皆様、新年明けまして
おめでとうございます!

3匹の猫を抱きかかえている自分の写真を撮りたかったので、3匹を無理矢理、抱きかかえたら、全員もがいて逃走。仕方ないので、警戒心で目つきの悪くなった2匹に近付いて撮りました。もう1匹は、もっと遠くに逃走。


大晦日のベートーヴェン交響曲全曲コンサートは、自粛生活で落ちた体力が完全復活していないせいか、真ん中の第5番あたりで限界を感じましたが、何とか完奏。
コロナの厳しい状況下にも関わらず、聴きにいらして下さったお客様に感動しました。


ところで、そのベートーヴェンより、さかのぼる事1週間ほどの、ある日の夕方、僕は『両親の家のテレビで、ネット放送が観られるようにする』という壮大な「親孝行事業」を行っておりました。

なにしろインターネットの「イ」の字もない家でネット放送を観ようって訳ですから、光ケーブルの工事の手配から始まり、今どきのテレビやAmazonスティックの購入、今までの有線放送の契約解除等々、僕にとって不慣れな電話を掛けまくって、今夕は、ようやく辿り着いた最後の難関作業、
「どうしても繋がろうとしないWiFiルーターとテレビ」の問題を、いよいよ解決する時がきたのです。
親の家に接続を試みに日参し、かれこれ3日も経ちましたでしょうか。ついに僕の最も苦手とするカスタマーセンターなる所に電話するしかない事態に追い込まれました。
なぜ苦手かって?それはネット用語がわからず、カスタマーセンターの方にご迷惑をおかけするに決まっているからです。

それでも、その時はその時だと、思い切って電話してみました。17時まで受付けのところ、今、16:40分。さぞかし先方はお疲れでしょう。

折り返し電話が掛かってくると言うので、それを待っている間、スマホを初めて間近で見る親に、録音とかも出来ると説明していると、カスタマーセンターから電話が掛かってきました!

さて、いよいよ始まります。
まずは、事の顛末をお話ししなければなりません。

今回は親孝行の一環として、仕方なくインターネット接続を試みている者ですが、なぜか繋がらない。本来、自分の家なら、こんな馬鹿げた事は起こらないのだが、とか言ってみましたが、夕方でお疲れのカスタマーセンターのお姉さんは
「インターネットの接続ですね」
と一瞬にして総括。

スマホで電話しているのに、そのスマホで色々、作業して下さいと指示が出ます。そうだ、こういう時は「戻るボタン」を押すと電話画面は上の方に移動するんだった!

ハンズフリーにして作業が出来ているだけでも褒められるんじゃないかと期待しているレベルの人に、予想通り、ネット用語は容赦なく襲いかかります。

ふと気付くと、さっきからANAの予約センターに電話した時のようなBGM(葉加瀬太郎さんのヴァイオリン)が聞こえているではないですか!
なんかお洒落。
何か親しみのある音楽だなあ。
これチェロか??
カスタマーセンターもやるなあ!数ある中からチェロが選ばれてチェリストとしては嬉しいですよ。

その間も、お姉さんの僕の能力を超えた指示はグイグイ来ます。
「クロームから接続に入って下さい」
クロームって?もしかして、いつも僕が心の中で「チョルム」って呼んでいるやつかな?

しかしなんだか、この曲知っているなあ。何だっけなあ?やたら知っている!あっ、このポジション・チェンジの感じ、すごく知っている!!

これって、この間録音した安田先生達とのチェロ四重奏のCDじゃないの!!

へえ!もうこのCD、使って貰っているんだ!
カスタマーセンターも先見の明があるというか、やるなあ!!

そうと分かったら、なんとかしてお姉さんに、この事実を伝えなければ!
僕のような素人の相手をしてヘトヘトになっていても、「あのお、今、流れているBGMって僕が弾いているんですよ」と、お伝えしたら「そうなんですか!!」と、しばしお仕事を忘れて、ほっとして頂けるのではないか?
あるいは同僚の方々に、さっきね、我社のBGMを弾いた人を担当したんだよ、とか言ってくれるかもと考えると、どうしても、この事実、話さなければと機会をうかがいます。でも専門用語の嵐がすごくて、別の話しをする隙がなかなか見つからないのです。

BGMの事で頭がいっぱいで、説明が頭に入ってきません。多分、お姉さん、結構イライラされているのではないでしょうか。

「あっチョルムでしたっけ?あっ、そのチョルムを開いたんですけど、その後はどうするんでしたっけ?」

はあ・・この人、chromの事、チョルムって言っているよ・・と、お姉さん、これに関して何のコメントもなかったので、きっと深いダメージを受けられたのだと思われます。


結局、BGMの事、お伝え出来なかったです。


でも、それで良かったのですよ。



なぜなら、それは、さっき親に聞かせていた過去の録音アプリが、裏で鳴り続けていただけだったのですから。



(WiFiの方は、お姉さんの的確な指示のおかげで無事に繋がりました。お姉さん、ありがとうございました!)