7月の「聴き耳クラブ B」はこんな内容でした! | CEL英語ソリューションズのブログ

CEL英語ソリューションズのブログ

CEL英語ソリューションズの最新情報をご案内します

7月30日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は

 

A Controversial Christmas Gift (論議を呼ぶクリスマスギフト)

 

Jane Goodallという動物行動学者をご存じでしょうか。1961年にタンザニアに渡り、野生のチンパンジーの行動や社会性を長年に渡って観察し、人間とチンパンジーの共通点や相違点を明らかにした有名な学者です。現在は世界中を飛び回って自然保護や環境問題について講演をしています。

 

今回の話題は彼女がある意見の分かれるトピックの議論に参戦した(wade into a controversial topic)についてでした。

 

慈善団体が約15ドルで、ヤギや牛の映ったクリスマスカードを販売しています。売り上げの資金で家畜をアフリカの貧しい家庭に寄付することがその目的です。購入者はクリスマスにこのカードを親しい人に送り、受け取った人は、カードの意図を知って自分も善行に関わっていると思いよい気分になる、という構図です。

 

しかし、このやり方は議論を呼んでいて、Jane Goodallさんもそれに参戦しました。彼女の意見は:

・動物を飼うには水が必要で、多くの地域では温暖化の影響で水がどんどん不足している。

・動物よりも植物ベースの援助、持続的な灌漑施設、あるいは再生農業(regenerative agriculture)などの方に力を入れたほうがはるかによい。

 

これに対して、この種のクリスマスカードを最も多く販売している慈善団体Oxfamの担当者は次のように答えています。

 

このクリスマスカードはたくさんの貧しい人々とって命綱(lifeline)となっていて、彼らを貧困から救う(lift them out of poverty)極めて有効な手段である。博士からの問題提起は十分承知しており、干ばつ地域など不適当な場所には家畜を寄付しないよう注意している。長期的視点で地域が望むことを行っている。

 

つまり、カードは単にクリスマスのためだけではなく、生活に役立つもので、十分な水があるところだけに限定される、ということのようです。

 

皆さんはどう思われるでしょうか。

 

今月の表現: bask in someone’s reflected glory (他人の反射した栄光に浸る → 他人の成功や名声の恩恵を受ける)

Her cousin is a famous singer. Whenever she goes out with him, she basks in his reflected glory.(彼女のいとこは有名な歌手で、一緒に外出するといつも自分も有名になった気分になる。)

 

次回は8月27日です