振り返り(7/19~7/21中日戦) | ベイスターズ☆マニア

振り返り(7/19~7/21中日戦)

ちょっと日付をまたいでしまいましたが、中日3連戦の振り返りです。
今日はちょっと力作です。笑。

中日に3連敗した横浜ですが、とかく「投手力が違うから」と片付けられがちです。
勿論、差があるとは思うのですが、果たして投手力だけでしょうか。

まずはこの3連戦の打撃成績を比較します。
※下記データは「ヒット+四死球/打席数(打点)」です。

<中日> 7/19  7/20  7/21  出塁率
 1・荒木 2/5(0) 0/5(0) 3/5(0) =333
 2・大島 2/3(0) 1/5(0) 2/4(1) =417
 3・森野 1/4(1) 1/4(0) 3/5(0) =385
 4・ブラ 2/4(0) 2/5(0) 3/5(1) =500
 5・和田 2/4(0) 2/5(1) 2/4(1) =462
 6・堂剛           2/4(2) =500
 7・堂直 1/2(0) 2/4(0) 0/3(0) =333
 8・小田 2/4(3)           =500
 8・谷繁      0/3(0) 0/4(0) =000
<横浜> 7/19  7/20  7/21
 1・下園 0/3(0) 2/4(0) 0/4(0) =182
 2・石川 1/4(0) 2/5(0) 2/4(0) =385
 3・内川 1/4(0) 3/5(0) 0/4(0) =308
 4・村田 0/4(0) 0/5(0) 3/4(1) =231
 5・スレ 1/4(0) 0/5(0)      =111  
 6・ハパ 2/4(0) 1/5(0) 3/4(2) =462
 7・カス 1/4(0) 1/5(0) 1/4(1) =231
 8・武山 1/4(0) 1/5(0)     =222
 8・橋本           0/3(0)=000


中日の安定ぶりと比してかなり違って見えるのがわかる。
実際ヒットの数は以下のような感じ。
      7/19 7/20 7/21
 中日: 11本 5本 10本 =26本
 横浜:  3本 5本 10本 =18本

そしてその違いに更に拍車をかけているのが四死球の数。

     7/19 7/20 7/21
 中日:  3   5  7  =15個
 横浜:  5   6  0  =11個

こんな状況。打撃面もしっかり負けていたのがわかります。
それでは少し?長文になりますが、興味のあった2つのことを書かせて頂きたいと思います。
まずは2戦目での最終回となった延長11回の裏。所謂サヨナラ負けしたシーンです。2番の大島を内野安打で出塁させた。(この点への突っ込みは既に終了。笑)
そして森野が犠打で二塁に送る。ここまでは定石。そしてブランコを当然のごとく敬遠し、和田との勝負に。これも一見すれば定石。でも、実は、この「4番ブランコと5番和田」の打順に僕は落合監督の策士としての力量を感じるのです。まずこの二人をデータで比較します。

  ブランコ:率255、HR21、打点60、得点圏267、四死球50、三振106
  和田  :率348、HR25、打点60、得点圏260、四死球55、三振48

見ての通り、ほぼ全てで和田の方が上回っている。また定量的なデータでは示せないが、和田はヒッティングゾーンが広く「穴」が少なく、僕個人的には「現役日本人右打者最高の技術を持つ」と思っている和田に比して、ブランコは所謂「大振りのブルヒッター」。「穴」も大きくどちらかというと失投頼み。では、なぜ落合監督は「ブランコを4番にして和田を5番」にしているのか。これは僕の推測だけど。。。。


 「和田と勝負させるため」


これにつきるのだと思う。
例えば、今回のように1死2塁という状況を考える。
これが今回のように最終回(もしくは終盤)で、和田が4番でブランコが5番だと、和田は歩かせて、ブランコと勝負することになる。それがまあ定石。しかし、そうなると穴の大きいブランコはその穴を攻められ討ち取られる可能性が高いし併殺も視野に入る。
一方、これが今回のように逆だった場合、ブランコを歩かせて和田と勝負となった時には相手バッテリーは和田攻略にかなり悩むはずである。とはいえ、1死1・2塁から和田を歩かせて満塁にはできない。落合監督はこういう状況を想定して、あえて和田を5番にしているのだと思う。つまり落合監督の打撃の基本戦略は

 ・ 1・2番の足の速い荒木・大島のどちらかが出塁する。
 ・ 3番森野がその巧みなバットコントロールで進塁させる。必ずしもヒッ トの必要なし。
 ・ 4番ブランコを歩かせ気味に勝負してもらう。
 ・ 5番和田がランナーを返す。

結局このパターンだけなんだと。
一見すると森野あたりは首位打者を狙えるようなヒットの多さながらも、本当のミッションは(ヒットでもアウトでも)「2塁にランナーを進めることのみ」なのではないかとさえ思うのです。
そういった意味では、ブランコを歩かせて、和田と勝負となった段階で、横浜は既に半分負けが確定していたように思うのです。
併せて金城の守備位置です。あれは明らかにベンチの指示です。結果論なので必ずしもミスとは言いませんが、結果としてああいう判断をさせてしまったのも、出塁していたランナーが快足の大島だからです。ああいうランナーが出ると、守備位置の判断が難しくなります。でも、その難しさをきっちり相手に行わせる采配(用兵)を落合監督は仕込んでいたのだと思うのです。こう見ると野球というのは本当に「布石」のスポーツなんだと思います。


次は3戦目です。
僕の持論の一つである「他チームの先頭打者を出塁させたら半分以上失点、横浜は先頭打者が出塁できたら1/3の確率で得点」という自虐的なものがあります。笑。(半分と1/3が野球脳の差)
そこで3戦目の中日と横浜の先頭打者の出塁状況とその回の得点状況を比較します。
<中日>
 1回:荒木四球⇒3失点☆ 
 2回:吉見右飛⇒無失点
 3回:森野四球⇒無失点★
 4回:堂上左飛⇒無失点
 5回:森野四球⇒無失点★
 6回:堂上左飛⇒無失点
 7回:大島四球⇒1失点☆
 8回:野本中安⇒1失点☆
先頭打者を出した5イニングのうち3イニングで失点している。併せて注目すべきは5回の先頭打者の出塁のうち4イニングが四球で出塁したもの。この辺、中日の打者が巧みなのか、横浜の投手がヘタレなのかはわから
ないけど、いずれにしても横浜の投手は先頭打者の出塁に関する怖さをきちんと理解していないようにしか思えない。また偶然かもしれないが、フライを打ち上げているのは堂上直と投手。この辺が「堂上直が期待されているにも関わらず上位を打てない」理由なのかもしれないですね。
一方、横浜です。
<横浜>
 1回:下園遊飛⇒無得点
 2回:村田右安⇒無得点★ 
 3回:杉原三振⇒無得点
 4回:内川三振⇒2得点(本塁打)
 5回:橋本右飛⇒無得点
 6回:石川右安⇒2得点☆ 
 7回:橋本三振⇒無得点
 8回:石川左飛⇒無得点
 9回:ハパ三振⇒無得点
こちらは先頭打者の出塁が2イニングのみ。そして得点は1回。先頭打者が出塁しなくてもホームランが出ればいいのだけど、なかなか難しいからね。。。。そしてアウトの形態ですが、三振が4つに、フライが3つ。何だか
こういうところにも力の差を感じてしまいます。
やはり、いかにして先頭打者が出塁するかというところをもっと考えていかな くてはいけないんだと思うよ。(「選球力」「イヤな球をカットする技術」 「配球の読み」等々)
そんなわけで、とかく「投手力に差があるから」と簡単に片付けてしまう中日との力の差。実はこんなところにも差があったりすると思うのです。

疲れた。笑。