サマリーを見て、今後介護保険によるリハビリを行うけれど、今の状態から見るに通所リハではなく医療保険によるリハビリの方がいいのではないか?と言う内容と、
H病院で処方された向精神薬を止めた方がリハビリの効果が出やすいから、一度精神科を受診して相談してほしいと言う内容と、
主人の今の状態では身体障がいの手帳は取れないだろうということ、
などの説明がありました。
CTから、主人の脳が大きく損傷しているのは左後頭葉なのですが、そこは記憶障害が起こる部分ではなく、高次脳機能障害の程度もかなり強いので、CTでは見えない部分の前頭葉のダメージが大きいかもしれないとか、
記憶障害もさることながら、失語がかなり強いと思われることや、今まで指摘されなかったことも指摘されました。
メモを取ることがなかなか定着せず、忘れるならば何故メモを取らないんだろう?と不思議に思っていたのですが、主人は筆記で文字があまり書けないみたいです。
パソコンも、言われた文章は打てます。(ブラインドタッチも以前と同様のスピードです)
スマホは苦手だけど、短文はなんとか打てます。
でも、メモを取るとなると、途端に手が止まります。
ペン先が固定できない、書くべき言葉がわからない。
え?半年間リハビリしていたのは、何だったんだろう?
それとも、半年リハビリの結果がこれなのか?
急性期病院では毎日付き添いをしていたので、日に日に回復する主人の様子が嬉しくてたまらなかったのですが、回復期病院に転院後は私もパートに復帰したこともあり、ほとんどリハビリを見ることがなく、家族面談で聞く情報が全てでした。
分かっていたつもりだったのかな。
全然分かってなかったのかな。
私の見通しは甘かった?
呑気に構えすぎていた?
脳の病気は薄皮を剥ぐようにしか回復できない。
だから長い目で見てください。
そう、何度も色んな人に言われました。
分かっていたつもりで、全然分かってなかったのかな。
とにかく今、なんだかとても混乱しています。
今日も今日とて、ひたすらに掃除を続ける主人。
暇な時間をどう過ごしていいのか分からないそうです。
のんびりしてていいのに。
でも、じゃあのんびりするってどういうこと?って返されて、言葉に詰まってしまう。
倒れる前に主人が言っていました。
「働いても働いても、生活は楽にはならないし、息をつく暇もない。早くリタイアして、ピアノを弾いてのんびり過ごしたい」
今、主人はこう言います。
「元の生活に戻りたい。朝5時半に起きて出勤して、夜の10時に帰宅するあの生活に戻りたい。何もすることがないことがとても怖い」
私も、家でのんびり過ごす時間より、職場で足がもつれそうになるくらい働いている時間の方がいい。
今日も忙しくて大変だったと言うと、主人はポツリと「羨ましい」と言いました。
戻りたいね。
忙しくて二人で仕事の愚痴ばっか言って、
たまに居酒屋でサシで飲んで、
お互いに愚痴を言い合う、
子どもたちの将来を考える、
あの慎ましやかな幸せに、
戻りたい。