4月24日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は
Vendée Globe (ヴァンデ・グローブ)
Vendée Globeというヨットレースをご存じでしょうか。 4年に一度開催される単独世界一周ヨットレース(single-handed round-the-world yacht race)です。総航行距離は約4万5千kmで、世界一過酷なヨットレースと言われています。日本の海洋冒険家、白石康次郎さんが完走したことでも知られています。今回の話題は、直近(2021年)のレースの模様です。
優勝したのはフランスのYannick Bestaven(ヤニック・ベスタベン)ですが、様々なドラマがありました。
レースの途中、別のフランス人セーラーのヨットが、南アメリカの喜望峰(Cape of Good Hope)沖で、巨大な波に呑まれ真っ二つになったため、Bestavenを含む4人のセーラーは進路を変更して救助に向かうよう要請されました。
そのためBestavenは一位に約8時間遅れて3位でゴールしました。しかし救助に向かったため、10時間の救済時間を与えられ、結局は1位で優勝することになったのです。
もう一つドラマがありました。救助に向かった一人のドイツ人セーラーも優勝を争っていましたが、不幸にも勝利目前で漁船と衝突してしまい、最終的には4位という結果になりました。
Bestavenはレース前、自分の最大の長所は何かと聞かれ、stubbornness(頑固さ)と答え、最大の欠点はという質問にもstubbornnessと答えていたそうです。
今回の表現:within sight of ~「~の見えるところで、~間近で」
The sailor was within sight of victory when he collided with a fishing boat.
(そのセーラーは勝利目前で漁船と衝突した。)