CEL英語ソリューションズのブログ

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9月29日のおしゃべりclub Bでの会話を一部ご紹介します。

 

高齢化社会への対処方法

 

9月は敬老の日(Respect for the Aged Day)がある月です。これにちなんで今回は高齢化する日本社会について話し合いました。まず一緒に読んだ記事の中で、介護ロボットなどを用いて高齢化社会に対処していくだろうと思われる技術立国日本に、意外にもローテクな方法があることを知りました。高齢者に寄り添って、その知恵ややる気を引き出していく介護施設や、高齢者が乗りやすい路面電車を導入して、市内を動き周りやすくしている自治体などです。この記事への感想を尋ねると、

 

I think those examples are great, but they’re pretty rare. With the declining birth rate, Japan really needs to focus on using technology to support the elderly. Labor shortages are going to be a huge issue.

 

と少子高齢化の現状を考えると、技術に頼らざるを得ない日本の実情を率直に述べてくれた参加者がいました。しかし、同時に

 

That being said, there are still efforts to create a better living environment for the elderly. For example, I heard about a share house where college students and seniors live together. The students help out the elderly when needed, and in return, the rent is really cheap. This way, both generations benefit, and it encourages them to communicate more.

 

これはなかなかいいアイデアですね。核家族どころか単身で暮らす人々が増えている現代、若者も高齢者もお互いに知り合い、ましてや会話する機会は少ないですが、こんな形で助け合えれば理想です。しかも高齢者は介護費用が、若者は家賃が安く抑えられますしね。

 

I have an idea. What if we changed the criteria for being considered elderly? If people only start receiving their pensions at 80, they’d have to stay healthy enough to keep working until then. This could help reduce the number of people classified as elderly.

 

とdrasticなアイデアを提供してくれた参加者がいました。高齢者の範疇を現在の65歳以上ではなく80歳以上にすれば、一挙に高齢者人口の割合が減るのは理の当然です。労働力不足もある程度解消されるでしょう。確かに現在の高齢者には元気な方が多いです。60, 70代くらいでバリバリ働いている方も多数いらっしゃいます。しかしそうでない方もいるので、いきなり80歳と言われても不安が残りますが…

 

“It is possible that by around 2050, humans will be able to work until they are 100 years old and enjoy the rest of their lives until 120 years old.”

 

という文が次に読んだ記事の中にあり、驚きました。もちろん自然に任せていたらこんなことは不可能ですが、体内にはsenescent cells (老化細胞)というものがあり、年と共にこれが増えて老化が起こるのだそうです。ところがこの細胞の増加を促進する酵素を抑える薬が開発されました。これをネズミに投与したところ、はっきりと若返りの効果が現れたそうです!

 

これが本当に実現するかはまだ分かりませんが、できる限り長い間健康で意識高く社会に参加し続けたいというのが、参加者全員の気持ちでした。皆さんはいかがですか。

 

次回は10月27日です

 

9月29日の聴き耳club Bで扱ったリスニングの話題は

 

Miracle in the Jungle(ジャングルでの奇跡)

 

昨年の5月、コロンビアでセスナ機がアマゾンのジャングルに墜落しました。離陸後パイロットはエンジンの不調を報告していましたが、間もなく消息を絶ちました。乗客は6人で、その中には母親と生後11か月の乳児、4歳、9歳、13歳の4人の子供がいました。

 

墜落から2週間後、機体の残骸が発見され、パイロットと母親を含む3人の遺体が確認されましたが、子供の姿はありませんでした。

 

そこで、コロンビア軍が捜索を開始しました。これは「希望作戦」(Operation Hope)と名付けられ、食べ物をヘリコプターから密林に投下したり、拡声器で録音した家族の声を流したりすると同時に、地上では兵士と先住民からなる捜索隊が必死に子供たちを探しました。

 

捜索隊は最初、哺乳瓶、食べ物の破片、汚れたおむつなど子供の存在を示す痕跡を発見し、その後、赤ん坊の泣き声に気づき、4人を救助しました。衰弱しているものの4人全員生存していたのです。墜落から40日後のことです。

 

コロンビア大統領はこれを奇跡と呼び、歴史に残る生存劇と述べました。高い木々が生茂り、ジャガーや毒蛇など危険に満ちているアマゾンで子供たちは生き延びたのです。家族の話によると、機体に残されたタピオカ粉を食べ、それが尽きると種などジャングルの中で採取したものでしのいでいたそうです。

 

過酷な環境で40日間も生き延びられたのは、子供たちが先住民ウィトト族の出身で、先祖代々受け継いできたジャングルについての知識を持っていたためと言われています。

 

子供たちの話によると、母親は墜落してから4日は生きていたようです。最後の言葉は「ここから逃げなさい」でした。

 

今月の表現: a testament to ~ (~の証拠、証し)

The success of the startup is a testament to the founders' innovative approach and determination to overcome challenges.

(そのスタートアップ企業の成功は、創業者たちの革新的なアプローチと、困難を乗り越える決意の証しだ。)

 

次回は10月27日です

 

大変お待たせいたしました!

毎月ご好評の田中亜由美による<ニュース系英単語ポスト>

の2024年8月分をまとめました。

 

 1日1~2ポストでも継続すれば確実に英語学習者の力になることを実感します。

田中亜由美の<英単語ポスト>はCEL英検X上で実施中ですので、是非フォローしてください。

また、本格的に語彙力強化したい!という方には、「英検1級英単語(パス単)マスターコース」をオススメします!

(英検1級1次本試験の内、「大問1」を得点源にしたい方には「英検1級単語・熟語(大問1特化)コース」をチェックしてください。)

 

 

以上です。

10月の英検本試験まであと1か月あまりになりました。受験予定の方、準備は順調に進んでいますか。

今夏から始まった英検1級リスニング準備講座は、ロングセラー「最短合格! 英検®1級 リスニング問題完全制覇」(ジャパンタイムズ出版)を基に、リスニング問題を解くときのアプローチの仕方を解説するコースです。

今までのやり方ではリスニングの得点が伸び悩んでいる方にはヒントになる講座です。

授業で説明されている内容は、実際我々がアドバイスをして得点が上がり合格された方の例をベースにしています。

全4回(1回60分)でコンパクトにまとめてあります。今からですと本試験までまだ時間がありますので、目標点を目指してご活用ください。

詳しくは↓をご覧ください。
https://www.cel-eigo.com/course/new_eiken/ENL_intro_2024.html

 

 

 

8月25日のおしゃべりclub Bでの会話を一部ご紹介します。

 

デジタル・コミュニケーションがもたらしたもの

 

今やなくては一日も暮らせないほどスマートフォンは私たちの生活に浸透しています。では、スマホを何のために使いますか?サイトやSNSを見るため、情報検索するため、ショートメッセージを送受信するためなどいろいろあるでしょう。でもそもそも携帯電話なのですから、電話するために使うのが本来の用途ではないでしょうか?

 

ところが最近奇妙な現象が現れています。若い世代のZ世代(1997年~2012年生まれ)やミレニアル世代(1981年~1996年生まれ)の間でphone anxiety(電話恐怖法)が広まっているのだそうです。電話をかけるのも受けるのも怖くて、震えや吐き気などの肉体的症状が現れることさえあるのだそうです。何故でしょう?

 

Maybe they’re just used to chatting through social media instead of picking up the phone. Plus, they might feel like calling someone could be interrupting their day or wasting their time.

 

と推測してくれた参加者がいました。なるほど、電話しなくても別な方法で連絡が取れるというのは便利ですし、相手の時間を奪うことに配慮があるのは思いやりがあっていいことです。でも「恐怖症」なので電話に対する何らかの恐れがあるはずですよね。

 

By avoiding phone calls, they might start feeling less confident about talking on the phone. It’s all about having to respond quickly and spontaneously to what the other person says.

 

電話慣れしていないので、直接話すと相手がどう反応してくるか分からず、それへの返答も瞬時にしなければならないので恐怖を感じるのでしょう。メッセージを送る場合ならしばらく考える時間があるわけですから、確かに慣れていないと怖いかもしれません。でも電話しかない時代に青春を過ごした世代には理解しずらいことではありますね。なにしろ昔はデートの相手に電話連絡する際も、まず相手の家族にあいさつして取り次いでもらわなければならなかったのですから。しかしそんな世代の方からも分かる気がする、という感想が出ました。

 

I get it; I feel the same way sometimes. For instance, when I need to cancel a restaurant reservation, I find it much easier to do it online where I don’t have to talk to anyone. But calling to cancel makes me nervous because I have to explain myself and say something like, 'I’m really sorry for canceling. I hope to visit you another time.' It feels like a big ordeal.

 

そうですね。生身の人間が電話口にいる場合は、「ぶしつけで常識を知らない人だ」と思われたくないので、相手を思いやる言葉のひとつや二つは言わなければなりません。それは多少神経が磨り減ることです。でも社会生活ではそういう状況も往々にしてあるので、慣れておくことも必要ではないでしょうか。現に慣れていない人が起こす行動なのか、こんな現象も報告されています。

 

Ghosting, which means “suddenly cutting off all contact with someone,” is on the rise.

 

もう関係したくない、あるいはできない事情ができた、など何らかの理由はあるのでしょうが、それを説明するのが面倒、あるいは怖いので何も言わずに突然連絡を絶ってしまう行為です。仕事や取引、友人や恋人関係で増えているそうです。ghostされる人はghostee と呼ばれるそうですが、その立場になったらたまりませんね。何故急に連絡が絶たれたのか分からないまま、しばらくは悶々とするでしょう。しかしghostする方もcommunicationがとても負担になって耐えきれず、連絡せずに消えてしまうのかもしれません。

 

こういった現象を見聞きすると、デジタル・コミュニケーションにばかり頼っていると、直接相対する人間同士のコミュニケーション能力が徐々に衰退して行くようで心配です。コロナ禍も大分収まってきた今、たまにはin person(直に)で行うコミュニケーションを楽しんで大切にする機会を持ちたいですね。

 

次回は9月29日です