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行列のできない診療所

医師の心の目で日々を綴ります

先日、外来採血室前で、ある患者さんと話をしました。

 

話といっても、いわゆるSmall talking 雑談的なものです。

 

その方は、手術をしたあとの経過観察中で、ほんとうは来月受診予定のところ、ちょっと気になることがあって、早めにみてもらいたくて来院したというのです。

予定外の受診だったため、採血オーダーの追加変更が必要で、その手続きをお手伝いした際、その「気になること」についてちょっとお話を聞いたのです。

 

時間にしたら数分程度だったと思いますが「話しかけていただいて、すごく嬉しかったわ」と言われました。

 

患者さんは、医療者と話がしたいのだなあと、改めて思いました。

 

待合室では多くの患者さんが自分の順番がくるのを待っていますし、医師はパソコンをみたまま早口でしゃべり、多忙さ全開のふるまいをしている人もいます。

だから、患者さんのなかには気を使ってしまって、医者に言いたいことも言えない、聞きたいことも聞けないということが残念ながら珍しくありません。

 

ほんと、よくないです。

 

今は管理の仕事だけで、患者さんの治療には直接関わっていません。

でも、こんなふうに患者さんから感謝されると、患者さんと医療者との溝を埋める役は、この職場では私じゃないとできない、と思って、自分自身の働くモチベーションを維持しようとしています。

 

けれど、もっと自分らしく生きられる場所・方法があるんじゃないかという気もしていて、最近は悶々としているのも事実です。