今回の臨時国会で改憲についての討議がされています。
実際的な面は憲法審査会で議論するのでしょう。
第九条が本丸と言われています。
もちろん九条も重要ですが、私は「緊急事態条項」の方がもっと問題がある項目だと思います。
これは、自民党の憲法改正草案の第九十八条と九十九条として追加されています。
それによりますと、内閣総理大臣は次のような場合に緊急事態の宣言を発することができるとなっています。
- 外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱
- 地震等による大規模な自然災害
- その他法律で定める緊急事態
自民党は、地震などの自然災害時の備えのことなどを前面に押し出しています。
しかし、3番目にあるように法律でなんでも緊急事態にしてしまえるので、その時の政権の思惑次第ということになるでしょう。
そして、緊急事態においては、内閣の命令である政令に法律を同じ効力を持たせようとしています。
事後に国会の承認を得なければならないとなっていますが、やってしまって承認など意味ないでしょう。
そして、緊急事態中は基本的人権も制限されることになるでしょう。
過去において、ナチス・ドイツもこの緊急事態条項を利用してあの独裁体制を作っていきました。
いきなり第九条改正は国民の抵抗があるから、まずはなじみやすいものでお試し改憲をやってみようということが自民党内で考えられています。
そしてその中に、環境権等のように抵抗が少ない条項と一緒にこの緊急事態条項をまぎれこませようとしているようなのです。
とんでもない話ですよね。
ジャーナリストのケン・ジョセフさんが、
「独裁者は良い憲法が嫌いなのだ。」
と言われていました。