東京春祭におけるN響『ローエングリン』を皮切りに始まった、怒涛のごとき本番月間を、必死で泳いでおります今日この頃です。

それにしてもローエングリンを演じたフォークトさん、格好良かったです。
上野でのリハーサルの時、休憩時間にアメ横の方にブラブラお独りで歩いて行ったりされていたけど、あんな凄い歌手とは道行く人々は誰も思わないでしょうねえ。

先日の春祭におけるN響元コンマス山口裕之さんとの10年にも及ぶ弦楽四重奏も、ベートーヴェン&ブラームス&シューマンを、それぞれ全曲弾き終えたところで一区切りという感じです。
本気モードの弦楽四重奏の本番は、今思い返しても本当にシビレます。


それとは対局的なのが、先日、神奈川県は二宮市で、ここ7年くらい参加しているプロ&アマ混合弦楽合奏団『ラディアント』です。
土地柄なのか、集まっているメンバーの方々がとてもおおらかで、日頃、よりっぱなしの僕の眉間のしわも、この時ばかりは伸び伸びとして、普段は日陰になっている部分に日光浴をさせてあげることが出来ました。


江の島を過ぎると、あたりの雰囲気が変わって来るんです。いよいよ、二宮、小田原、熱海へと続くのびのび文化圏だ!

プログラムは、なかなかハードなもので、ヘトヘトでしたが、とても楽しく演奏が出来ました。
終演後は公民館の会議室で、メンバーお手作りの美味しい料理で打ち上げです。

チェロ・セクションの皆様と!


楽しい宴の帰り道、師匠の安田謙一郎先生のお宅に、チェロ二重奏のリハーサルをして頂くために立ち寄りました。実は来月、先生との2枚目になるDUO CDを録音するのです。

僕が先生の練習室に入ると産まれたばかりの子猫達がヨチヨチと「誰?だれー?この人!だーれ?」とばかりに、隣の部屋からなだれ込んできました。
そして僕の事を、ちらっと見た後は、先生の足元にワラワラと集まり「わぁーいわぁーい!登ろう!登ろうよ!面白いね!!」と先生の足にロッククライミングよろしくよじ登り大会。
先生は「まだ爪を立てるのに手加減という事を知らないから痛いんだよ」と目を細めていらっしゃいます。

それでもお利口な事に練習が始まると、いつしかさーっといなくなり、練習が終わると、再びわぁーいわぁーいと集まってきて、再び木登り(先生の足登り)大会になってしまいました。

安田先生は、このように猫にも優しいですが、大人になってからの僕にも非常に優しく接して下さいます。そのおかげで、僕も先生の脚に登っちゃうほど図々しくなってしまい、後から思い返すと、冷や汗ものの生意気な事を申し上げてしまったりするのです。
その度に、お怒りにならない安田先生は偉いなあ!とますます尊敬しています。

そして先生と弾いていると、普段の音楽的常識が、とても狭い考えによるセンスのない物に思えてきてしまうので、この際、何か『思い切った事』をしてみたいなとも考えさせられます。



ところで僕の体内にあるかもしれない『思い切った事』を呼び起こさせてくれる、もう1人の師匠の『お写真集』が届きました・・


四谷シモン先生の写真集で御座います。



いやあ、僕には「異常願望」程のものはないにしても、まだまだ手つかずの才能が絶対にあるような気がしているんです・・



木に登っていらっしゃるシモン先生・・

僕も先生のような強烈な表現力が欲しいです!!!

そんな訳で、僕は再び怒涛の本番月間の方に戻ります。
時々、安田先生やシモン先生の事を思い出しつつ!