トラブルin皇座山(絶体絶命からの脱出)
4日、天気良し、GPV良し、病院の検査結果良し、なら行くべぇ。
と皇座山で朝まで射撃。
先日のM20 三裂星雲はその時に撃ち落としたものです。
先日のM20 三裂星雲はその時に撃ち落としたものです。
体調が良いと長時間露光もさして苦にはならない。
3時終了、意気揚々と帰宅。満足感に浸りながら就寝。
10時過ぎに起きると、岡山から甥っ子のヒロ君が一人で来ていた。
今年から中学1年。天文学者を目指している。
私の持っていた旧式の赤道儀セットをあげたところ、
天文熱に火がついた。若い頭脳は素晴らしい。
砂が水を吸い込むように知識が蓄えられてゆく。私の中学生の頃は
メシエという名前は知っていても天体名までは知らなかったが、
彼はすでに天体名と特徴までおぼえている。頼もしいかぎりだ。
その彼が、大阪へ行った時のお土産に宇宙食を買ってきてくれた。
「おじちゃん、これISSでも食べてる宇宙食のアイス」
「冷たないやん、これでなんでアイスなん?」
「でも、アイスなんよ、いいから食べてみて」
「そんなぁ、冷たないとアイスやないやろ。アッ、ホンマやアイスや」
彼の夢は将来、天文学者になってマウナケアのすばる天文台に私を
招待することだそうです。その為に、苦手だった数学も頑張っている。
頼もしい、実に頼もしい。
私が2時間以上飛行機に乗れない中耳の病を持っている事は内緒である。
でも、マウナケアに招待されたらおそらく行くでしょう。
ノーマルカメラを持って。
で、その彼が今夜皇座山へ連れてって欲しいと言う^^;
エッ!? 皇座山連チャン!? まだ寝たりない。疲れが取れていない。
そこで、私は彼を落胆させないよう慎重に言葉を選んで言った。
「うん、良いよ、バッテリー充電しとこな。明るいうちに行こな。」
あぁ、言ってしまった。憎きはこの老体。つ、つ、疲れが・・・。
で、そんなこんなで皇座山へ到着。設営完了。
あとは、アライメント用の星が出るのを待つばかり。
暇を持て余すヒロ君におもしろいものをと、愛車フリードの特殊機能を見せてあげた。
実はこのフリードは福祉車両で助手席が地面近くまで降りてくるのだ。
車を買い替える時、今は亡き義父が入院しており、退院後は車椅子になるとのことで、急きょ福祉車両に変更。
残念ながら父はこの助手席を使用する事なく亡くなった。
しかし、近所ではこの車両が有名になり、たまにお年寄りの役に立ててもらったりしている。
その助手席の特殊機能をヒロ君を載せて実演して見せた。
ヒロ君興味深々。が、しかし、ここで不穏な動きが。
助手席が戻る時に微妙にずれて固定された。私はリモコンをもう一度操作してみた。何度かしてやっと正常な位置に固定されたのだが、
ピーピーとパソコンのビープ音のような音が続いた。
エンジンンを切っても鳴っている。バッテリーを外さない限り鳴っている。そこで、再現性のないいじり方を何度かしていると、音が止んだ。
動作テストをするが動かず。ま、音が止んだので、取りあえず故障に関しては後日ディーラーでと言う事にした。
これでひとまず安心、が・・・。
暮れなずむ瀬戸内の景色を眺めていると、ヒロ君が一番星を見つけた。
木星だ。
まず、北極星が出ないと進めない。
ややあって、極軸望遠鏡を覗くとポラリスが見えた。
肉眼ではまだ無理だが、極軸の調整を済ませると、
星が何かに急かされるかのように現れ始めた。そして、満天の星空。
甥っ子ヒロ君の感動は頂点に達した。
その姿を見ると、無理をしてでも来た甲斐があったというものだ。
アライメントはヒロ君にやってもらった。私が一カ月かかった事を
彼は1時間でマスターした。頼もしい。マウナケア頼むでぇ。
なに撮りたい?と聞くと、間髪入れずにM51子持銀河と応える。
私は撮り飽いたわけではないが、なにか他にないんかぇと思いつつも
未来の天文学者の意に沿う事にした。
導入をしていると、1台の車が入ってきた。ライトをすぐにスモールにされたのでお仲間だとすぐにわかった。
あいさつの後、自己紹介。岩国から来られたイッシーさん。
赤道儀タカハシ、鏡筒MT-160を設営され、ω星団を見せていただいた。
エッ!これで160?先入観かもしれないが、明るく色も確認できた^^;
眼視も良いかも。
30年以上の大ベテランでDOB GOTO 14(35cm)もお持ちだとか。
思わず手で35cmの感じを作った。ぶっ飛び―。
目盛環を使っての手動導入。カッケェー。
撮影中いろいろと貴重なお話しを聞く事が出来た。
未来の天文学者ご指定のM51
撮影条件: ISO 1600 300秒×10枚
撮影機材: EOS kissX5、SE120+L41
使用架台: A-GT赤道儀、ガイド:RFT80S+イメージシフト+NexGuide
画像処理: ステライメージ7で10枚加算平均 & 青ハロ軽減
撮影日時: 2013/05/05 21:52:40
撮影場所: 山口県柳井市皇座山頂駐車場withヒロ君
この日はポーラアラインをしていないせいか若干流れてしまった。
撮影中ヒロ君は眠たそうにしていた。次は何撮る?
メシエ番号のM101。良い子だ。わたしのリベンジ対象だ。
しかし、ヒロ君、中学生にはきつかったか、車中睡眠に入った。
風も強くなり、NexGuideが悲鳴を上げていた。
イッシーさんも片づけられ、再会を約束してその日は別れた。
私もヒロ君を寝かしたまま片づけをした。さぁ、帰ろうとエンジンを
かける。かかった。当たり前じゃん。さぁ、ギアを、ギアを・・・。
ギアが入らない。ギア―って言うてる場合か。ギアンバカ~ン。
全く入らない。機械的故障での「入らない」ではなく、敢えて
入れさせない機能的な「入らない」だ。
これは参った。人類の活動空間でならまだしも、ここは誰もいない、
地球と宇宙の狭間、その名も高き皇座山頂駐車場。
最悪ギアを入れる手段はあるのだが、原因いかんによっては危険である。
最悪ギアを入れる手段はあるのだが、原因いかんによっては危険である。
その時思った。先ほどの助手席の異変。そして、私がこの車の
エンジニアなら、助手席の動作中は絶対に車が動かないように
プログラムするだろう。
ならば、まだ助手席は動作中の信号を出しているということか?
そうなれば、なおさら機械的にギアを入れるのは危険である。
そうなれば、なおさら機械的にギアを入れるのは危険である。
この推測の元、私はヒューズを外すことにした。
こうゆう時、昔バイクをいじりたおした経験がものを言う。
あきらめた。目まいがした。時代は進んでいる。
疲労困憊の脳みそとはいえ、20A1本の時代とは違った。
では、配線をたどってコネクターを外せばよい。
ダメだ。車体内部を通っている。かくなるうえはぶっ壊す。
カバーを外す。コネクターをひとつ外す。エンジンをかけ、ギアを・・・、
入らない。ひとつづつ繰り返し、とうとう基盤本体を外す羽目に。
もう、おりおんさんじゃないが「必死のパッチ」だ。
基盤底のコネクタを二つとも外した。これでダメなら万事休すだ。
エンジンをかけ一呼吸。ギアを・・・入った~ッ。
すでに騒動の為目覚めていたヒロ君と歓声をあげた。バンザーイ。
私はエンジン関係のある程度の故障は直す自信はあったし、出先で困るような故障の予兆は普段の運転で確認できるのでJAFには入っていない。
今回の経験でJAFには・・・やっぱり入らない。16の歳から乗りまわしてきたバイク経験の誇り、メンツ。まぁ、そんなことはどうでもよろしい。
兎にも角にも、無事下山することが出来ました。
翌日、ディーラーの営業に即電話。
購入後数えるほどしか使っていない30万もした機能。
酷い目にあったこのストレスを発散しようと電話した。
「本日は休業中の為・・・」冷めた。紳士でいる事ができた。良かった。
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