<概略>

  • 人を動かすために「心地いい言葉」はいらない! 自分の思いをどうやって「言葉」にして「伝える」か? 人の心を動かす「表現」には秘密があるのか? 「うまく自分の言葉で話せない」「人の心に刺さる表現力を身につけたい」――志や思い、自分のなかにあるビジョンを言語化するために何をすればよいのか? そんな悩みを抱えている全ての人に、いま注目のコピーライターが独自の手法をわかりやすく開示する、人の心を動かす言葉の法則。
  • 人は、その言葉の中に自分の思いを発見したときに心を動かされるのであり、技巧を凝らした表現などいらない。自身が手がけた広告コピー、古今東西の有名事例を、「メッセージとしての明確性」「そこにいかに自分を投影するか」「伝えたい想いをいかに生み出すか」という視点から分解、「意志を言葉に込める技術」を解説する。

 

<備忘録>

  • 言葉は思考の上澄みに過ぎない。発言や文章といった「外に向かう言葉」を磨いていくためには、自分の考えを広げたり奥行きを持たせるための「内なる言葉」の存在を意識することが絶対不可欠。
  • 「内なる言葉」とは、日常のコミュニケーションで用いる言葉とは別物であり、無意識のうちに頭に浮かぶ感情や、自分自身と会話をすることで考えを深めるために用いる言葉。
  • 人間は、相手の言葉に宿る重さや軽さ、深さや浅さを通じて、その人の人間性そのものを無意識のうちに評価している。
  • 「考えたつもり、から脱却する」。「内なる言葉」は、単語や文節といった短い言葉であることが多く、頭の中で勝手に意味や文脈が補完されることで、あたかも一貫性を持っているかのように錯覚してしまう。
  • 言葉にできないということは「言葉にできるほどには、考えられていない」ということと同じ。
  • 物事を考えるという作業はどんな状況でも行っているため、「考えることは、内なる言葉を発している」と視点を変えるだけで、何かを新しく始めることなく、使用する言葉の絶対量を増やすことに直結する。
  • あらゆる局面で湧き上がってくる感情を「悲しい」や「うれしい」といった漠然とした括りで受け流すことなく、頭の中に浮かぶ複雑な思いと向き合い、その感情1つひとつを言葉として認識し、把握する。
  • 「内なる言葉」に意識を向けることは、「自分が考えがちなこと」と「もっとこうすべきかもしれない」といった傾向と対策を行うことを可能にする効果がある。さらには、自分でも気付いていなかった自身の価値観や人間性と対面することにもつながる。
  • 本当の気持ちではない「あるべき自分」から発せられる建前を突き破ることができなければ、言葉はいつまでもどこかで借りてきたようなものになってしまい、迫力も説得力もないものになる。
  • 言葉に重みが生まれる最大の理由は、言葉を発信する側の人間が、自身の体験から本心で語っていたり、心から伝えたいと思うことによる「必死さ」「切実さ」に因るところが大きい。
  • 相手を動かそうとすればするほど、相手の心は固く閉ざしてしまう。そのため、さらに強い力で相手を動かそうとする。「北風と太陽」の関係を思い浮かべるとよりイメージが掴みやすい。
  • 「伝わる」と「動きたくなる」の間にあるものは、志を共有しているかどうか。
  • 内容を伝えるためには、難しい言葉も、耳ざわりのいい言葉も、美しい言葉もいらない。人の心を動かすのは、話している本人の本気度や使命感であり、生きる上で感じてきた気持ちが総動員された、体温のある言葉。
  • 簡単に話すには、話そうとしていることについて深く知り、全体像を把握していなければならない。
  • 「自分の頭を覗いているもう1人の自分」の存在を意識し、頭の中に浮かぶ言葉をそのままにしておくことなく、単語でも箇条書きでも紙に書いて、見える化する。
  • 頭の中は、過去の様々な出来事や気持ちを覚えている記憶域と、新しい物事を考える思考域の、大きく2つに分けることができる。
  • 人は考えている時、自分の記憶と向かい合いながら考えてしまっている。つまり、「考えが全然進んでいない」という状態は、思考域を使っていると思っていても、実は記憶域の中を回遊してしまっている状態。
  • 「T字型思考法」:「なぜ?」「それで?」「本当に?」の3点をキーワードに、内なる言葉を拡張し、解像度を上げていく。
  • 思考の迷子になってしまうのは、具体的に突き詰めて考えている時で、視点が狭くなり過ぎている時に起こることが多い。
  • 思考の迷子にならないようにするためには、常に自分が考えている抽象度を意識すること。抽象度を上げて、よりコンセプトに近い内容を考えるようにすれば、出発点に戻ってくることができるようになる。
  • 「セレンディピティ」:常に1つのことばかりを考えていると、無意識のうちに考えが浅くなってしまったり、冷静な目線を持つことができなくなる。日頃からの課題意識と行動によって潜在的に情報感度が高くなり、気づく力が強化されている状態と言える。無意識の意識が、目の前で起きる事象に意味を与える。
  • アルベルト・アインシュタインは、「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」という言葉で端的に示している。自分の常識とは自分が育ってきた環境における常識でしかなく、他人にとっては非常識であり、言葉を換えれば先入観であることが多い。
  • まず、自分が今「自分という壁」の中にいることを意識することから始める。
  • 「時間があったらやる」ということは「時間がなかったらやらない」と同意。日々を忙しく暮らしている現代人には、余ってしまった時間は生まれにくい。
  • 「素材のよさを活かすために、料理人は存在している。そのため、素材がよければ、味付けは必要最小限でいい。むしろ、よい素材を見極める目利きの力ことが、料理人の神髄である。」
  • チームの進むべき目的地と方向性を明確に指し示し、モチベーションを高揚させられる言葉は、リーダーが掲げるべき「旗」となる。
  • 文章の前に「あなたに伝えたいことがある」を付ける。もしも違和感がなければそのままで問題なく、違和感を感じるようであれば、手直しをしたり、もう一度考え直すようにする。「言葉は常に、伝えるべき相手に、伝えるべき内容を理解してもらう」必要がある。
  • 文章の最初と最後には常套句が用いられやすいが、そのような大事なポイントで無感情な常套句を使うことはもったいない。ふたりだけのエピソードを交えた言葉に置き換えることがお勧め。
  • 自分が「これは意味が分からないな」と思った言葉について、メモして意味を調べるだけでなく、どう言い換えれば、多くの人にとって分かりやすいものになるのかを考えることを習慣化する。
  • 「推敲」:文書の余計なぜい肉をそぎ落とすことで、核心を絞り込んでいく作業
  • 言葉にまつわる誤解として最も多いのが、できるだけ丁寧に説明をした方が理解が進むであろう、ということ。しかし実際には、詳しく説明されるほど分からなくなってしまうことが起こり得る。情報過多によって、思考が止まってしまっている状態。「ここは必要ないかな」「ここまで書くと蛇足かもしれない」と感じた文章は、まず削ってみる。
  • 「動詞にこだわる」:修飾語を増やすほど、文章は長くなってしまうだけでなく、無意識のうちに常套句や紋切り型の表現を使ってしまう。新しい体験をしているときに、自分の頭の中にどんな言葉が生まれるのかに意識を向け、それら1つひとつと丁寧に向き合うことで、活き活きとした動詞や言葉を自分のものにすることができるようになる。
  • 時間と労力をかけて文章を書いたのに、どこかで見たこと、聞いたことがあるような内容になってしまうのは、物事を単純化し過ぎていることに起因する。単純化することは、分かりやすさを高めるメリットもあるが、詳細を排除することで、人の興味を惹きつける情報が抜け落ちてしまうこともある。自分らしい詳細な情報が省略されてしまうことが原因となることが多い。
  • 言葉を減らすことの本質は、言葉や文章で意味する内容を凝縮すること。1語1語の言葉に意味を込め、意味の密度を高めていく。

<考察>

  • 私は過去、「考えていたつもりでも、考えが浅かった」や「上手く自分の考えが言葉にできなかった」、「自分の言葉のはずなのに、どこかで借りてきた文章だ」と感じることがあった。また、丁寧に説明し過ぎることで情報過多により伝わらなかったり、全体像を把握できていないため簡潔に説明ができなかったりした経験もした。
  • これまでこうした課題を感じつつも、コミュニケーションが全く成り立たないわけではなかったため、放置してしまってきていた。しかし、本書を読んで、自分がなぜそう感じていたのか、なぜそうなってしまっていたのか、気が付くことができた。
  • 自分の「内なる言葉」と意識的に向き合ったことがなく、より本質的な「思い」や「必死さ」よりも小手先のテクニックに頼ってしまい、「体温のある言葉」になっていなかったからだと感じた。
  • 本書に出会ったことを機に、「内なる言葉」を認識し見える化しつつ、本書で示された方法で内なる言葉を磨いてみる。「いつかやる」ではいつまでたっても始められないので、1つでもいいので明日から実践する。
  • 特に、「T字型思考法」や「抽象度の考え方」、「セレンディピティ」、「自分の壁」は、日々のちょっとした業務でも幅広く活用ができそうなので、習慣化していきたい。
  • 1語1語に意味を込め、自分らしく、深みと体温のある言葉でコミュニケーションができるように、明日から取り組む。

 

=========[引用開始](p4-5)=========

一般的に、言葉は自分の意見を伝え、相手の意見を聞くための道具とされている。

(中略)

「言葉が意見を伝える道具ならば、まず、意見を育てる必要があるのではないないか?」

(中略)

「伝わる言葉」を生み出すためには、自分の意見を育てるプロセスこそが重要であり、その役割をも言葉が担っているのである。

(中略)

発言や文章といった「外に向かう言葉」を磨いていくためには、自分の考えを広げたり奥行きを持たせるための「内なる言葉」の存在を意識することが絶対不可欠である。その理由は、至ってシンプルである。

「言葉は思考の上澄みに過ぎない」

(中略)

「思考の深化なくして、言葉だけを成長させることはできない」

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p13-14)=========

「伝えよう」と思ってどんなに言葉を尽くしても、実は「伝わっていなかった」「伝わりきっていなかった」という問題である。

(中略)

「伝わった」という状況は、この両者、つまり、話す側と聞く側や、書く側と読む側の共同作業によってもたらされるのだ。

(中略)

「伝わった」「伝わっていない」という伝わり方のレベルを細分化して考えると、次のような段階に整理することができる。

①不理解・誤解

(中略)

②理解

(中略)

③納得

(中略)

④共感・共鳴

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p17-18)=========

つまり人間は、相手の言葉に宿る重さや軽さ、深さや浅さを通じて、その人の人間性そのものを無意識のうちに評価しているのである。

(中略)

言葉そのものに致命的な問題があるわけではなく、むしろ、言葉の軽さや浅さにこそ、問題があるように思えてならない。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p19)=========

「内なる言葉」とは、日常のコミュニケーションで用いる言葉とは別物であり、無意識のうちに頭に浮かぶ感情や、自分自身と会話をすることで考えを深めるために用いる言葉である。考えるという行為は、頭の中でこの「内なる言葉」を駆使していると言い換えることもできる。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p23)=========

よく言われる「自分の言葉」とは、意見や思いを生み出し続ける源泉があるからこそ生まれるものなのだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p24)=========

①「内なる言葉」で意見を育てる

物事を考えたり、感じたりする時に、無意識のうちに頭の中で発している言葉。

(中略)

つまり、内なる言葉の語彙力が増えるほど、幅を広げ奥行きを持たせるほど、思考が進んでいる状態と言える。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p30-31)=========

考えたつもり、から脱却する。

(中略)

頭に浮かぶ「内なる言葉」は、単語や文節といった短い言葉であることが多く、頭の中で勝手に意味や文脈が補完されることで、あたかも一貫性を持っているかのように錯覚してしまうからである。

具体的に考えているつもりだったのに、抽象的にしか考えられていなかった。

道筋に沿って考えているつもりだったのに、まるで一貫性がなかった。

考えを進めているつもりだったのに、ずっと同じことを考えていた。

(中略)

言葉にできないということは「言葉にできるほどには、考えられていない」ということと同じである。どんなに熟考できていると思っていても、言葉にできなければ相手には何も伝わらないのだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p32)=========

物事を考えるという作業はどんな状況でも行っているため、「考えることは、内なる言葉を発している」と視点を変えるだけで、何かを新しく始めることなく、使用する言葉の絶対量を増やすことに直結する。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p33-35)=========

どんな瞬間に、どんな「内なる言葉」が浮かぶかを意識する。

(中略)

こうしたあらゆる局面で湧き上がってくる感情を「悲しい」や「うれしい」といった漠然とした括りで受け流すことなく、頭の中に浮かぶ複雑な思いと向き合うこと。その感情1つひとつを言葉として認識し、把握すること。

この繰り返しによって、内なる言葉は幅と奥行きを持ち、内なる言葉の語彙力が増えていく。

(中略)

実際に、「かわいい」や「ヤバイ」という言葉を使った時に、どういう意味で使っているかを質問されても、答えられないことが多いのではないだろうか。

(中略)

そのため、1人の時間を確保することで、自分の感情を振り返り、どんな時にどんなことを考える傾向があるのかを把握することから始めたい。

(中略)

「内なる言葉」に意識を向けることは、こうした「自分が考えがちなこと」と「もっとこうすべきかもしれない」といった傾向と対策を行うことを可能にする効果がある。さらには、自分でも気付いていなかった自身の価値観や人間性と対面することにもつながるのだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p36-37)=========

物事への感じ方は、その人ならではの「世の中を見渡す視点」と言い換えることができるのだ。

さもなければ、「こうしなければならない」といった本当の気持ちではない「あるべき自分」から発せられる建前が先行し続けることになる。こうした建前を突き破ることができなければ、あなたの言葉はいつまでもどこかで借りてきたようなものになってしまい、迫力も説得力もないものになってしまう。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p39-40)=========

重要なのは、言葉が重い、言葉が軽いといった尺度である。

(中略)

言葉に重みが生まれる、最大の理由。

それは、言葉を発信する側の人間が、自身の体験から本心で語っていたり、心から伝えたいと思うことによる「必死さ」「切実さ」に因るところが大きい。

(中略)

つまり、思いが言葉の重みを生むのである。

その人自身の経験や体験、それによって培われた思考といった人間の源泉から湧き出てくる言葉にのみ込められる真実味や確からしさこそが、人の心に響くかどうかを決しているのだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p41)=========

そこで求められるのは「人を動かす」広告づくりである。

しかし、ここで敢えて断言しておきたいのが、「人を動かすことはできない」ということである。

より正確に表現するならば、「人が動きたくなる」ようにしたり、「自ら進んで動いてしまう」空気をつくることしかできないのだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p43)=========

船を造りたいのなら、男どもを森に集めたり、仕事を割り振って命令したりする必要はない。代わりに、広大で無限な海の存在を説けばいい。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p45)=========

そして、相手を動かそうとすればするほど、相手の心は固く閉ざしてしまう。そのため、さらに強い力で相手を動かそうとする。「北風と太陽」の関係を思い浮かべるとよりイメージが掴みやすいかもしれない。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p45-46)=========

志を持ち、共有する。それが人の心を動かしていく。

「伝わる」と「動きたくなる」の間にあるもの。

その差を生んでいるのは、志を共有しているかどうかであると考える。

(中略)

志や意志を持てるかどうかに関しては、自分が行おうとしていることに対してどれだけ本気で向き合っているかにかかってくる。

人は物事に真剣に向き合っている人の意見は信用しようと思うし、自ら協力しようとも思う。その一方で、口だけであったり、利己的であったり、「どうにか協力させようとしているな」と感じた時には、聞き手は言葉の端々から見え隠れする本心に敏感に反応し、一気に心を閉ざしてしまう。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p47)=========

そのためには「何をするのか?」「なぜするのか?」といった基本的な内容だけを伝えるだけではなく、「なぜ本気でそう思うのか?」「その結果、どうしたいか?」「なぜあなたを誘うのか?」といった、より具体的な自分の価値観にまで踏み込んでいく必要がある。

自分の気持ちの全てをさらけ出し、伝えきるのだ。

(中略)

考えた時間の単純な積み重ねではなく、正しく内なる言葉と向き合った量、つまり思考量によってのみ、心から伝えたいことが生まれ、言葉の変化が表れる。

(中略)

大切なのは、自分の考えや思いを把握していることである。その内容を伝えるためには、難しい言葉も、耳ざわりのいい言葉も、美しい言葉もいらない。人の心を動かすのは、話している本人の本気度や使命感であり、生きる上で感じてきた気持ちが総動員された、体温のある言葉なのだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p50-51)=========

相手が聞きたいと思っていることも「つまり、どういうことなのか」であり、抽象的な全体像でもなければ、具体的過ぎる詳細でもない。簡単に話すには、話そうとしていることについて深く知り、全体像を把握していなければならないのだ。

(中略)

それは自分自身の気持ちであり、意見にほかならない。

そのため、いざ自分の意見を語ろうとした時に、頭に浮かんだ言葉をその場で組み合わせながら話そうとしても、理解を得られないのは当然の結果とも言える。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p54)=========

常に、「自分の頭を覗いているもう1人の自分」の存在を意識できるようになる。

そして、頭の中に浮かぶ言葉をそのままにしておくことなく、単語でも箇条書きでも紙に書いて、見える化する。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p58)=========

内なる言葉の解像度を上げる

言葉は、思考の上澄みに過ぎない。

(中略)

逆説的に言えば、内なる言葉の強化なくして、外に向かう言葉を磨くことはできない。なぜなら、言葉は思考の上澄みでしかないからである。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始p60)=========

自分の考えていることが言葉になった外に向かう言葉を磨くために、そのタネとなる内なる言葉を把握し、広げていく。このプロセスは内なる言葉の解像度を上げる行為と認識すると理解しやすい。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p65-66)=========

人は考えているようで、思い出している。

(中略)

頭の中は、過去の様々な出来事や気持ちを覚えている記憶域と、新しい物事を考える思考域の、大きく2つに分けることができる。

(中略)

人は考えている時、自分の記憶と向かい合いながら考えてしまっているのだ。つまり、「考えが全然進んでいない」という状態は、思考域を使っていると思っていても、実は記憶域の中を回遊してしまっている状態であると言える。

(中略)

そのため、真っ先に行うべきことは、頭の中に浮かんでくる内なる言葉をとにかく書き出すことである。そして、目の前に書き出された内なる言葉を軸として、考えの幅を広げたり、奥行きを深めればいいのだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p67)=========

①思考を漠然としたものでなく、内なる言葉と捉える。

②内なる言葉を、俯瞰した目線で観察する。

③そして、考えを進めることに集中し、内なる言葉の解像度を上げる。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p75-78)=========

①頭にあることを書き出す<アウトプット>

全ては書き出すことから始まる。

(中略)

そこで、頭の中を1つの机として捉えると、分かりやすい。

(中略)

問題は、自分の頭の中にある世界で1つだけの机をどう使うかである。

(中略)

実際に「内なる言葉」を書き出していくのには、ノートのような綴りになっているものではなく、A4サイズの1枚紙に書いていくことをお勧めしたい。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p86-87)=========

②「T字型思考法」で考えを進める<連想と深化>

「なぜ?」「それで?」「本当に?」を繰り返す

(中略)

②で取り上げるのは「なぜ?」「それで?」「本当に?」の3点をキーワードに、内なる言葉を拡張し、解像度を上げていく具体的な方法である。

(中略)

「なぜ?」は考えを掘り下げる、「それで?」は考えを進める、「本当に?」は考えを戻すことである。

この状況を図解してみると、①で得られた言葉を中心に「T」の形になるように思考が進んでいくため、「T字型思考法」と名付けている。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p90-91)=========

常に、自分が考えている抽象度を意識する。

「T字型思考法」を繰り返し行っていくと、考える幅が広がり、奥行きも深くなっていく。思考が進んでいることは良いことなのだが、気を付けなければならないこともある。

それは「思考の迷子」になってしまうことである。

(中略)

そして、ふと客観的になると、自分が一体何のために、何を考えていたのかが分からなくなってしまう。

(中略)

思考の迷子にならないようにするために有効なのが、常に自分が考えている抽象度を意識することである。

抽象度とは、具体的と抽象的を行き来する軸であり、自分が今具体的なことを考えているのか、抽象的でコンセプトに近いことを考えているのかを計る尺度である。

なぜこの抽象度が大事かというと、思考の迷子になってしまうのは、具体的に突き詰めて考えている時、つまり、視点が狭くなり過ぎている時に起こることが多いからである。そのため、自分が今何を考えているかを見失ってしまった際には、抽象度を上げて、よりコンセプトに近い内容を考えるようにすれば、出発点に戻ってくることができるようになる。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p94-96)=========

③同じ仲間を分類する<グルーピング>

内なる言葉を俯瞰して観察する。

(中略)

まず、最初に行うことは至って単純で、紙を順に見ながら「これは別の考え方をしているな」と思った言葉をいくつかの塊に分けることから始めていく。

(中略)

分類する、見直す、という作業を3回ほど繰り返すと、ほぼ正しくグルーピングできているようになる。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p96-97)=========

次は、方向性を意識しながら、その中の順番を入れ替えていく作業である。

その時には、方向性を横のライン、深さを縦のラインとすると整理しやすい。

具体的には、まず分類された塊を紙の枚数が多い順に左から右へは間を空けて置いていく。

次に、それぞれの紙の束を手にして、その中でも近いものをさらに分類しながら、より本心に迫っているものや、確かにそうだなと感じられるものを上から順番に並べていく。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p98-99)=========

グルーピングの最後に行うのが、それぞれのグループに名前をつけることである。

この意義は、今まで漠然と考えていたものに、方向性としての名前を与えることで、思考をより明確化することにある。新しいグループ名が生まれると、今まで自分が考えてきたことが明確になるだけでなく、さらに考えを深める指針が生まれることにつながる。

(中略)

時間軸:過去のことなのか、現在のことなのか、未来のことなのか

人称軸:自分のことなのか、相手・他人のことなのか

事実軸:本当のことなのか、思い込みなのか

願望軸:やりたいことなのか、やるべきことなのか

感情軸:希望なのか、不安なのか

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p100)=========

④足りない箇所に気付き、埋める<視点の拡張>

横のラインを意識し、考えを広げていく。

(中略)

人間は常に自分という壁の中でのみ思考が進んでいくので、思考の方向性は「思考のクセ」として現れるからである。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p103)=========

縦のラインを意識し、考えを深めていく。

(中略)

考えを広げることと深めることは、考えるという行為としては同じように思えるが、考える方向は真逆である。広げることは、物事を俯瞰して全体を見渡すことであり、深めることは、物事の本質に迫るように1つの事柄に集中することである。

ようやく広い視野で物事を見られるようになったのに、縦のラインで具体的に思考を進めていこうとすると、それだけで視野が狭くなってしまう。そのため、まずは横のラインを拡張させることを優先した方が得策と言える。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p108)=========

⑤時間を置いて、きちんと寝かせる<客観性の確保>

その場から離れることの効力。

(中略)

常に1つのことばかりを考えていると、無意識のうちに考えが浅くなってしまったり、冷静な目線を持つことができなくなることがあるからだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p111)=========

求めずして思わぬ発見をする能力のことを「セレンディピティ」と呼ぶ。

(中略)

日頃からの課題意識と行動によって潜在的に情報感度が高くなり、気づく力が強化されている状態と言える。つまり、無意識の意識が、目の前で起きる事象に意味を与えるのだ。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p112-113)=========

⑥真逆を考える<逆転の発想>

自分の常識は、先入観であると心得る。

(中略)

自分が持っている常識とは、多くの場合、自分の世界における常識に過ぎず、他人の常識とはズレが生じている。ノーベル賞受賞者であるアルベルト・アインシュタインは、この真実を「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」という言葉で端的に示している。

この言葉が示しているように、自分の常識とは自分が育ってきた環境における常識でしかなく、他人にとっては非常識であり、言葉を換えれば先入観であることが多い。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p113-114)=========

1.否定としての真逆

否定は、もっとも理解しやすい真逆の形である。

「○○ではないもの」を見つけていれればいいので非常に分かりやすい。

できる⇔できない

やりたい⇔やりたくない

好き⇔無関心⇔嫌い

強み⇔弱み

賛成⇔反対 など

2.意味としての真逆

否定ではなく、相対する意味を持つ方向へと考えを進める。

否定を反対語と捉えるならば、意味としての真逆は対義語となる。

やりたい⇔やらなければならない

希望⇔不安

本音⇔建前

仕事⇔遊び⇔家庭

過去⇔現在⇔未来 など

3.人称としての真逆

誰の視点から物事を考えているのかを広げていく。

自分本位な考えから抜け出すために効果的な真逆の使い方である。

私⇔相手⇔第三者

主観⇔客観

知っている人⇔まだ出会っていない人

ひとりきり⇔大人数

味方⇔敵 など

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p116)=========

⑦違う人の視点から考える<複眼思考>

あの人だったら、どう考えるだろうか?

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p119-122)=========

人は知らず知らずのうちに様々な壁に囲まれて、自分の考えを制限してしまっている。その壁というのは、大きく6つに分類できる。

(中略)

常識の壁:自分自身の中にある常識が先入観となって、思考を狭めてしまう。

仕事モードの壁:「仕事だから」と考えることで、本音が出る余地がなくなる。

専門性の壁:つい専門性という武器を用いて、課題を解決しようとしてしまう。

時間の壁:時間がなくなることで、焦ってしまい、考えることに集中できなくなる。

前例の壁:過去の経験則から、「おそらくこうなるだろう」と推測してしまう。

苦手意識の壁:苦手というレッテルを自分に貼ることで、考えが委縮する。

このような壁を俯瞰してみると、その全ては「自分という壁」であることが分かる。つまり、人は常に自分という壁の中でしか物事を考えることができない状態にあるのだ。その壁を越えるためには、他人の視点から考えることが最も効果的である。

(中略)

そのためにも、まず、自分が今「自分という壁」の中にいることを意識することから始めたい。

(中略)

自分が常識だと思っていることは、相手の非常識であることも多々あるため、「自分の常識という前提」をいかに捨て去るかが、コミュニケーション効率を高めることに寄与するとすら考えて間違いない。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p124)=========

自分との会議時間を確保する

結局、時間はつくるものである。

(中略)

「時間があったらやる」ということは「時間がなかったらやらない」と同意である。日々を忙しく暮らしている現代人には、余ってしまった時間は生まれにくい。

(中略)

重要なのは、きちんとした時間を確保して、自分と、自分の内なる言葉と向き合うことである。さらに言えば、定期的に時間を取ることで、自分と向き合い続け、習慣化することである。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p130)=========

「いつか」はいつまでもやってこない。

やる気を行動に変える。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p134)=========

この伝えたいという動機が、内なる言葉を余すことなく伝えきるエンジンになり、強く、深みを持った外に向かう言葉を生み出している。

(中略)

「素材のよさを活かすために、料理人は存在している。そのため、素材がよければ、味付けは必要最小限でいい。むしろ、よい素材を見極める目利きの力ことが、料理人の神髄である。」

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p135-136)=========

人の心に響いたり、やる気を引き出すような言葉を生み出すために、多くの人が大きく誤解していることがある。

それは、聞き心地がよく、文字の並びも美しい「美文」がよいとするものだ。

(中略)

私が考える唯一の方法は、思いをさらけ出すことに集約される。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p137-138)=========

思いをさらけ出すには、2つの戦略がある。

(中略)

1つ目は、言葉の型をすることである。

(中略)

2つ目は、思いをさらけ出すための心構えである。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p141-142)=========

型を破るにも、型はいる。

「訓練のない個性は、野生に過ぎない」

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p145-151)=========

①たとえる<比喩・擬人>

分かりやすい言葉で、イメージを共有する。

(中略)

比喩や擬人は相手と同じイメージを共有するための表現技法であり、何かにたとえれば、コミュニケーションのスピードが上がるわけではないという点である。

得意分野の話にたとえることで、自分の言葉が生まれる。

(中略)

自分の周りにある言葉を用いること、もしくは、相手が属しているコミュニティで用いる単語を活用することが効果的である。そのため、あらゆることを無意識のままで受け流すのではなく、どんな業界ではどんな言葉が多用されているかを注意して見てみるといいだろう。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p154-160)=========

②繰り返す<反復>

大事なことだから、繰り返す。

(中略)

繰り返しの型を用いる時は、できるだけ短い言葉にしたほうが、同じ言葉が繰り返されることによる効果を得やすいと言える。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p161-165)=========

③ギャップをつくる<対句>

強い言葉はギャップから生まれる。

(中略)

このように対比を用いて文章にギャップをつくる際には、マイナスとプラス、ネガティブとポジティブを並べることが多い。あえてネガティブな内容を前半に持ちだすことによって、後半にあるポジティブな内容を際立たせているのだ。

(中略)

なかでも効果を発揮するのが、常識や現状をネガティブなものとして捉え、未来を鮮明なポジティブとして描く方法である。

(中略)

対句のポイントは、自分の言いたいことの逆を前半に入れることで、後半の本当の伝えたい内容を際立たせることにある。

===========[引用終了]===========

=========[引用開始](p168-173)=========

④言いきる<断定>

曇りない言葉で、明確な未来を打ち出す。

(中略)

こうしたチームの進むべき目的地と方向性を明確に指し示し、モチベーションを高揚させられる言葉は、まさに、リーダーが掲げるべき「旗」となる。

リーダーシップとは、人を先導する統率力である。

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=========[引用開始](p178-183)=========

⑤感じる言葉を使う<呼びかけ><誇張・擬態>

「感じる言葉」が聞く耳を持たせる。

(中略)

語りかけるように、言葉を紡いでいく。

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=========[引用開始](p188-191)=========

①たった1人に伝わればいい<ターゲティング>

みんなに伝えようとすると、誰にも伝わらない。

(中略)

重要なのは、どんなに多くの人に自分の思いを理解してもらいたいと思った時も、その全員に向けて言葉を生もうとしないことである。

「みんなに伝えようとしても、誰にも伝わらない」

そのことを心に留めて、相手1人ひとりに向けて、言葉を紡いでいく必要がある。

(中略)

どんなに大勢の人に向けて話す時でも、特定の1人を思い浮かべながら、「この人だけには伝えたい」という気持ちで言葉を生み出していく。それが、多くの人の心に響く言葉を生み出す第1歩である。

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=========[引用開始](p191-192)=========

文章の前に「あなたに伝えたいことがある」を付ける。

(中略)

もしも違和感がなければそのままで問題なく、違和感を感じるようであれば、手直しをしたり、もう一度考え直すようにする。

なぜこのような基準を持っているかと言うと、「言葉は常に、伝えるべき相手に、伝えるべき内容を理解してもらう」必要があるからである。

(中略)

あなたに:伝えるべき相手は明確か

伝えたいことが:心から湧き出てくる思い、本心であるか

ある:断言しきれる内容か

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=========[引用開始](p195-196)=========

②常套句を排除する<自分の言葉を豊かにする>

常套句が「あなたらしさ」を奪っている。

(中略)

特に、文章の書き出しや、文章の締めくくり、文末にはこの手の常套句が用いられやすい。

(中略)

そんな無感情な言葉を、文章の最初と最後という大事なポイントで使うのは、実にもったいない。

(中略)

そこでお勧めしたいのが、ふたりだけのエピソードを交えた言葉に置き換えることである。

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=========[引用開始](p200)=========

自分が「これは意味が分からないな」と思った言葉について、メモして意味を調べるだけでなく、どう言い換えれば、多くの人にとって分かりやすいものになるのかを考えることを習慣化する。

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=========[引用開始](p201-204)=========

③一文字でも減らす<先鋭化>

書ききる。そして、修正を加える。

(中略)

推敲というと、文章を書き直しながら磨いていく、という印象があるかもしれないが、私は文書の余計なぜい肉をそぎ落とすことで、核心を絞り込んでいく作業と捉えている。

まず第一に削っていくものは、繰り返し出てくる言葉である。例えば、「それは」「その」といった指示語、「そして」「しかし」などの接続語、「私は」といった主語である。

(中略)

次に行うことは、同じ意味の文章が続く箇所を違う言い回しに書き換えていく作業である。英語ではパラフレーズと呼ばれ、重要な言語力の1つと位置付けられている。

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=========[引用開始](p205)=========

最後に削るのは、残しておくか、消すか悩んだ文章である。

(中略)

ここが推敲作業で一番難しいところなのだが、私は「ここは必要ないかな」「ここまで書くと蛇足かもしれない」と感じた文章は、まず削ってみることにしている。

言葉にまつわる誤解として最も多いのが、できるだけ丁寧に説明をした方が理解が進むであろう、というものがある。

しかし実際には、詳しく説明されるほど分からなくなってしまうことが起こり得る。情報過多によって、思考が止まってしまっている状態である。

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=========[引用開始](p206-208)=========

④きちんと書いて口にする<リズムの重要性>

誰もが、文章を「内なる言葉」で読んでいる。

(中略)

読みにくい言葉は、心に入ってこない。

(中略)

仕上がった文章を口に出して音読してみると、読みにくいところが出てくるものである。

(中略)

再度、冷静になって文章を目で追ってみると、文字列としては問題がない。

こうした場合、多くの人は、文章として完成しているから問題ないという判断をすると思う。しかし、私は、読んでみて違和感を覚える点は、文章として問題がなくても修正を加え、読みやすいものに推敲するようにしている。

その理由は、文章を内なる言葉で気分よく読んでいる際に、読みにくかったり、引っかかってしまう点が1箇所でもあると、そこまで高まっていた感情が一気に醒めてしまう可能性が高いからである。

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=========[引用開始](p209-210)=========

⑤動詞にこだわる<文章に躍動感を持たせる>

(中略)

修飾語を増やすほど、文章は長くなってしまうだけでなく、無意識のうちに常套句や紋切り型の表現を使ってしまうことになる。

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=========[引用開始](p212-213)=========

実体験が内なる言葉の動詞を増やす。

(中略)

新しい体験をしているときに、自分の頭の中にどんな言葉が生まれるのかに意識を向けることである。

(中略)

それら1つひとつと丁寧に向き合うことで、活き活きとした動詞や言葉を自分のものにすることができるようになるのだ。

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=========[引用開始](p215-217)=========

⑥新しい文脈をつくる<意味の発明>

(中略)

「○○って、△△だ。」で、新しい名前を付ける。

(中略)

中に入れる2つの言葉は、できるだけ真逆の意味を持っている言葉のほうが効果を発揮する。

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=========[引用開始](p221-222)=========

⑦似て非なる言葉を区別する<意味の解像度を上げる>

(中略)

こんなに時間と労力をかけて文章を書いたのに、どこかで見たこと、聞いたことがあるような内容になってしまった」

こうした現象が起きるのは、物事を単純化し過ぎていることに起因する。

(中略)

単純化することは、分かりやすさを高めるメリットもある。しかしながら、詳細を排除することで、人の興味を惹きつける情報が抜け落ちてしまうこともあるのだ。

(中略)

自分らしい詳細な情報が省略されてしまうことが原因となることが多い。

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=========[引用開始](p223)=========

文章を削って短くしていくと、物理的な語数が減っていくため、同様に情報量も減っていくことになる。しかし、言葉を減らすことの本質は、言葉や文章で意味する内容を凝縮することにあるため、闇雲に文字数を減らせばいいというものでもない。

そこで重要になるのが、1語1語の言葉に意味を込め、意味の密度を高めていくことである。

私が具体的に行っていることは、似て非なる言葉を使い分けることである。

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【参照情報】

「言葉にできる」は武器になる。 (日本経済新聞出版) Kindle版.2016年8月25日

https://www.amazon.co.jp/dp/B01LYN9D9S/