いつかは必ずやってるわんこの旅立ち。

 

先日あるファミリーワンコの最後の時間に関わることがありました。

 

一人暮らしの高齢の彼女は、やはり高齢のわんこと2人で暮らしていました。

 

ワンコに1日中向かい合って暮らしていました。

お話をしたり、お手入れをしたり…

 

この子がいたから今まで生きて来れた。

彼女はそう言います。

 

この子を迎えてもらった12年前。

子供たちは離れた都会に住み、

 彼女は既に一人暮らしでした。

 

〇〇ちゃん、おはよう。

〇〇ちゃん、お顔きれいきれいしようね。

〇〇ちゃん、ご飯食べようね。

毎日毎日そんな話をしながら暮らしている2人でした。

彼女にとってはたった1人のかけがえのない家族でした。

 

ある日、そんな彼女が電話をかけてきました。

 

「急いでお迎えにきて!」と。

 

すぐ様、お迎えに行くと、肩で息をしながらワンコのお泊まりグッズを

用意している彼女がいました。

 

緊急の事態に陥っている事はすぐわかりました。

 

そんな彼女に

高齢犬を預かると言う事はとてもリスクがあると言う事、

もしかしたらもう生きて会えないかもしれないことお伝えし、

最悪の事態が起こるかもしれないことをお伝えしました

 

やっと立てる状態

何とか歩いてはいる。

パット見るとお腹が弱くなっていて、

 便が緩い状態

 

もちろんガリガリに痩せている。

 

予想通り、我が家に来てからはほとんど食事も取らず

食べればすぐに下痢をするまい日。

 

逐一連絡をしていたので、今後のことも相談。

 

彼女が退院した場合、この子の世話をできるのか…

ママちゃんの心配はそこに。

それまでこの子は生きているのだろうか?

 

そもそも、彼女は退院することができるのだろうか。

 

彼女の健康状態を考えると、安楽死と言うことも考える必要があるのかも…

彼女に伝えました。

 

思いのほか入院生活は短くて2週間位

 

オーナー様も、ワンコも何とか持ちこたえてくれました。

 

オーナー様の顔を見ないままに死なせたくはない。

ただただそう願いました。

 

そして、オーナー様のお迎え。

獣医さんにはお話がとうしてあって、いつでももう無理と言う段階で、安楽死もあり得るということでお返ししました。

 

それから約1週間、

立つ力の残っていない超大型犬。

 

これが反って介護するには好都合だったようです。

時間だけはたっぷりある…

 

それからの1週間。

完璧な介護をしてくださり、

わんこはオーナー様にしっかり看取っていただき、天国に旅立っていきました。

 

本当に素敵な生涯、そして旅立ちだったと私は思います。

 

そして彼女にとってもとってもとっても幸せな時間を過ごせたと私は思っています。

 

この子が一生幸せに生きること。

この子がいることで、オーナー様が幸せに生きること。

 

高齢者が犬と暮らす。。。

本当に難しいことだと思います。

 

でも、高齢者とワンコ、

とってもいいバディになれるんですけどね。