先ほど、久しぶりのチェロ四重奏団「ラ・クァルティーナ」の演奏会から帰って来ました。
正確には今すぐ、わかりませんが、結成から多分17年くらい経っているのではないでしょうか?

数年ぶりの大きな演奏会。
やはり、この4人は、N響の数々の演奏会を乗り切ってきた仲間だけあって、お互いの音楽の知り尽くし具合には、ただ者ならぬものがあるなと思いました。
今宵は、メンバーの皆さんの成長や、増えた引出しを感じつつ、相変わらずの、あうんの呼吸や、共通の音の感覚を再確認しながら弾く事が出来、そしてまた、それぞれの道を歩みながらも、こうして時々は一緒に弾けるのも良いなと、感慨深かったです。

更にプログラムの最後に、僕の好きな「QUEEN」の「ボヘミアン・ラプソディー」を演奏した事も得難い経験でした。
というのは、その時、僕はメンバーも知らない秘密の感情に浸っていたのです。

弾きながら、あれ?プライベートで大好きな曲を今、こんなシチュエーションで演奏している!と気付き、生活で好きな事を、バリバリの仕事モードの時に弾いて良いのだろうか?それどころか、仕事のプロ達が僕の好きな曲を弾いてくれちゃっている!と、戸惑いつつも、禁断の幸せを感じていたのです。

ここで「好き」という事について、少し考えてみましょう。
「貴方はベートーヴェンが好きですか?」「はい!大好きです。ですから、ベートーヴェンを弾く時はいつも幸せです。」というのと、
「貴方はポテトチップスが好きですか?」「はい!大好きです!!  いつか、一気に5袋全部ひとりで食べるのが夢です!!」という大好きとでは、微妙にジャンルが違い、ポテトチップスのほうが、より欲望に忠実な気がするのです。


その知性というフィルターを通していない方の欲を、今宵、僕はステージ上で密かに満たし、うっとりとしたのでした。



演奏会、終了後、みんなで記念撮影↓


そして、夜の高速道路を、幸せでポワワ~んとなった運転手を乗せたクーペフィアットは、「QUEEN」を轟かせながら帰って行きました。