皆様、インフルエンザや風邪にかからないで、ご無事にお過ごしでしょうか?
僕は、絶対インフルにかからないという自負が、昨年、もろくも崩れ去ったので、なんとも不安な日々を送っております。

そんな中、4月4日の自主リサイタルの初合わせのために、日本ピアノ会の大御所、村上弦一郎先生のお宅に行ってまいりました。

(3月24日、名古屋宗次ホールでも同じ公演を行います!)

村上先生のお宅にうかがうのは初めてなので、住所以外の情報も仕入れておけばよかったのですが、有名な方のお宅だから簡単に見つかるだろうと気楽に行ったら、なかなか見つかりません。日本ピアノ界の大御所のお宅、僕のイメージでは建物は純和風、多くの学生やマネージャーが緊張しながらくぐったであろう築80年の本宅にふさわしい御門には、毛筆で書かれた『村上』の分厚い表札、とこんな感じです。
スマホがここだと言うお宅は白いので最初からスルー、そこを起点に近所を行ったり来たり、しまいには通りかかりのガス検針のおばさんにまで尋ねましたがわからず、また白い家に戻って来て、ふと表札を見上げると、ローマ字の筆記体で『MURAKAMI』と書いてあるではありませんか!
なんだ!なんだ!最初から真ん前にいたんですね。自分の勝手な妄想に固執し過ぎていたようです。ならばと早速ピンポーンを押してしまいましたが、まだお約束の10分前。早めに来られるのが、お嫌いな方だったらどうしよう?と思いましたが、まもなく温かい包容力オーラに包まれた、お茶の水博士のような風貌の村上先生が扉を開けて下さり、それも杞憂に終わりました。

リハーサルの最初は、あまり有名でなくて様子もわからないコダーイのハンガリー・ロンドから始めました。この曲には2小節のピアノによる前奏があります。その確かな技術力に裏打ちされた低音の美しいこと!

今日は初めての合わせなので、少し遅めのテンポで丁寧に弾き進めていきましたが、お互いの感性を知る良い機会になったと思います。
それにしても、村上先生の慌てない悠然とした弾きっぷりに接していると、そうか!そういう感覚もあったか!と日々、忙しく暮らしている自分の姿があぶり出されてきて、恥ずかしくなってきました。
先生は音楽で、こんな感じの事をおっしゃっているような気がします。「君、各駅しか止まらないんだけど〇〇駅とか降りた事ある?あそこに昔ながらの八百屋があってね、その隣に、分かりにくいけど、ちょっと古めの喫茶店があって、そこのただ~の普通のバニラアイスクリームがね、ものすごく美味いんだよ」

特急の止まらない小さな駅とその街をも慈しむ深くて丁寧な表現。

この先、リハーサルの回を重ねる毎に、豊かな内容を備えつつもテンポは上がってくるでしょう。どんな素晴らしい世界になるのか楽しみです。



別件です。
先日、某高校でN響チェロ四重奏のコンサートがありました。
終演後、普通花束を頂く場面で、なんと我々の名前入りの凧、しかも地元の職人さんの手作りという逸品を思いがけずプレゼントして頂き、驚くやら嬉しいやらの表情をしているのが、おもしろいのでご覧下さい。

一生懸命、楽しく熱演!

そして学生達がステージに持ってきてくれたのは、花ではなく凧!
こんなに絵に書いたようにぽかんとした表情をしていたとは!

子供のように喜ぶ宮坂氏。

右端の山内俊輔氏は、昨年も出演し既に1枚頂いているので、今回は下の名前の凧です。

思いがけない嬉しい贈り物、大切にします!