5月29日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は
Combating Systemic Racism (構造的人種差別と闘う)
systemic racismという言葉を最近よく聞くようになりました。systemicは「社会や組織全体に広がり、深く根付いている」という意味で、systematic「体系的な、順序だった」とは異なります。今回は、そうした人種差別をなんとかしようという話でした。
アメリカのバイデン大統領が、systemic racismやinequality(不平等)対策として、いくつかのexecutive orders(大統領令)に署名しました。その内容は以下の4つです。
1) 連邦政府の住宅政策の人種的偏見を根絶する(例えば黒人が住宅ローンを拒否される可能性が高いなど)
2) 連邦政府は営利目的の刑務所(for-profit prisons)との契約を終了する(受刑者を大量に入れて利益を出している)
3) 先住民の指導者と自治権の拡大について協議する。
4) コロナ禍で急増したアジア・太平洋諸島系アメリカ人に対する人種差別に対処する。
人種差別や不平等は、モラル面だけでなく経済的な面からも是正した方がよさそうです。
ある調査によると、有色人種(people of color)に対する差別的慣行により、過去20年間で米国経済は16兆ドル(約2,000兆円)の損失を出したそうです。
しかし、大統領令は簡単に覆すことができる(例えば次期大統領はサインすれば撤回できる)ので、持続的な改革をするには、議会が法律を制定することが必要と言う専門家もいます。
今回の言葉:feel-good「良い気分にさせる、満足感を与える」
These aren’t feel-good policies. The evidence is clear. Investing in equity is good for economic growth (Susan Rice国内政策会議委員長)
「これらは自己満足の政策ではありません。証拠は明らかです。公正への投資は経済成長につながるのです。」