選挙を通じて毎度認識する

都民、そして国民がバカなので少しリーダーに関してという内容を書いてみようと思います


そして、前提としては大衆は愚かである、というのは昔から延々と続いており、おそらく今後もそれは変わらず、今回もそれが変わったわけではないということ


そして、テクノロジーの進化により他国より20-30年遅れて、ようやく情報がマスメディア以外からのものでも人が動くだけのベースが整ったということは大きな前進であるというのを補足した上で書こうと思う


多くの日本の大衆は

「誰かすごい人が現れて自分たちを救ってくれる」

というアホな幻想を抱いています


そのため、

この人は違う


この人も違う


もいつまでも現れることのない理想の、白馬の王子様を探す


また、この"すごい人"という定義は

能力(体力と知力)に優れていて、かつ、浮気や不倫をしないし、マスゴミにイラつくことを言われても、大衆から糞尿のような言葉を投げつけられても、全てお手本のような綺麗な誰も傷つけない回答をする人のことである


そう、つまり存在しない人間を探しています


この問題は近々AIが代わりを勤めていくのが最適なのですが、とりあえず現存する人間ではいないし当面解決しない問題です


現実を見れない大衆は、その探している間の機会損失には、現実的に迫り来る危機やその他の事柄への対処に関して真剣に自分ごととして考えない


主体性の欠如

リーダーシップの欠如


が見られます


多くの大衆が愚かであるから、

選挙戦でも田母神氏が

「私は本当にいい人なんです」

という言葉で締めくくる演説をそこらじゅうで行っていることに疑問すら持たない


政治家そして、都知事という独裁にも近い裁量を、お金を扱えるリーダーはいい人であるかどうかは正直どうでもいいんです


どうせなら"いい人"か"悪い人"かという選択となると、"いい人"の方がいいのは決まっています


しかし、大抵の方には「やっぱりいい人でないとダメでしょ?」と思いそうなので

以下のわかりやすい例え話を書いておきます。これでなぜ、いい人訴求はダメなのかを理解いただけると思います。



今、あなたは船が難破して海に放り出されました。


幸い非常用の小舟(ボート)が3つありそれを選んで乗ることができます。


どの小舟に乗っても、食料も水も平等にあるが、量が限られていて3日以内にどこかの陸地に辿り着かないと死んでしまいます。


生き延びるために下記の中からどのリーダーがいる小舟を選択したいと思いますか?


1.ものすごくいい人。人格者。海の事情は知らない。状況把握能力は普通。機器的な状況での判断力、経験はなし。


2. 人としては最低。暴言をすぐに吐く。しかし、あらゆる地理環境と船の状況把握力から操舵力、多くの船そして海での経験があり、早い判断能力と決断能力がある人


3. 1と2の真ん中のなんとなくバランスが取れている人


おそらく全員が全員2を間違いなく選択するのではないでしょうか?


それは目的が「生き延びる」という明確なかつ最も重要なものであるから、それが達成できそうなリーダーを選択するのが普通です


これの目的が「旅行のように楽しむ」となった場合は2を選ぶ人はいなく、間違いなく1か3を選ぶでしょう


つまり、先の都知事を選ぶという場合、行政としてやるべきことを執行してもらい、税金の利活用、再分配の仕組み、社会インフラから雇用を守る創出する、住環境をよくしてくれるか、という目的で見ると、その舵取りをすべきリーダーは「いい人であるかどうか」「メディア対応が優しいかどうか」というのは争点になることはないのです


しかし、選挙で選ばれたもの、その後のインタビューでの取り上げ方も


"(存在もしない)すごい人"と比較してダメな人間という評価を下したり、目的が達成できそうかという観点で選ばれたかどうかを話題にする人もいなく、ただ「人気が取れましたね!」というような、何の中身もない、クソみたいなメディア取材がされていて、本当に残念だ、と思いました


また、無理な話かもしれないですが、もっと国民や都民が自分自身が最終意思決定者の一人であるという責任をもち、リーダーシップを発揮していたのであれば、誰かがなんとかしてくれる、誰でもいいけど知っているからこの人

などという選択は起こるわけがなかったのです


選択肢は限られているが制約がある中、どれだけの成果期待ができそうか、ということを責任を持ってしっかりと判断できていたのであれば結果は違ったはず


リーダーシップとは自分が責任を持ち、限られた情報やコストの中、不確定であるが目的を達成するために最適だと思うアクション(外部への働きかけを含む)を実行する、ことです


ちなみに自らがその執行能力がないとリーダーシップは取れないわけではなく、より適任だと思う人を選びなぜその人が適任であるかを関係者に説明をしてその人が執行をしやすくなるように多くの人に働きかける、これも強いリーダーシップです


そのため、実は小池百合子を選んだとしてもそれ自体が無責任、バカとなるわけではなく、

小池百合子は独裁者に近い

理由は議会すらもコントロールできるのでブレーキがきかない状況でいろいろ決定ができる

これを逆手に取ると、小池さえ自分らの思う通りにコントロールさえできれば、都で実現したいことは他の候補者以上に迅速に動かすことが容易にできる、ということ

個人的にはこいつをコントロールするよりは頭が代わるが最適と思ったものの、メディアや自民を民意からコントロールして、小池百合子そのものをコントロールするという選択は取れないわけではない

選んだからには選んだからこれからの4年間しっかりムチを打ってコントロールして欲しい



また別の議論にはなるが、今度ある「アメリカ大統領のように国民が直接選べる方がいい!」という人もいるがそうなったとしたら、これはこれで恐怖でしかない

それは

「いい人」「みんなが知っている人」

それだけで日本という100兆円を超える国家予算をもつ国が準独裁的に物事を進めることができてしまうから


今の総理大臣が直接選べないのは

アホ国民により選出されるリスクが減るだけまだましと思っています

しかし、これも与党内での政治だけで、選挙に勝てるかどうかだけが争点となり、手段が目的化した、無駄な政治も多く見られることも難点ではあります


少し、話はそれましたが、前提でも書いた通り、アホはアホなままであるが、それでも一歩前に進むことができた、と評価しています


それを後押ししたのは

間違いなく石丸氏の功績であろう


「責任転嫁する上司みたい」

と揶揄されていたが

「皆さんの責任は重大です」と当事者意識を欠如している人に当事者であることを、嫌な気分をさせることなく、高揚感を持たせる形で教育していました

これは正直すごくよいアクションでした


今後、彼が巻き込んだ政治に関心のなかった世代、その人たちが政治の世界に来る20年後に新たな波が生まれるきっかけを投げたこと、

直近の選挙戦略の大幅の変化がおきる、


その時に彼の功績が改めて評価されると思います


信者ではないですが、リーダーシップを発揮して引っ張った能力、努力、そして残した功績、爪痕はとても自分ではできないものすごい成果であると賞賛したい


ちなみに、

この「人格者でなくても目的を達成するかどうか」

「目的を達成するまでに最善の意思決定もしくは意思決定に必要な情報提供をし続けられるか」

それらに関して適切な判断と技量を持っていれば人格者でなくていい


という自分を擁護するための記事でもあることも合わせて伝えておきたいと思います


大事なのは目的とそれを達成できそうか


それのみを評価していただきたいです

(人間性は底辺級)