前回の「読解力」と似た様な話なんですが。


状況を見定める力?

本質を捉える力?


何て言うんだろ…。

「把握力」「分析力」「認識力」「洞察力」

とかですかね?


ちょっと上手く言えないんですけど、似て非なるものって有るじゃないですか。


例えば「水と油」

どちらも液体に分類されるけど、混ざり合わない全く別の物。※乳化は例外としといてください


これは大袈裟な例なので誰しも分けて認識出来ますよね?


他にも見た目で明らかに違いが分かるもの、麦茶と麺つゆの様に見た目が似ていても味や香りで違いが分かるもの…など様々な見分け方が有ります。


でも見分け方が難しいものも有りますね。

「カフェオレとカフェラテ」

材料は同じですが製法が違います。


「烏龍茶と紅茶」

材料も製法も同じだけど加工(発酵過程)が違う。


「ソーダとサイダー」

同じ炭酸水だけど、味の有無で区別される。

(香りのみの場合はソーダ)


この様に大抵のものは細かい定義が有ります。


ただ、どのランクで分類するか…で変わってきたりしますよね。

オレンジジュースとりんごジュースは見た目も味も材料も異なる別物ですが、大分類で考えると果汁飲料というカテゴリに収まる。

その果汁飲料の中でも、果汁の含有率によって「果実ジュース」「果汁入り飲料」「清涼飲料水」に分けられる。


それでも流通する商品には様々な分類方法に合わせた定義が有る。

言葉や感情、現象にもある程度の定義は有ります。



けれど、人の考えや趣向、価値観の定義は曖昧ですね。

人によって違うから明確に線が引けない。

だから同じ事象でも受け止め方が変わる。


受け止め方が異なると同じ議題でも話が噛み合わなくて戸惑いますね。

でも色んな価値観の存在を知っていれば、戸惑わずに話す事ができます。



上の例に倣うなら、同じ「サイダー」でも嗜好によって好き嫌いが分かれますよね。


更に、その理由になるとまた分かれます。


好き:甘くて美味しい/シュワッと爽快で好き

嫌い:甘ったるい/炭酸が強くて苦手


品種で分類すると「サイダー」とはっきり言えるけど、好き嫌いは分かれるし、味で判断する人と喉越し等で判断する人がいる。

もっと細かく言えば、好きだけどぬるくなったら、炭酸が抜けたら無理という人もいますね。


理由は様々だし自分には当てはまらないものも有るけど、何となく理解できる。

何故ならどれもよく聞くから。

それが一般的だと認識できているから違和感なく受け入れる事ができますね。


更には知っておく事でパーティーで飲み物を用意する時などに、苦手な人がいるかも知れないから別のものも用意しとこう…と配慮する事ができる様になります。


配慮ができると相手も心地よく過ごすことができるし無用なトラブルも防げますね。


ただ、これはサイダーを主軸に置いた場合。

個人の好みにのみ配慮して考えています。


条件が変わるとまた状況も変わる。


そのパーティーの…

【趣旨】で考える場合

 ・会社の祝賀パーティーなら、アルコールメイン

 ・誕生日パーティーなら、主役の好きなものメイン

 ・お茶会なら、コーヒー紅茶がメイン


【参加者層】で考える場合

 ・飲み友達なら、好きな系統のお酒

 ・乳幼児のママ友なら、各自持ち寄り

 ・地域の集まりなら、無難なお酒やソフトドリンク


こんな感じで条件によって配慮の仕方は変わります。


ただ、趣旨や相手の嗜好、大衆の好みを知っておかないと適切な配慮は出来ないですよね。


それでも全てには配慮出来ないし、しなくていい事例もある。


例えば…

【好みの理由が感情】

 ・CMタレントが嫌いだからこのサイダーは嫌だ

 ・キャンペーン中だからあのブランドが良かった

 …知らんがな。


【飲めない】

 ・アレルギーで…

 ・下戸なので/車で来てるので…お酒ダメ

 …これは聞いてなかったら分からないですね。

 でも事前に聞いとけば配慮できたかも。


こういうのも、そのレアケースに配慮するかは主催者側の判断になりますよね。


・色々用意して余ったら困る

・面倒事は避けたい

など。


ここは予算や会場の広さ等の事情と、相手との関係性が大きく影響する様に思います。


よく知っている相手だったらその人のアレルギーのものは用意しない。

でも気を遣わない相手なら自分で大丈夫なものを持ってきてもらう。


よく知らない相手だったら仕方ない。

でも今後も参加してほしい相手なら、事前に聞いたり次から気を付けようとなる。


そしてその今後も参加してほしいか…は、相手の態度で変わったりしますよね。


アレルギーで飲めないにしても、

「伝えてなかったんで…すみません。」となるのと

「考えたら分かるだろ!」となるのでは、受け止め方も変わりますね。

「今すぐ別のを買ってきて!」とか言われたら、私なら次呼ばんとこってなります。


でも逆に参加者側から見るとまた別の言い分になります。


●事前に飲み物リストが送られてきていたのに…

 →「伝えてなかったから…すみません。」

●主催者がもう同じ会の幹事10回目…

 →「考えたら分かるだろ!」

●別の飲み物を用意すると言ってたのにされて無い

 →「今すぐ別のを買ってきて!」


背景が分かると印象も変わりますよね。


例えばとても親しい間柄だったら、アレルギーって知ってるのに何でそんな酷いことしちゃうの?まで行きます。


あとは、幹事が新入社員か中堅社員か…とかでも求める幹事像が変わってきますよね。


たかが用意する飲料の話ですけど、これだけ色んな状況や見え方、配慮の仕方が有ります。

更に細分化すればもっと果てしないですよね。


全てを正しく理解する事はきっと不可能ですが、様々な分類方法からの判断材料と判断基準を多く知っておくことはとても需要だと思います。


というのも、分類がちゃんとできていないと比較や議論が正しく出来ないからです。


【例】

ソーダを提供したお客さまが、

「ソーダなのに全然甘くなくて美味しくない!」

と怒っている。

ソーダの定義を知っていれば(ソーダなんやから当たり前やん…)と思ってしまいますが、ソーダとサイダーの違いを知らなければ、炭酸飲料として大枠で認識していれば、甘くない事に驚くのも無理はありませんね。

そこでソーダの定義も知らないで文句言う人には今後来てもらわなくて結構…と突っぱねるのか、知らない人もいるのか…と次から注意書きを添えるのか、お店の対応が問われるところです。


でも、これがお客さまの怒っているポイントが

「このソーダ炭酸が入ってる!聞いてない!」

だったらどうですか?


は?何言ってんの?ってなりません?


ソーダが「甘くない飲み物」という事は明確に知らない人も多いけど、ソーダが「炭酸飲料」という事は知ってないとおかしい一般常識だからですよね。


どちらもお店へのクレームですが、

ソーダが甘くないと知らなかったAさんと、ソーダが炭酸飲料だと知らなかったBさんではお店側も対応の仕方が変わるはずです。


でもその2人がお店の常連客だった場合。

Aさんはいつも飲み物しか頼まず店員に横柄な態度。

Bさんはいつも沢山注文してくれて店員にも優しい。

この様な背景が有るとまたお店の対応が変わるかもしれませんね。


ソーダへの知識レベル…という客観的事実と、お店から2人への印象という主観的事実。

これらが混ざるとややこしい。


たまたまそのお店に初来店した人から見れば、ソーダの知識レベルのみでジャッジするべきなのに、お店が違った対応を取れば不公平に映ります。


こういう様々な要素を明確に分けて整理して判断する力を分析力とか洞察力って言うのかな…と思います。



世界で活躍するアイドルについて。

所属事務所はもちろんの事、本人達やファンも多く情報を発信していますね。

世界に発信しているのだから、当然マナーは意識しないといけない。


自分の推しについてのみ語るのなら、主観を前面に出してしまえばいい。

けれど他メン、他グルと比較して語る場合は主観は封印して客観的事実のみで語る必要が有ります。


客観的事実は“誰が見ても同じように認識できる事実”


まず上記のように分類方法ごとの定義に加えて、一般的、常識的な価値観を知っておかないと上手く事実を層別できない。


テテアンチをするグミシパジミンペンや、テテペンに集中的に批判を向けるモヤ垢、グテシパばかり見ている自称クオズペン。

…この層別ができていない人が多い印象です。


定義を知らない、知っていても状況に合わせた判断基準が主観に寄りすぎている。

同列に語れない事を主観を混ぜて無理やり同列にしたり、主観に合わせる為に少数派の価値観を当てはめたり事実を捻じ曲げるから、傍から見ると違和感でしかない。


気持ちは分かるんです。

推しの事に関してはそう思いたいんだろうな…とか、知りたくない事も有るよな…とか。

その偏った認識を堂々と世に放つ事は失笑を禁じ得ないけど、まぁ別に私の推しには関係ないし。


でも、その偏った認識の上で、テテやその関係者へヘイトを向ける。

世間一般的に不公平と感じること、不快に思うこと…に推しが晒された事で不快感を露わにしたテテペンに対し、同列に語れない事例を持って批判を返す。

自分達が批判された事には被害者意識全開。


そういうことばかり。


起きた事象に対し、様々な捉え方が有る事は分かっているし、私もまだまだ考えが及ばない。

少数派の意見も認めろというのも分かる。

でも多様性の時代だからといって、多数派の意見を無視するのは違うし、どんな心理的要因であっても倫理に悖る考えを容認することもできない。



私達おばさんARMYからしたら彼らはいつまでも可愛い少年達ですが、実際はもう30歳です。

これからファンになってくれる10代の子達からしたら立派な大人の男性です。

若くて可愛いアイドルを求める人はどんどん後進に流れていくし、これから好きな事を続けて活躍していくには新規ファンを獲得して購買層を広げていかないといけない。

魅力はそのまま、でも年相応に変わっていかないといけないところは変えていかないといけないと思います。


本人不在でリアクションが見れない状況でその人の個性をイジる事は、世間一般的にはよく思われない行為です。

彼らにそのつもりが無かったとしても、彼らの関係性を知らない不特定多数の人達が見るところで世間一般からはよく思われない行動を取ってしまった事は残念に映ります。それが現実です。

ファン向けのコミュニティサイトの中での配信だから…と言うなら、すぐに翻訳まで付けてXに拡散されるのを止めてからにしていただきたい。


自分達に都合よく考えすぎです。



最後に、ファンとして不快に思ったからといって、必要以上に批判したりメンバーの人格を否定したりするのはやり過ぎです。

◯を願ったりなんかは論外。

そこを庇うつもりはありません。


グテがインライをしたからって、それをドヤるグテシパもおかしいです。

どのケミでもメンバーが仲良しなのは喜ばしいですが、それをファンがドヤる事ではありません。

他メンの絆を否定するものでもない。


私はそう思います。