昨年は、とても心の温まる同級生達との共演が幾つかありましたが、本日、またまた思いがけない嬉しいお知らせが飛び込んでまいりました。
明日、横浜イギリス館で学生時代のチェロの先輩方がリサイタルをされるというのです!イギリス館ならアットホームな雰囲気だし家からも遠くない。
うわあ、これはものすごく懐かしい!行ってみたいなあ。
でも・・・
僕の母校、桐朋は、かつて下は15歳くらいのピヨピヨから、上は既にオジサンになり始めたヤンチャな25歳くらいまでが、ゴッタ煮のように狭い校舎の中で暮らしていたものです。そんな中で、我ら後輩達は日々キメられたり(オマエら生意気だぞと教育される事)、良い音楽や悪い音楽をごちゃ混ぜにして ぎゅうぎゅう詰め込まれたり、ガバガバ飲まされたりと熱くドロドロな昭和な日々を過ごしていたものです。
ですから、今日は懐かしいなんて呑気な事を申しておりますが、本来なら近寄るだけでも緊張する先輩方なのです。
ところが時の流れは、熱い日々をも甘い想い出に変えてしまいますね。
まだまだヤンチャで危ない感じでいらっしゃるかもしれないというのに、懐かしさにほだされて、先輩のリサイタル、行ってまいりました!!
桜庭茂樹 チェロ・リサイタル
ゲスト 松岡陽平、土肥敬
皆さん、久しぶりにお会いしたら、すっかりヤンチャさが影を潜め柔和になられ(たぶん)、再会を喜んで下さいました。
終演後の短い時間でしたが、「藤村、お前、今どうしてんの?」「あっ昨年、オケを定年になりました」「へえ藤村が定年!」みたいなよもやま話しをしていると、いつの間にか、何かふわっとしたものに包まれてきたのを感じます。なんだろう?この感じ、知っているなあ。そうだ!昨年、同級生達と共演した時に感じたのと同じ温かさだ!でも、それよりもっと甘い感じがするなあ。
そうです、N響で最年長になってしまった僕が、近頃、すっかりご無沙汰してしまっている歳上の方々との集団生活の感覚です。
今までなら、気を使うから先輩なんて面倒くさいと考える事もありましたが、実は集団の中で若輩者というのは望むと望まざるとに拘わらず、年長の者に守られて、ぬくぬくと暮らしているのですね。
実際、最年長になると歳上がいないので、矢面に立っているというか、頭の上をピューピュー北風が吹いていますよ。
という訳で、今回は、とくに大冒険のお話でもなんでもなく、ただ久しぶりに懐かしい先輩の懐に包まれて、心がとても温まった、というお話しでした。
