ごきげんようさまです🍀一ノ瀬 唯人です🌈✨
前回、ちょっと早めに、射手座新月の記事を書きましたが、冬至図も観ていきたいと思います。
太陽が黄経270° = 山羊座00°に入ることで、冬至を迎えます。
冬至では、太陽の赤緯(南中高度)が南緯26.26°で最も低くなり、北半球では、昼の時間が最も短くなります。
12月16日までは、個人天体が射手座に集合しましたが、射手座満月・冬至と向かいにつれて、どんどん山羊座に個人天体が集まっていきます。
冬至は、冬の始まりを告げるタイミングであるとともに、太陽の地球に与えるエネルギーのサイクルの始まりでもあります。
天球の12サインの構造を考えれば、12サインのサイクルの始まりは、太陽が牡羊座に入る春分ですが、
地球視点での、『太陽の再生のタイミングである冬至が1年の始まり』と見ることができます。
どちらが正しくて、どちらかが間違っている、ということではなくて、別々の視点(始まり)が同時並行で噛み合っている、ということです。
今回は、冬至図から、太陽視点での1年の流れを観ていきたいと思います。
*2025.12.22.00:03.ホールサインハウス*
*
ASCは天秤座01°、チャートルーラーは金星。
金星は、3ハウス@射手座に在室し、8ハウス@牡牛座の天王星Rと10ハウス@蟹座の木星Rとヨッドを形成しています。
2日前に射手座新月が起こりますので、
太陽は、4ハウス@山羊座00°に在室し、赤緯は、南緯23°26’、
月は、4ハウス@山羊座17°に在室し、赤緯は、南緯26°21’で、アウト・オブ・バウンズ。
アウト・オブ・バウンズは、『赤道からの惑星の軌道の高さ』以上の高さで運行している惑星の状態で、
アウト・オブ・バウンズの状態にある惑星は、働きが過剰になります。
月のサイン・蟹座には、MCと木星Rが在室します。
太陽はASCとスクエア、MCとオポジションを形成します。
射手座新月と同様に、アンギュラー・ハウスに活動サインが重なっています。
冬至図のサインの並びは、
IC側(4ハウス)側には山羊座、MC(10ハウス)側には蟹座が重なり、夏至点と冬至点の関係性にありますが、
天秤座がASC側、牡羊座がDSC側に位置していることで、『意識の主客の反転』を示しています。
これは、山羊座という『具体性』や『固定性』といったシステムの構築や歯車の稼働において、『全体像を見る視点』が強調されていることを示しています。
月がMCサインルーラーであることで、2025年の冬至からの1年の流れは、
『最善の感情に至ることのために、客観的な事実を受け止める』ということが重要になるかと思います。
太陽を『未来性』、月を『過去性』とした時、『現在性』はASCが担います。
冬至図は、あくまで、摂理や社会的な流れを意味しますので、その流れに合う人や乗れる人もいれば、
逆に、個人の人生の流れにおいて、抗うことになる人も出てくるかと思いますが、
何はともあれ、『鮭の滝登り』のように、時代や時勢に逆らうような言動やスタンスは、思ったほどの結果をもたらしません。
特に、蟹座にMCがあることで、感情的な動きの終着点は、『安らぎ』に向かいます。
安らぎは、何かを真剣に取り組み、成果を得た際の達成感の先に至る場合もあれば、
精一杯の努力の末に、諦めや軌道修正などをし、後悔や落胆を飲み込んだ後に、その時の選択が功を奏したことが分かった際に安心感に包まれる場合もあるでしょう。
そのため、どのような状況にあったとしても、その時々の先入観や印象だけでは、未来に感じる感情は予測できませんので、『これがあれば絶対大丈夫!』というようなマインドは、逆に、恐怖心を強めることになる恐れがありますので、
能天気に『気の持ちよう』という方便を多用し過ぎるのも、『これまでの方法をやっていれば安心!』というのも、注意が必要かと思います。
さて、この時期は、月だけでなく、金星が南緯23°29’、火星が南緯24°10’でアウト・オブ・バウンズの状態です。
加えて、水星と05°差のブラックムーン・リリス(月の遠地点)もアウト・オブ・バウンズですので、
3ハウスと4ハウス、射手座と山羊座に在室する個人天体が、いつもとは違う働きをする可能性を秘めています。
3・4・5ハウスは、アングルである4ハウスを柱にワンセットです。
4ハウスは『天底』に対応する場所であるため、深層心理や価値観を形作る環境とその影響を象徴します。
3ハウスは、近しい人々や場所を表し、『通信』という月と火星に関連する事柄を象徴します。
そういった身近な物事で、いつもとは違う『過剰な心の動き』を誘発する場面に遭遇することで、
天秤座ASCが象徴する『客観的な視点』や『バランス感覚』が重要になってくる1年になることを示しています。
冬至図では、冥王星が5ハウス@水瓶座でシングルトンです。
ブラックムーン・リリスとのセクスタイル(60°)、MCとの150°(クインカンクス/インコンジャンクト)を除けば、表面的にはノーアスペクトですが、
冬至図の主役は、山羊座の太陽ですので、山羊座のルーラーである土星が水瓶座のルーラーであることを考えれば、
水瓶座に在室する冥王星が何の作用もしない、ということは考えにくいです。
それを裏付けるかのように、冥王星は南緯23°17’で、太陽と金星とパラレルを形成します。
黄道・黄経だけでは分からない冥王星の影響は、4ハウスの太陽と金星に作用します。
5ハウスは、4ハウスから下った場所であり、共同体や帰属意識から生まれる創造エネルギーが発露・発揮する事柄を象徴します。
そうなりますと、冥王星の働きを知るには、冥王星が運行する水瓶座のルーラーである土星と天王星が鍵となります。
まず、土星は6ハウス@魚座で、海王星とコンジャンクションしています。
土星は、3ハウス@射手座でアウト・オブ・バウンズの金星とスクエア(60°)を形成し、好き勝手な行動を抑制しています。
次に、逆行中の天王星は、8ハウス@牡牛座に在室し、10ハウス@蟹座の木星Rと、6ハウス@魚座の土星と海王星と60°(セクスタイル)を形成し、ミニトラインを形成しています。
また、天王星Rと木星Rは、金星とは150°(クインカンクス/インコンジャンクト)を形成していますので、
4ハウス同様、3ハウスの象意が要注意であることを示しています。
特に、木星Rは、月とオポジションを形成しますので、『何を感じているか』と『何に取り組んでいるか』という4 - 10ハウスの対極軸が強調されていることを考えますと、
今回の冬至図は、『外部からの影響をどのように受け止め、現状で取り組むべき物事に対する姿勢』が問われていると言えるでしょう。
このメッセージが示しているのは、金星であり、金星のサインである天秤座にASCが位置している証拠です。
そして、金星のもう1つのサインである牡牛座には、天王星Rが在室し、金星と150°(クインカンクス/インコンジャンクト)の角度を取り、木星Rと60°(セクスタイル)を形成し、木星Rも金星と150°(クインカンクス/インコンジャンクト)の角度を取ります。
更には、金星は木星Rのサインである射手座に在室しています。
これらから分かることは、3ハウス・8ハウス・10ハウスが金星と木星によって繋がっていて、そこに、月が加わることで、最終的に、4ハウスにエネルギーが集まる、ということです。
冬至図は、毎月の月相ではなく、太陽の視点がテーマですので、この流れは大変重要ですね。
先ほど書きましたように、4ハウスに太陽が在室することは、冬至点に太陽が位置している物理条件とホロスコープ上のサインの並びが一致します。
そうしますと、太陽が徐々に高度を上げていく地点である冬至図は、『現実世界に光明を与える』太陽の働きになっていく、という解釈に発展させることができます。
太陽が山羊座に入ることで、自然の摂理として、太陽と地球の関係において、世の中を巡る陰陽エネルギーは反転していきます。
少し話が逸れますが、古典占星術では、4つのエレメントを司る惑星があります。
『トリプリシティ』と呼ばれる惑星の区分は、昼と夜に分かれます。
火のエレメントは、昼は太陽、夜は土星
土のエレメントは、昼は金星、夜は月
風のエレメントは、昼は土星、夜は水星
水のエレメントは、昼は火星/金星、夜は火星
*水のエレメントの昼のトリプリシティの惑星は、ドロセウス氏は、火星としています。*
冬至図は、太陽が山羊座に入るタイミングですので、土のサインである山羊座のトリプリシティは月です。
冬至の時刻は、日付が変わってすぐ(00:03)です。
陰陽が反転する際に、月が山羊座に作用している今回の冬至では、山羊座の月は蟹座の木星とオポジションを形成しています。
木星は、蟹座でイグザルテーションのディグニティを得ますが、月は山羊座でドミサイルのディグニティを得ます。
木星は逆行をしているため、『月を負かす』という印象はありませんが、これからの1年は、感情が乱される社会的な出来事が起こることを暗示しています。
4ハウス@山羊座の月は、月のノード軸を調停します。
6ハウスと12ハウスは、アヴァージョン(嫌悪)のハウスで、『不自由さ』や『不健全さ』を象徴します。
また、魚座と乙女座の対極軸は、『調整』や『浄化』、『移行のための準備』といったテーマを持ちます。
太陽の再生のための、月の調停。
それは、『過去』と『未来』を結ぶ『現在』に対して、感情を客観視することで、『持たなくていい観念』は解放し、『取り組むべき現実』を明確にし、
恐怖心や不安に苛まれ続ける未来ではなく、『体験したい感情』に向かって、目の前の物事に取り組むことが重要である、という月のメッセージではないかと思います。
まとめといたしまして、
*冬至は、太陽視点での1年の始まり。
⇨ 太陽と地球の関係において、太陽の光量と強さは、地球上の営みに影響し、物事の循環に作用する
*冬至図において、月・金星・火星⊕ブラックムーン・リリス(月の遠地点)がアウト・オブ・バウンズとなり、
いつもと違う言動や振る舞いをしてしまったり、また、そのような言動を引き出される場面が増える暗示がある
*4ハウスがテーマであるとともに、3ハウスも強調されているため、
1年を通して、現状や足元の現実、家庭やプライベート環境、深層心理・心理状態などに取り組むとともに、
近しい人や場所、コミュニケーション相手からの影響が強くなる
*月のノード軸が6 - 12ハウスにあり、4ハウスの月はノード軸を調停し、10ハウスの木星Rとオポジションを形成することから、『忍耐』と『本音』のバランスが重要となる
*太陽は、ASCとスクエア、MCとオポジションを形成しているため、『本音』や『本願』がどのようなものか、ということを自覚することが、現実創造の根幹となり、そのことを理解するために社会と関わる
*天王星Rを頂点とした、土星&海王星と、木星Rの身いトラインが形成され、『喪失体験』が物事の視点を変えるキッカケ・トリガーとなる可能性を秘めている
*水星は、月のノード軸とTスクエアを形成し、金星とともに、外部からの影響の接触に対して、危機感を感じやすくなる
*金星は、土星&海王星とスクエアを形成していることで、『不自由さからの脱却』を望み、そのための手段や方法を講じる傾向が強まる一方で、その望みは抑制される
*冬至からの約3か月は、物事だけでなく、自分自身の在り方を客観視し、冬を越えて始まっていく新しい流れに沿う現実創造の在り方を模索する期間となる
*
今回は、冬至図のリーディングをシェアさせていただきました。
二至二分は、マンデン(マンディーン)占星術に含まれる場合があり、本来なら、もっと、時勢や時事にマッチした事柄をピックアップすべきかもしれません。
ただ、私は政治や宗教、経済などには疎いため、あくまで、個人が受け取るメッセージをテーマにリーディング記事をシェアさせていただきました。
東と西の地平線と、天頂と天底を結び、地上とホロスコープを四分割した(十字に切った)時、冬至点は、天底に当たります。
古典的には、『天底』とは、太陽が見えなくなり、滅んでしまうところであり、物事が息絶える『冥界』という風な捉え方をされます。
そのような考え方は、既に古臭く、非現実的だと見られますが、重要なことは、惑星が『特異点』が通過する際は、明らかなエネルギーの転換が起こる、ということです。
私たちが日頃、時計を見て、日付が変わったところで、『何かが切り替わる』ということを体感することはありませんが、
気温や明暗、冷暖の変動から、『世界で着実に変化が進んでいること』を体感します。
これは、例えば、新月や満月のように、月相のタイミングの瞬間に、物事が魔法のように変わることはありません。
ですが、そのタイミングの前後には、変化の予兆や虫の知らせを得たりするもので、水面下では、必然性を伴いながら、変化が進んでいきます。
それは、日々、空の星々が着実にその位置を変えるように、私たちの現実も、私たちの意識も、身体も心模様も同じです。
冬は、太陽が地上に水のエネルギーをもたらし、
春は、太陽が地上に風のエネルギーを、
夏は、太陽が地上に火のエネルギーを、
秋は、太陽が地上に地のエネルギーをもたらします。
冬にもたらされる水のエネルギーは、Cold&Moist(冷+湿)によって、行動力は失われるものの、考えや感情を共有する作用を持ちます。
ですので、12月を、ルーティンや仕事納め、大掃除などに忙殺されて、新年を迎えるだけの期間だけにするのではなく、
新しい流れの予感を感じることとともに、答えを絞り出すためではなく、自分の心に触れ、
『自分との対話』を深めるとともに、信頼できる人との交流の時間を確保していただければと思います。
どうぞ、素敵な冬至・太陽の生まれ変わりを体感し、新しい流れをお迎えください🍀一ノ瀬 唯人でした🌈✨
*
一ノ瀬 唯人とお話してみたいよ~って思っていただいたら、
公式LINEよりお声がけください☆
また、鑑定にご興味のある方や、むしろ、おまいの鑑定なんて臨むところや!って方(笑)からのメッセージもお待ちしております🍀
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