義母は、私が結婚する前に亡くなっている。


だから時々思う。

義母が生きていたら、何か違っていたのかな。

もちろん答えは分からない。

でも、そう思わずにはいられない。


---

数年前。

まだコロナが始まる前のこと。

夫の女性問題やモラハラ発言に耐えられなくなり、私は義父に相談した。

「こんなことを言われた。」

「女性問題もある。」

助けてほしい。

叱ってほしい。

親として何か言ってくれるのではないか。

そんな期待があった。

でも返ってきた言葉は、

「そんなことするの?」

「なんで離婚しないの?」

まるで他人事だった。


---

その後、夫は謝罪し、もう一度やり直すことになった。

そしてコロナも落ち着き、久しぶりに夫の実家を訪れた。

私は心のどこかで期待していた。

義父から、

「家族を大事にしろよ。」

その一言くらいはあるのではないかと。

でも、何もなかった。

本当に何も。

まるで、あの出来事など最初から存在しなかったかのようだった。


---

そして今回の騒動。

別居する前、私はもう一度義父に話した。

夫の現状を。

家族が壊れようとしていることを。

返ってきたのは、

「そんなことしてるの?」

そして、

「成人した大人に親が何言ったって聞かない。」

その一言だった。

もちろん、それは事実なのかもしれない。

大人を親が変えられないこともある。

でも私が欲しかったのは、

息子を無理やり変えてほしいということではない。

「それは駄目だ。」

「家族を大切にしろ。」

親として、その一言を伝えてほしかった。


---

親子の問題に口を出しすぎるのも違う。

でも、何も言わないこともまた、一つの選択なのだと思う。

私は今でも時々考える。

もし義母が生きていたら。

もし誰か一人でも、本気で「それは違う」と言ってくれる人がいたなら。

今とは違う未来があったのだろうか。

答えは分からない。

でも、あの頃の私は、誰か一人でも味方になってくれることを心から願っていた。