頭上のお宝 -66ページ目

天頂付近自動導入時三脚と接触!バブル崩壊

 NGC7635 バブル星雲。バブル、良い響きだ。カシオペヤ座にある散光星雲。M52のご近所さんである。この日、9月10日に目標を定め、撮影計画を立てていた。
 いっこうさんORかたくちいわしさん達のバブル星雲を見て思ったのが、バブル星雲「小さい」ということだ。さぁ、この「小さい」が今回の事件のキーワードである。

 上記先輩両名はR200SS 焦点距離800mmで撮っていらっしゃる。一方、私はSE120 600mmで撮る事になる。当然もっと「小さい」なのである。思い描いている宇宙の神秘を体感するには程遠いサイズになるのは目に見えている。

 そこで、購入してから1年間、部品箱の肥やしになっていたビクセン拡大撮影アダプターを使用しての撮影計画を経てることにした。ついでに、同じく肥やし状態の2インチ2×バローを使ったガイド鏡天頂ミラーバージョンの作成も同時実行。
 SE120付属の巨大2インチ天頂ミラーは私のガイド鏡RFT80S f:400mm装着では光路長が足らない。そこで2インチ2×バローの登場と言うことになるのである。このバローはレンズ単体の取り外しができ、M48のネジが切ってあるので天頂ミラーに装着できる。
 天頂ミラーが使えるとガイド星捕獲時の態勢が非常に楽になる。それと、拡大撮影の為にもガイド鏡の焦点距離は長い方が良いだろうと良いことをずくめを想定している。

バロー図



 昼間の鉄塔使用でピント確認。撮影当日も無事OK。さぁ、肝心の拡大撮影アダプターであるが、ネットで調べても月や惑星での使用は見かけるが、銀河や星雲での使用記事は全く見かけない。なにか大きな落とし穴がありそうな予感はしている。
 こう言う時数学、いや算数が苦手なのは困ったものである。何たら÷何たら×何たら分の一とかで結果F値がこうだからこうだ。なんてことがわからないのでやってみるしかない。他に理由があれば教えていただきたい。
 まぁ、何事も実験、経験、山口県である。「小さい」ではなく「より大きく」を目指して。


アダプター図面


 アイピースNPL20が短く収まっているので上図①と③の構成で使用。よって、ドローチューブ、フリップミラー、拡大撮影アダプター、Tリング、そしてキャメラの順である。②を外していても長い。この時点では後で起こる悲劇を全く予想もしていない。

全体図



 現在はアライメントとポーラーアラインはKiss X5のライブビューで行い、Kiss Digitalに交換後、再度アライメントとパソコン画面を使ってピントの厳密調整を行っている。喜劇が、いや悲劇が起ったのは最初のKiss X5でのアライメントの時である。
 2スターアライメントが終わり、基準星の追加導入ラスト。赤道儀が要求してきたのがデネブ。「デネブ、でねぶ~、っか。ほぅ、真上か」っと、私はこの日初めて使う天頂ミラー装着のガイド鏡を見つめた。内心ほくそ笑む。鏡筒が真上を向いてもガイド星探しで首をねん挫しなくて済む。「もっと早くにこうしておけばよかったなぁ」ガイド鏡のことしか頭にない。
 さぁ、見せてくれ天頂ミラー装着のガイド鏡の雄姿を。私は、赤道儀の要求通りデネブでEnter。キュゥゥン。

激突の瞬間



嗚呼、我人と尋め行きて
         涙さしぐみ帰り来ぬ

 って、言うてる場合か・・・つづく




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