枕元に山積みになっているお気に入りの本を、眠る前にちょっと読む・・このひとときに極上の至福を感じる方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。



僕もその1人で、その流れは、祖父→母→僕へと脈々と受け継がれています。不思議とそれ以外の血縁者は山積みをしません。
山積み族は、大好きな本に囲まれていると、幸せな夢が見られるのでしょうねえ。
そんな中でも僕が特に目を細めて繰り返し愛読しているのが、井伏鱒二と泉鏡花の短編集です。
泉鏡花は、しかしながら言葉遣いが難しく、どなたか粋な専門家の方に読み解いて頂きたいなと常々感じます。
思っていると気が通ずるものなのか、数ヶ月前に紅テント・唐組の芝居を観に行った時、この様なチラシと出会いました。
御徒町の古民家が会場です。

着物でカランコロンと行ったら粋でしょうね。

庭に面したこのスペースがステージ。定員30名の小さな部屋なので、目の前で唐組の役者さん達が演じます。鍛えられた役者さんの声が凛々と響き凄いです。
朗読の助太刀にチェロと鼓が入っていて、チェロ奏者は終演後に30年ぶりに再会する事となる懐かしい友人だったのです。
終わってから彼に会いに行くと、すぐ後ろに憧れの唐組の役者さん達がいらっしゃるではないですか。僕は役者を生業としている方、ましてやアングラ役者として世間から認められている、この方々に非常に魅力を感じているので、紹介してくれたらなあと思い、彼に紅テントでの唐組の芝居に度肝を抜いた事とかを話したのですが、願ったような事は起こりませんでした。
ああ、もう少し図々しかったら直接、役者さんに「花園神社の芝居観ましたよ!いやあ、感動しましたあ!!」くらい言えたんですがねえ。
この日の芝居のストーリーに、蛇の姿で父親に会いに行ったら、父親の妾に気絶されたうえ、父親に鉄砲で追われるという可哀想な娘の事が出てくるのですが、僕も楽屋に行くと、蛇に間違われて、気絶こそされずとも邪険にされるんじゃないかと、つい考えてしまい、なかなか話しかけられないのです。
そんな弱気な僕に、なぜか神様は、またもやチャンスを下さいました。
会場で貰ったチラシに、こんなお知らせが混じっていたのです。

手渡し??あわわわ~~ Tシャツ買わなきゃ。
これならアングラ役者さんと話せるかもしれません。
が、当日、起こり得る可能性が2つ考えられます。
①Tシャツを受け取っても、何も話せず逃げるように、その場を離れる。
②勇気を出して、例の感動したとかを話し出したら「あの~後ろの方がつかえていますので」と話半分で打ち切られて、すごすごとその場を離れる。
明日のアイドルの握手会に臨む民よ、その心や如何に!!
役者さんが話しを聞いてくれる時間は長くて5秒だろうな。
万が一何か起こったらご報告します・・
