12月某日、トロンボーンニスト 小田桐寛之さんのリサイタルに行きました。
小田桐さんは知る人ぞ知る、日本を代表するソロトロンボーンニストです。
「トリオデクエスト」という名義で、ドラゴンクエストの音楽のCDを出しています。
ドラクエのBGMを、トランペット、トロンボーン、ピアノ というありそうでなかなかない編成で演奏していますが、これはおすすめCDです。
トリオデクエストのCDをゲーム好きの長女が買ってきて、それで演奏を聴いたのですが、三人ともとても演奏が上手いのですが・・・。
その中でも、トロンボーンがとてもすてきなのです。
トロンボーンは、基本、和音を鳴らす役割の楽器で、メロディーを吹くことは、特にクラシックではあまりありません。
ところが、正当派のクラシックのトロンボーンなのに、「トリオデクエスト」のトロンボーンはすごく「歌う」んです。
何!!このトロンボーン!!これが、小田桐寛之さんというトロンボーン奏者を知ったきっかけでした。
で、地元の小さなホールでリサイタルがあるということを、市役所の掲示板で知り、チケットを買って出かけました。
300人の小さいホールですが、満席!!
半数近くが中学生、高校生の吹奏楽部員ぽい若者たち。
残りの大人も、「いかにも楽器やってます」的な人たち。場違いなところへ来たなあ、と思ったら、やっぱり場違いでした。
プログラムに、知っている曲が一曲もない。作曲家も見たことも聞いたことも無い人ばかり。完全にトロンボーンの愛好家向けのプログラムでした。現代音楽ばっかりです。
ところがところが・・・知らない難解な現代音楽ばかり2時間聞いてもまったく眠くなりませんでした。
解らないなりにも音楽が耳に入ってきます。
聴いた曲を歌ってみろ、と言われても一曲も憶えていませんが、でも、すごく良かった。
トロンボーンが色彩豊かな音色で心に語りかけてくる(ああああ、ありきたりでかなりクサい表現)のです。
いろいろなコンサートへ行ったり、ピアノを習ったりしたおかげで、音楽を聞く耳が育ったようです。
写真で見たら若く見えましたが、なんと今、還暦だそうです。
音もビジュアルもとてもすてきなおじさまです。ピアノ伴奏は奥様、サポートミュージシャンのドラムは息子さん、ご一家でのリサイタルでした。
トロンボーンの人は、我慢強く協調性のある人が多いという印象がありますが、一家で仲良くリサイタルが出来る、というご家庭を築くことが出来る人なんだなあ、と、我が強い私は、そこも感心してしまいました。
とてもいいリサイタルでした。小田桐さん、機会があったら是非また聞きたい方です。