陽性患者数」は発表される1~2日前に

検査した検体から判明した数のようで日ごとに単純に割り算はNG。

 

なので、1週間の数値をまとめて平均値を算出してみた。

以下のプロットで4月1週という項目に挙げた数値は

「検査人数」については4/1~4/7までの数値を平均したもの

「陽性数」については4/2~4/8までの数値を平均したもの

である(タイムラグをとりあえず1日とした)

 

この図から私が理解したことは以下の2点。

1)東京都が新規の患者に割り当てているPCR検査人数は

一日平均270程度で推移していて、4月1週目から変化ない。

 

2)これまでの検査基準(37.5℃が4日続くか、酷い症状なら検査)だと

東京では陽性率が3割以上になっていた。

 

・・・「〇〇区でPCR検査センターが設置されました~」などと

盛んに報道されているのだが、それが上記に反映されていない理由は

A)検査センターで新規を増やした分、保健所で再検査を増やしてる

B)検体の採取は増えたけど、検査(増殖)のキャパが回らず滞納してる

C)新たに増えた検査センターのデータは東京都の統計に反映してない

など考えられるが、私にはわからない。(追伸:Cであると判った)

 

なお本日(5/7)発表されたデータは上図に含まれていない。

ちなみに本日発表されたデータは

新規確認陽性患者数が23で、検査数(5/6)が65である。

23÷65=35% ・・・5月1週の平均値とは大差なかった。

 

<読者さんよりコメント頂き追伸>

東京都のデータの(注)を読んでみると

「検査人数」には医療機関が保険適用で行った検査は「含まれておらず」

「陽性患者数」には医療機関が保険適用で行った検査も「含む」と

書かれいる。従って、東京都発表の

「陽性患者数」を「検査人数」で割っても「陽性率」とならないことが判った><