【プレイバック】4月の「聴き耳クラブ B」はこんな内容でした! | CEL英語ソリューションズのブログ

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4月25日の聴き耳club Bで扱ったリスニング題材は

 

ウラジーミル・プーチン、ロシア大統領誕生秘話

 

ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)がロシア大統領(Russian president)に就任したのは今から20年以上前になりますが、なぜPutinだったのか、当時の政府内部の状況が最近明らかになっています。

 

Putinが大統領になる上で重要な役割を果たしたのが、ワレンチン・ユマシェフ(Valentin Yumashev)大統領府長官です。ボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)大統領の側近(aide)で娘婿(son-in-law)でもあったYumashevは、1997年にPutinを副長官として採用します。彼はすぐにPutinの能力を見抜き、Yeltsin大統領と後継者について話し合った際、彼を推薦します。

 

1999年Yeltsinは突然辞任を決意します。彼はPutinを後継者に選び、Yumashevに辞任スピーチ(resignation speech)の草稿を準備するように指示します。辞任スピーチは、同年の大晦日(New Year’s Eve)にクレムリン(the Kremlin)内で録音されます。

 

辞任は極秘で(Yeltsinは妻にも話しませんでした)、録音に立ち会ったstaffはその場で足止めを食らいます。その間、Yumashevはテープを持って放送局に向かい、大晦日のお昼に辞任スピーチが流れます。

 

そして、その日の夜、Putinが大統領代行(acting president)としてテレビ演説をします。3カ月後の2000年3月、Putinは選挙に勝利しロシア大統領になります。

 

以後20年以上経ちますが、Putinは今でもロシア大統領です(More than twenty years on, Putin is still in power. このonに注意しましょう。「時が経過して」という意味の副詞です。More than twenty years laterと言うこともできます。)

 

当時、YeltsinやYumashevはPutinは民主主義者だと思っていたようです。しかし実際は、Putinの下、この20年でロシアは自由が制約された独裁的な国家(autocratic state)になっています。

 

次回は5月30日です