【プレイバック】12月の「聴き耳クラブ B」はこんな内容でした! | CEL英語ソリューションズのブログ

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12月26日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は

 

Cyberattacks Getting Physical (物理的被害与えるサイバー攻撃)

 

サイバー攻撃(cyberattack)という言葉を頻繁に耳にするようになってきました。個人レベルではSNSアカウントがハッキングされたり(be hacked)、銀行口座の情報が盗まれたりする事例がありますが、さらに大きな被害をもたらす場合もあります。

 

2020年にドイツで緊急治療が必要な女性が病院への搬送中に亡くなり、殺人事件(homicide case)として捜査が行われました。その女性が当初運ばれる予定だった病院のシステムがサイバー攻撃を受け、彼女を受け入れることができなくなり、遠く離れた別の病院に運ぶことになったためです。日本でも昨年、四国の病院が身代金を要求するコンピューターウイルス、いわゆるランサムウエア(ransomware:ransom[身代金] + ware[ソフトウエアの一種])に感染する事件が起きました。

 

それ以前では、2014年にドイツの製鉄所が謎のサイバー攻撃を受けました。ドイツ当局は事件の詳細を公表しませんでしたが、ある専門家によると、ハッカーは製鉄所のオフィスのコンピューターから侵入して生産部門に進み溶鉱炉を突然停止させたようです。2015年と2016年にはウクライナの電力システムがソ連のハッカーと見られるグループのサイバー攻撃を受け停電が起きています。

 

サイバー攻撃で実際に施設に物理的な被害が出た有名な例としては2010年のイランの核施設攻撃があります。米国とイスラエルが、共同開発したスタックスネット(Stuxnet)というコンピューターウイルスを核施設に感染させてウラン濃縮に使う遠心分離機の一部を物理的に破壊しました。今では攻撃対象のシステムの脆弱性を探す行為は国家間も含めて日常的に行われているようです。

 

現在のところ、サイバー攻撃で人間の命が直接脅かされる可能性はまだ低いと考えられていますが、最近の事例を見ると、サイバー攻撃は物理的な被害を与える方向へと確実に向かっているようです。

 

今回の表現: A is to blame (Aに責任がある)

Police launched a homicide investigation where hackers could be to blame.

(警察はハッカーが犯人かもしれない殺人事件の捜査を開始した。)

 

次回は1月30日です