8月27日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は
A Sailor Survives on the Open Sea (セーラー大海原で生存)
カナダのDon Caversさん(77歳)はボート愛好家で60年の経験があり何度も単独航海をしたことがありますが、今回はとても恐ろしい体験(harrowing experience)をしました。
Caversさんは最近購入したヨット(sailboat)を受け取るためコロンビアに飛び、そこからこのヨットでカリブ海を渡りプエルトリコに向かおうとしましたが、途中荒波で船が浸水し(take on water)、航海3日目に電気系統(electrical systems)がすべて故障しました。
そのため羅針盤(compass)のみで船を操縦してプエルトリコを目指すことになったのですが、タイミング悪く疲れで寝入ってしまい、その間に船が岩礁(reef)に乗り上げ、その衝撃で目が覚めました(wake up to a heavy bump)。
ヨットが沈んでいく中、Caversさんは船を捨て救命いかだ(life raft)に乗り込みました。その後数日、水とクラッカーなどの菓子のみで漂流することになります。
カナダでは娘さんが心配し、アメリカやプエルトリコの沿岸警備隊(coast guard)に連絡し、カナダの捜索救命隊(search and rescue team)も捜索に加わりました。Caversさんは6日間救命いかだで漂流していましたが、運よく商船(merchant ship)が近づいてくるのを見つけ、信号弾を打ち上げて(fire flares)、居場所を知らせ無事に救出されました。
体重は数キロ減りましたがそれ以外は健康で、1週間後にジャマイカで船を降り、この忘れがたい体験を持ってカナダに帰国しました。Caversさんはこの体験で学んだ教訓を次のように述べています。
"It's the panic that kills you."
「命を奪うのはパニックです。」
今月の表現: with ~ behind someone (~がsomeoneの背後にあり ⇒ someoneは今まで~の経験があり)
With several marathons behind me, I felt confident about the upcoming race." (今まで何度かマラソンを経験していたので、私は今度のレースには自信があった。)