人間の肌に一番近い?リトゥオのhADM&ECMが「アレルギーが起きにくく安全」と言われる理由
リトゥオの主要材料であるhADMは、ヒトから提供された真皮組織の細胞成分を減らし、皮膚を支える構造を残した材料です。ECMは、その支持構造をつくるコラーゲン・エラスチン・糖タンパク質などの総称です。
そのため、リトゥオは他の人の生きた皮膚細胞をそのまま注入する方法とは異なります。ただし、ヒト由来の組織を加工した製品であること、注入による施術であること、ヒトを対象とした研究がまだ多くないことを理解したうえで判断する必要があります。
- hADM:ヒトの真皮から細胞成分を除去、または大幅に減らしてつくられる同種無細胞真皮マトリックス
- ECM:真皮の形を支えるコラーゲン・エラスチン・糖タンパク質などの細胞外マトリックス
- リトゥオ:hADMを小さな粒子状に加工したヒト由来組織製品
hADMとECMはどう違うのでしょうか?
hADMはHuman Acellular Dermal Matrixの略で、ヒト無細胞真皮マトリックスを意味します。同種無細胞真皮とも呼ばれます。ここで「同種」とは、自分の皮膚ではなく、他の人から提供された組織に由来するという意味です。
真皮は皮膚の表面のすぐ下にある層です。皮膚の形や弾力を支えるコラーゲンとエラスチンが主に存在します。脱細胞化は、この組織から細胞や細胞由来成分を除去、または大幅に減らしながら、支持構造をできる限り保つ加工工程です。
その工程の後に残る支持網がECM、つまり細胞外マトリックスです。簡単に言うと、hADMは加工された真皮材料全体を指し、ECMはその中に残っている構造や成分を指します。
リトゥオにはどのような成分が残っているのでしょうか?
2026年に発表されたリトゥオの研究では、試験に用いた粒子状hADMはコラーゲン、エラスチン、硫酸化グリコサミノグリカンで構成されていたと記載されています。グリコサミノグリカンは、組織内で水分を保持し、構造を支える糖成分です。
論文では、加工後もコラーゲンの微細な配列とECM構造が観察されたと報告されています。これは材料の構造が残っていたという意味であり、注入するだけで皮膚が元の状態に完全に再構築されるという意味ではありません。
免疫反応や感染のリスクはどのように管理されるのでしょうか?
リスクがなくなると断定することはできません。脱細胞化は、免疫反応に関与する可能性のある細胞成分を減らす工程です。リスクの低減に役立ちますが、すべての免疫反応や感染の可能性をゼロにするものではありません。
公開されたリトゥオの研究には、提供同意を得た真皮組織を使用し、組織の調達から加工・包装までAATBの組織バンク基準に従って実施したと記載されています。AATB基準は、提供同意、ドナーの選別と検査、組織の加工、包装、表示、保管、流通、記録、品質管理などを対象としています。
これらは、リスクを段階的に減らすための管理体制です。施術前には、製品名、包装状態、使用期限、追跡可能な製品情報に加えて、ご自身のアレルギー、服用薬、過去の注入施術歴も確認しておくとよいでしょう。
ヒトを対象とした研究では何が確認されたのでしょうか?
2026年、成人20人を対象とした無作為化・左右顔面比較研究が国際学術誌に発表されました。研究の対象年齢は30~65歳で、参加者の平均年齢は約54.7歳でした。研究者は顔の片側にリトゥオの粒子状hADMとヒアルロン酸を混合した試験材料を、反対側にヒアルロン酸製品を注入し、20週間比較しました。
試験側では、皮膚密度、皮膚体積、水分、弾力、しわの深さ、毛穴面積などの複数の測定項目で、比較側より大きな変化が見られた時点がありました。研究期間中に重篤な有害事象は報告されず、一時的な赤みと軽い腫れは追加治療なしで治まりました。
まだ確認されていない点もあります
ヒトを対象とした研究は、20人を20週間観察したものです。規模が小さいため、すべての年齢層や肌悩みに同じ結果を当てはめることは難しいといえます。20週間後も変化がどの程度続くか、まれな有害事象や遅れて現れる有害事象があるかは、この研究だけでは判断できません。
多くの項目を複数の時点で測定した研究であるため、一部の差はより大規模な研究で再確認する必要があります。また、論文に含まれる細胞実験、ヒト皮膚組織実験、動物実験の結果を、ヒトで同じ変化が起こることの直接的な証拠として言い換えるべきではありません。
さらに、論文の著者の1人はリトゥオの製品開発に助言した経歴を開示しており、試験製品はL&C Bioが提供しています。研究結果を無視する理由にはなりませんが、小規模な初期研究であることとあわせて考える必要があります。
リトゥオを検討する際には何を確認すべきでしょうか?
製品名だけで決めるのではなく、現在の肌状態、改善したい点、注入部位、過去の施術歴、回復に伴う負担も確認する必要があります。お問い合わせの前に、次の情報を整理しておくと役立ちます。
- 施術部位に炎症や感染があるかどうか
- 過去の注入施術後に強い腫れ、アレルギー、内出血などがあった経験
- 服用中の薬とアレルギー歴
- 過去に注入した材料の種類、部位、時期
- ヒト由来組織製品であることを十分に理解しているか
顔への注入施術後には、赤み、腫れ、内出血、痛み、圧痛などが現れることがあります。まれであっても、痛みが急に強くなる、皮膚が白くまたは青く変色する、見え方が変わる、話しにくくなるなどの症状が生じた場合は、直ちに施術を受けた医療機関へ連絡し、救急診療を受けてください。
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リトゥオがすべての肌悩みに必要というわけではありません。CELITAでは、Eve Muse(イブミューズ)の測定結果と現在の肌状態をあわせて確認し、今必要な施術と量を中心に計画をご案内します。
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よくあるご質問
Q. リトゥオは提供されたヒトの皮膚からつくられますか?
ヒトから提供された真皮組織を原料としています。ただし、未加工の皮膚をそのまま注入するのではなく、細胞成分を除去または大幅に減らし、残った支持構造を小さな粒子に加工します。
Q. 他の人の皮膚細胞が体内で生き続けるのですか?
生きた細胞を移植する方法ではありません。hADMは脱細胞化を経た真皮由来の材料です。
Q. ECMはコラーゲンと同じ意味ですか?
同じではありません。コラーゲンはECMを構成する主要成分の1つです。ECMにはエラスチンやグリコサミノグリカンなど、ほかの構造成分も含まれます。
Q. 脱細胞化後もリスクを確認する必要がありますか?
リスクがまったくないとはいえません。脱細胞化とドナーの選別・検査・加工・追跡管理は、関連するリスクを減らすための工程です。個人の状態や注入過程で生じ得るリスクは別途確認する必要があります。
Q. 1回の施術でどのくらい持続しますか?
公開されたヒトを対象とする研究では、1回の施術後、20週間まで観察しています。それ以降の長期的な持続期間や、誰にでも当てはまる推奨回数は、この研究だけでは決められません。
覚えておきたいポイント
- hADMは、提供されたヒト真皮の細胞成分を減らしてつくられる同種無細胞真皮です。
- ECMは、hADMの中に残るコラーゲンやエラスチンなどの支持構造です。
- 2026年の研究は20人・20週間の規模で、リトゥオのhADMとヒアルロン酸の混合物を、ヒアルロン酸のみと比較しました。
- 脱細胞化と品質管理はリスクを減らすための工程であり、リスクがゼロという意味ではありません。
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