他の仕事もそうだと思いますが、大工仕事も大胆さと繊細さが必要です。
本当に同じ職種なのかと思うようなことがあります。
最近もそう感じることがありました。
以下は同じ時期にしていた2つの仕事です。
まず大胆さ。
次の写真は屋根の写真ですが地震出来た断層のように見えます。
もともと一続きの屋根でしたが、向かう側だけ持ち上げたんです。
荷物を積んだトラックが梁の下を往き来出来るように屋根を持ち上げてほしいとのお客様の依頼でした。
どんなふうにしたかですが、
ます次のようにチェーンソーで丸太ごと屋根に切れ込みを入れて
二台のフォークリフトで屋根を丸ごとガッと持ち上げたんです。
そして大きな丸太を受け直し、柱を立て直しました。
終わってみれば何事もなかったように収まりましたが、
正直言って、お客様も何と大胆な発想をされるなと思いました。
次は繊細さ。
同じ頃、別のお客様から金子材木の事務所壁に飾ってある花活けと同じものを作ってほしいとの依頼を受けました。
またカップボードも依頼されました。
両方ともレッドシダーを使ってデザインを揃えてみました。
花活けは壁に半分埋め込んで。
お客様と念入りに打ち合わせて、
扉は溝を掘ってアクリル板を差し込み、
金具類を取付ました。
お客様にはとても気に入っていただいて、
一生の宝物にすると言って下さいました。
喜んでいただけて本当に作った甲斐があります。
実はアクリル板に一見わからない程度のこすり傷がついて作り直すことになったんです。
取り付けた後の、最後の最後の雑巾がけが原因でした。
本当に繊細な気配りをして気をつけなければと反省しました。
大工仕事は
大胆な発想と力作業、
繊細な気配りと細やかな作業があって、
時にはそれらが折り重なります。
奥の深い、面白い仕事だとあらためて思いました。