2月26日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は
Changing the Direction of an Asteroid (小惑星の方向を
変える)
2021年11月、NASAはカリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から無人探査機(probe)を小惑星(asteroid)に向かって打ち上げました。目的は、その惑星の周りを回る小衛星(moonlet)に衝突させるためです。このミッションはDART(Double Asteroid Redirection Test(二重小惑星軌道変更実験)と名付けられ、その探査機もDARTと呼ばれました。
将来地球に接近してくるasteroidなどが地球に衝突しないようにロケットを打ち込んで軌道を変えることを念頭に置いた世界初の実証実験です。
ターゲットは地球から約1,100万キロメートル離れたasteroid「ディディモス(Didymos)」を周回するmoonlet「ディモルフォス(Dimorphos)」です。サッカー場ほどの大きさです。
そして約10カ月後の昨年9月末、NASAは実験が成功したと発表しました。DARTがDimorphosに衝突した後、このmoonletの公転周期が32分短くなったのです。それはDimorphosがDidymosに数十メートル近づいたことを示しています。
過去にasteroidが地球に衝突した例は珍しくありません。約6,600年前には直径約10キロメートルのasteroidが地球に衝突して恐竜の絶滅(the extinction of the dinosaurs)につながりました。しかし、現在はそうしたasteroidは宇宙のどこにあるかすべて判明していて、今後100年程度は衝突の心配はないと思われています。
しかし、遠い将来、過去に起こったような天体衝突が繰り返される危険性は十分にあります。それに備えて今から準備しておこうというのが今回の人類初の実験です。
天体衝突は起こる相当前から予測できる数少ない自然災害の一つですから、未来の人類は恐竜の二の舞にはならないかもしれません。
今月の表現: if all goes as planned (すべてが計画通りに進めば)
If all goes as planned, the probe will hit the asteroid and impart a velocity change to it, (すべてが計画通りに進めば、その探査機は小惑星に衝突し、小惑星の速度が変化するだろう。)
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