新しいことを習い始めたとき、新しい仕事についたときなど、基礎的なことというよりも、雑用のような一見ムダと思えることをさせられることが多いものです。
例えば、道具の片付け、掃除などです。
しかし、そこには後々役に立つことがあります。
「こんな雑用何に役立つの?」と思った時に思い出してもらいたい禅語が、
「虚空裏に楔を釘つ(こくうりにくさびをうつ)」
だと、植西聰氏はその著書、「禅の言葉」の中で紹介されています。
その「禅の言葉」の解説によりますと、
「虚空裏に楔を釘つ」、というのは、「空気の裏側に釘を打つ」、という意味なので、役に立たない、全くムダな行為です。
しかし、そういう、一見、ムダと思える行為をおろそかに思ってはいけない、という教えだそうです。
たとえば、皿洗いをする時にしても、皿の残り物からソースの味付けを学んだり、お客様の趣向、盛り付けの量の妥当さなどを探ったりすることができるように、気持ちの持ちようだ、と言われています。
そう言われ思い出すと、私も、新入社員のころそのようなことがありましたし、その時には意味が分からなかったことでも、あとからそのことの中に重要な意味があったことがわかったことは何回もありました。