12月25日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は
Current Status of Disabled Japanese (日本の障害者の現状)
2021年に東京パラリンピック(Paralympics)が開催されましたが、海外から見た日本の障害者の置かれている状況のレポートです。
1964年の東京パラリンピック以降、障害者の状況が改善した部分とそうでない部分の両面を報じています。
まず、骨形成不全症(osteogenesis imperfecta またはbrittle bone disease)という難病を抱えている女性を紹介しています。彼女は身長が100センチで骨が弱いため立つことも危険な状態ですが、現在2児の母親です。
確かにこうした例は稀で、その女性自身もまだ障害者が子供を持つことに対して否定的な考えを持つ人が多いと述べていますが、以前なら考えられなかったことでしょう。
日本では1996年に優生保護法(eugenics protection law)が母体保護法(maternity health protection law)に改正された際に、それまで行われていた強制不妊手術(forced sterilization)は中止されました。しかし、現在に至るまで政府は障害者の権利を侵害した責任を完全には認めていません。
政府は2019年に優生保護法の下で強制不妊手術を受けた人々に対して320万円の一時金(one-off payment)を支払うことにしましたが、対象者の多くは受け取りを拒否しています。
その中の一人は、12歳の時に何も知らされずに不妊処置を施されました。彼女は現在政府を訴え、責任を全面的に認めるよう求めています。「お金の問題ではなく、障害者も平等に扱ってほしい。我々はものではなく、人間なのです」、と彼女は述べています。
今月の表現: S towers over O (SはOよりはるかに高い)
The children tower over their mother. (その子供たちは母親よりはるかに背が高い。)
The building towers over its surroundings. (その建物は周囲からひときわ高くそびえている。)