7月、ふたつ目のN響演奏旅行に行って来ました。
今回は東京→大阪→松山→鳥取と4ヶ所で、指揮者はディマ・スロボデニュークさん、ソロのピアニストはシモン・トルプチェスキさんという、お名前が覚えにくいコンビ。ピアニストのトルプチェスキさん、心に来る音楽と、なぜか達者な日本語のミニ・スピーチ、そしてアンコールのご自身で歌いながらの「さくらさくら」で、各地で大喝采を浴びていましたよ。
指揮者のスロボデニュークさんは、ここ数年で、初めてN響に来た若い指揮者の中では、断トツに素晴らしい指揮者でした。
しばしば、若い指揮者にありがちな、自分がお客様にウケる事が一番大事というスタンスではなく、スロボデニュークさんは、指揮者というのは、作品をオーケストラに弾いてもらう、あるいは弾かせるための媒介役だというスタンスに立っているので、我々が納得するほど作品を深く掘り下げているし、全ての動きが作品の表出のためであるし、なんと言っても我々オーケストラを大切にしてくれます。よくありがちな、演奏が終わって何度かカーテンコールする時にコンサートマスターがオケを立たせずに指揮者を称える事がありますが、最近は得意になって指揮台に登って、その後、オケも立たせずスター気取りで引き上げる指揮者も散見されますが、この方は、決して演奏の成功を自分だけの功績とせず、仕方なくするお辞儀の場合でも指揮台には登りませんでした。昔、名誉指揮者だったホルスト・シュタインさんは、オーケストラがシュタインさんを称えると、半ば怒って、自分なんかはどうでも良い、皆が良かったんだという姿勢を貫いていらっしゃったので、そういう時にはリハーサルは怖いけど、本当は優しいというシュタインさんの温かい心を感じたものでした。
ふう!ここまで演奏の事について書きましたが、結構長くなってしまいました。
いつも演奏以外の事しか皆様にお知らせしないので、この人は年がら年中、遊んでいるのではと勘違いされては困ると、本日は指揮者の感想も述べた次第です。
スロボデニュークさん、必ずや実力派大物指揮者になられるでしょう!
はてさて
ザ・シンフォニーホールで一生懸命弾いた後は、こちらへ行ってまいりましたよお!!
最初、酔っ払ったもうろく爺さんが出て来たのかと思い憤慨しそうになりましたが、2~3分もすると、いやあ、凄い!!
喋りだけで、素晴らしい方の芸って、自然と頭が垂れて大尊敬してしまいます。
1人で観ているのに、弁当を食べるのも忘れて(というか、こんなに素晴らしい方々の前でお弁当を食べるなんて失礼で出来ませんでした)、涙が出るほど笑いました。
「こだま」さん、昔は、舞台での漫才は受けるのに、なかなかテレビ出演とかには恵まれず、また他の若手漫才師に比べて早口で喋れないと、ご自身にコンプレックスを感じていらしたそうで、その事を先輩に相談したら、以下のようなアドバイスを貰ったそうです。
「それは君の短所ではない、むしろ長所。よそのヤツらは、ゆっくりしゃべりたくてもしゃべられへんだけや。自信を持てばいい」「君の性格からして、ブームを追いかけたらアカン。自分らの漫才忘れんとずっと頑張ってたら、そのうち“運”が時計の針みたいに、グルーッと一周して、おまえんとこでピタッと止まってブレークするから」などと激励されたという。
これだ!!僕も曲芸のような速い曲は苦手、一生懸命、心を込めて歌う事しか出来ません。これからは自分の長所を大事にしつつ、「大木こだま」さんを心の支えに精進していこうと誓いました。
吉本に漫才を観に行って、大層な決心です。
翌朝は、大阪→松山という4時間の移動で、特に岡山→松山は普通の特急の座席で3時間なので、お尻が痛くなります。
さらに松山公演の翌日、僕は、この子達の里帰りの為に
神の国「奥出雲」に行って参りました。
次号へ続く
乞うご期待!






