3月の「聴き耳クラブ B」はこんな内容でした! | CEL英語ソリューションズのブログ

CEL英語ソリューションズのブログ

CEL英語ソリューションズの最新情報をご案内します

3月26日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は

 

Xenotransplantation (異種移植)

 

xenotransplantationという単語をご存じでしょうか、動物から人間など、異なる種の間の臓器移植のことで、異種移植と呼ばれています。

 

2021年に、ニューヨーク大学で腎機能障害(kidney dysfunction)を持つ脳死患者(brain-dead patient)に豚のkidneyを移植する実験が史上初めて行われました。

そのままでは人間の体内で拒絶反応(rejection)を起こしてしまうので、その原因となる糖分子(sugar molecule)を遺伝子操作して(genetically modify)取り除いた上で、患者の肢の血管(blood vessels)に接続されました。患者は臓器提供者で、生命維持装置が外される(taken off life support)前に、家族の同意を得て実験は行われました。

移植は成功で、腎臓は取り付けられていた3日間、正常に機能しました。

 

さらに、2022年にはメリーランド大学医療センターでこれも世界初の豚の心臓移植が行われ、末期症状の心臓疾患と診断された患者は約2か月間生き延びました。

 

xenotransplantationの研究は昔から行われていて、1960年代にはチンパンジーの腎臓が複数の患者に移植され、最長生存期間は9か月でした。1984年にはBaby Faeとして有名になった赤ん坊がヒヒの心臓移植を受け21日間生存しました。

 

豚の臓器は約6か月で人間の臓器の大きさに成長するので利用しやすいようです。豚の心臓弁(heart valves)や、火傷を負った患者に移植する一時的な移植片(grafts)がすでに使用されています。

 

世界中で移植用の臓器不足していて、待機リスト(waiting list)の登録者数は米国で約10万人、日本でも約4万人と言われています。今後さらに研究が進めば、状況が大きく変化する可能性があるでしょう。

 

今月の表現: How long until ~?(~まで後どのくらい時間がかかりますか)

How long until pig-to-human transplantation becomes a routine medical procedure? (豚から人間への臓器移植が医療現場で一般的になるには、あとどれくらいかかりますか。)

 

次回は4月30日です