1月30日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は
Deepfake Queen (ディープフェイク女王)
deepfakeという言葉をご存じでしょうか。AI(人工知能)を使って作り出された本物そっくりな偽の映像や音声のことですが、表題は英国エリザベス女王のdeepfakeのことです。
エリザベス女王は毎年クリスマス当日に、クリスマススピーチ(Christmas Message)を行いますが、 イギリスの公共テレビ局Channel 4が、2020年に偽のChristmas Messageを述べる女王のdeepfakeを放送しました。
その中で偽の女王は、当時ハリー王子とメーガン妃がカナダに移住することでカナダを侮辱したり、息子のアンドリュー王子のスキャンダルにも触れたりしています。また、TikTokダンスにもチャレンジしていますが、すべてありえない行為です。
Channel 4は女王のdeepfakeを作成した目的は、フェイクニュース(fake news)や誤った情報(misinformation)の拡散に警鐘を鳴らすためと言っています。これに対し英王室はノーコメントでしたが、ネット上では、無礼(disrespectful)、不快(offensive)という声が一部で上がりました。
最近ではdeepfakeの作成が容易になり、その数が増えています。自分の利益のために他人を騙す意図で作られるものもあります。今後deepfakeが消えることはないでしょうから、ITやSNS企業がこれにどう対処するかが今問われています。
今回の表現は、言葉を定義する際に使うA is when B(AはBの時である→AはBということである)というinformalな言い方です。
例えば
Deepfakes are when videos and images are manipulated using AI technology to make a person appear to say something they never said. .
(deepfakeとは、AI技術を使ってビデオや映像を巧みに処理し、ある人物が決して言ったことのないことをその人物が述べているように見せることである。)
ところで、Channel 4のDeepfake Queenは以下のサイトで見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=IvY-Abd2FfM