こんばんは、一ノ瀬 ユイです🌈

 

春分前後の寒い日々が収まってきていますね。

 

いかがお過ごしでしょうか?

 

 

新月や満月と同じように、

 

春分の瞬間でガラッと変わる!っていうことはなく、

 

あらゆるものはグラデーション・流れの中で動いていますが、

 

実際に、私の体感としては、旧正月よりも、春分の後の方が、

 

なんだか開けた感覚が増しています。

 

 

 

私事ではありますが、

 

ネイタルの牡羊座にはドラゴンヘッドが在室していますので、

 

春は「意識の衣替え」みたいなことが現象化しやすい感じがしていて、

 

個人的に、春が一番好きな季節です。

 

 

それは、絶対に何かを始めないといけない!とか、

 

春になったらきっと状況が好転するはず!

 

っていう過度の期待や切迫感から来る願望ではなくて、

 

自然と、ポカポカできる軽やかさと温もりが心地良いな、

 

本来はこの感覚から始まって、物事に手を付けているんだろうな、

 

っていう心境です。

 

 

 

さて、明日は春分後の始めての満月を迎えます。

 

 

春分に続いて、月が北半球に位置し、

 

8ハウスの太陽と2ハウスで形成する今回の満月は、

 

月がドラゴンテイルと接近しているため、半影月蝕を伴った満月です。

 

 

天秤座の月が牡羊座の太陽の光を吸収・反射するわけですが、

 

太陽の光は8ハウス(親密な他者)から発せられ、

 

受容体である月は2ハウス(身体性・物質性)でその光を受け止めます。

 

 

ノード軸が関わる日蝕と月蝕は、

 

毎月の新月と満月よりも半年に渡って強い影響力を持つといわれます。

 

 

それでは、今回の満月図からどのようなメッセージがあるのかを見ていきたいと思います。

 

*2024.03.25.16:00・ホールサイン・ハウス*

 

 

 

今回の満月図は、プラシーダスでは、1ハウスの月と7ハウスの太陽で形成され、

 

天秤座@1ハウスと牡羊座@7ハウスの対極軸(オポジション)で表されますが、

 

私は基本的にホールサイン・ハウスを使っています。

 

 

現実的・客観的なリーディングにおいて、ホールサイン・ハウスを、

 

観念的・主観的なリーディングにおいてはプラシーダスなどの現代占星術で採用されるハウスシステムが使われるのではないか、というのが私の見解です。

 

 

マンデンやホラリー的な見方でホロスコープを見たり、

 

鑑定の場合は、客観性が重要になりますので、

 

新月や満月、四至(春分・夏至・秋分・冬至)などは、

 

ホールサイン・ハウスで見た方が客観性が担保されると思われます。

 

 

とはいえ、納得や実感、センスが一番ですので、

 

ハウスシステムは好みで決めた方がいいことは間違いないです🍀

 

 

*満月図の特徴*

 

ASC:乙女座 ⇒ チャートルーラー=水星

 

MC:双子座 ⇒ 水星

 

月:2ハウス@天秤座 - ドラゴンテイルとコンジャンクション

 

太陽:8ハウス@牡羊座 - 水星・カイロン/キロン、ドラゴンヘッドとコンジャンクション

 

*ドラゴンテイルを頂点とした、金星と木星のヨッド

 

*太陽と月のオポジションに対して冥王星の調停

 

*ドラゴンヘッドと木星がセミセクスタイル(60度)

 

***

 

ノード軸が絡む(今回はドラゴンテイル)満月・月蝕のアスペクトがあり、

 

2ハウスにその影響がもたらされることが示されています。

 

 

春分図と似ている点として、

 

月と冥王星のみが北半球に位置しています。

 

 

 

冥王星は、満月に対して調停の角度を取っています。

 

 

水瓶座の初期度数に位置する冥王星は、

 

論理と感情、自意識と他者への配慮に対して、

 

まずは、自分の感情を認めてから、

 

他者の主張を受け止める順番を促しているように思います。

 

 

結局は手を付けなければいけないのなら、

 

慌てた状態や焦っている状態ではなく、

 

ちゃんと心を静めて、エゴの声との一体化から手を引いてからの方が

 

トラブルが回避できるのではないかと思います。

 

 

 

今回の満月図では、水星がチャートルーラーで、MCとも関連があり、

 

度数はかなり離れますが、太陽とコンジャンクションの状態にあります。

 

 

そもそも、8ハウスの太陽は、

 

「自我意識の死」や「他者を受け入れる体験=再生」のように、

 

必ず他者の影響を引き受ける状況を示します。

 

 

プラシーダスでは7ハウスの太陽なのですが、

 

ホールサインハウスでは、既に他者との繋がりが築かれている中での

 

8ハウスの太陽からの、2ハウスの月との対立性と相補性を強調しています。

 

 

月がドラゴンテイル側に位置しての満月、

 

言い換えれば、ドラゴンヘッド側に太陽が位置しているわけですから、

 

自分を害するという意味での、

 

心の中に巣くっている悪癖や悪感情を調整する必要があります。

 

 

乙女座のASCの目線は、太陽が位置する8ハウスを

 

他者との深い関係性を見上げ、

 

天秤座の月の心根は、太陽がまとっている牡羊座のエネルギーを

 

引き受ける準備・状態を持っておきたい、

 

そして、双子座のMC@10ハウスは、

 

ちゃんと言葉にして自分の感情を伝えることが、

 

過去からのパターン(ドラゴンテイル)の呪縛から解放され、

 

8ハウスの太陽が象徴する変容の体験へと進むことが暗示されています。

 

 

 

その上で、7ハウス@魚座では、

 

火星・土星・金星・海王星がグランドコンジャンクションしています。

 

 

2ハウスは自分の身の回りや能力、自分の力で成し遂げる事柄(仕事)、

 

遺伝によって形容された能力など、足元とその環境に紐づいている感覚を象徴します。

 

 

他者からの影響で、長年の習慣を止めることになったり、

 

健康管理や経済管理について現実的になったりと、

 

誰もが一人では生きてはいないのですが、

 

もっと誰かと健全に、そして深く繋がるための意識を高めていく、

 

そんな流れを予感させる満月図です。

 

 

魚座のグランドコンジャンクションは、

 

8ハウスのドラゴンヘッドと太陽と相まって、

 

地続きの、過去からの焼き回しの未来ではなく、

 

本音を許し、本望を形にしていくという意味で、

 

現実に繋がる夢・理想を言葉にすること、

 

もっと言えば、その言葉を他者に受け取ってもらい、

 

自分を他者の言葉を受け取ることで、変容が進んでいくことを暗示させます。

 

 

 

ドラゴンテイルを頂点とした、金星と木星のヨッドは、

 

思考や論理ではなく、感覚と流れに身も心も委ね、

 

過去と現在・未来を天秤に掛けた際、

 

どちらをこれから生きていきたいか、という問いを投げかけているように思います。

 

 

そういう意味では、「過去=障害」や「過去=執着」ということではなく、

 

「過去=経験」や「過去=記憶」という現実的な解釈が、

 

今の現状を肯定し、未来を創造し、

 

自分の心の内を相手に見せ、また相手の心の内も見ることを許すのではないかと思います。

 

 

今を許せば、過去を許す、というエネルギーは最も強いのですが、

 

月蝕によって、意識的に過去に対する解釈を頑張って変えようとするよりも、

 

流れの中で、過去の自分や状況を許すタイミングを活用し、

 

その流れに乗ることの方が、エネルギーは柔らかく、しなやかになります。

 

 

月が象徴する心は、形があるようで無く、

 

限界があるようで無く、

 

時間は無いものの、感情(想い)による重さによって、

 

内面世界の様相は変わります。

 

 

今回の満月は、内なる宇宙に対して、

 

自分一人で、必死に人生をこなそうとするよりも、

 

同じこの人生を生きる者同士、

 

心を通わせながら、人生に宿っている夢や理想という可能性を

 

今、この場所から、実現に向かって、言葉を紡ぐところから始まる、

 

春の季節と同期するような、流れの中にある、1つの印象的な通過点のように思います。

 

 

 

パート・オブ・フォーチュンが7ハウスに位置し、

 

火星と土星に挟まれています。

 

 

やはり、人との出会いや繋がり、信用を大切にすることで、

 

この先の人生の展開に追い風が吹くのではないかと思います。

 

 

 

時に、人と触れ合うことは怖いですし、

 

また、同じような体験・状況になるのは厄介だし、

 

無防備でダメージを受けるなんて…という気持ちが働いてしまいますが、

 

感情は私たちの本質ではありません。

 

 

月蝕は、太陽が月に食べられるように見えますが、

 

そのように見えてしまうのは、地球上にいて、

 

そのように解釈する私たちの認識でしかありません。

 

 

確かに、月蝕は、災害に関連する象徴として考えられますし、

 

満月は、人間が持つ悪感情・負の思念の解放に関連しますが、

 

自然と発生する物事を否定することによって、

 

余計に悪影響が膨張してしまいます。

 

 

ですから、天秤座の月は、どのような感情が起こっても、否定せず、

 

かといって、何でも言うことを鵜呑みにするのではなく、

 

見守る眼差しで、起こってくる出来事(人生)を許すことで、

 

無用な争いやエネルギーの消費を抑え、

 

必要なことを、必要な時に、必要な体験だと捉える軽やかさで、

 

今後の風通しの良い人生観と現実との関わり、

 

何より、自分との関係性を整えていくことが重要だと伝えているのだと思います。

 

 

 

今回の満月図を眺めながら、

 

どちらかといえば、向こう岸から変化の兆しを知らせにやって来る感じがあり、

 

それに対して、心を開いていくことが大切で、

 

変わらなきゃ!という焦りは水に流して、

 

変わりたくない!という執着も風に流して、

 

主体性を緩くして、リラックスした状態で、

 

再度湧き上がってくるやる気を見つけていく方向性を感じるホロスコープでした。

 

 

 

私たちがすべきことは、いつも、現実を受け入れることのみです。

 

 

そして、私たちがやりたいことは、いつも、自分にどんな体験をさせてあげられるか、という喜びの追求に行き着きます。

 

 

そこで、どんな登場人物が現れようと、世界が終わるわけではありませんし、

 

一気に世界から悩みや苦しみが消え去るわけでもありません。

 

 

起こってくる現象を、ただただ許して、自分も他者も、世界も許すように、

 

毎日を嬉しく営んでいきましょう🍀

 

 

 

長くなりましたが、

 

明日の天秤座の満月は、誰かとのバランスを取ることに意識を強く持つのではなく、

 

バランスは結果的に取れるわけだから、そのためのスタンス・態度・心持ちを整えよう!というメッセージでした!

 

 

また次の新月でリーディングをシェアしたいと思います🌟

 

それでは、素敵な満月をお迎えください!

 

 

一ノ瀬 ユイでした🌈

 

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