前よりも反応するようになっていた


「キョーコ もぅ目を開けた状態でやってみたら?
見ちゃうとダメだと思うなら 天井を見てやってみるとか」


「それ良いですね」と笑い始めた


まだ早さにはついていけないらしいけど
悪くない

鍵盤ってたしか叩いて弾くようにするよな?
そろそろ鍵盤触らせてあげたいけど

どうするか・・


本物のピアノでも良いけどあれだと音が出るから
間違えた時に違和感を感じないかな

弾いてるつもりが音で弾けてないのがばれてしまう・・


キョーコの肩を叩き

「ちょっと電話してくるから 待っててね」

キョーコのおでこと頬にkissをする


「はい」と微笑む


久遠は書斎として使っていた部屋に行き医院長に電話をした

自分はピアノなどに関して全くの無知で
かと言ってキョーコに聞いて購入となると

絶対反対されると思ったからだ


「ええ あっ そういう店があるんですね
明日にでも早速行ってみようと思います」


机に置いてあるPCの電源を入れる


「あっ 宝田さんはどっちが良いと思います?」


「はい それ良いかもしれないですね
はい それじゃ ありがとうございました」



電話を切ると早速ピアノ販売の店を検索する


「思ったより多いな。。」


在庫数や家からの距離で絞っていく....


「一応何件かメモっておくか」


こうして数件の店の住所と名前をメモしリビングに戻る


キョーコのイヤーフォンの片方を外し

「ただいま」と微笑みkissをする


「おかえりなさい 久遠」と言って抱きついてきた


ちょっと離れて帰ってきただけでこんなに喜んでくれる
嬉しくて愛おしくてしょうがない


「どう?」


「ん~ 悪くはないんですけど まだ上手く動かなくて。。」


「感覚は戻ってきてるの?」


「完璧ではないですけど」


じゃ 前リハビリの先生に貰ったあれ使わせるか


「またごめんね ちょっと良い?」


そう言って久遠が席を立ち

クローゼットルームに置いてあるバックから
ボールを取り出しリビングに居るキョーコに渡す


「はい これ リハビリの先生が前くれたんだ」


「どうするんですか?これ」


「これを左手で 握ったりしてると良いらしいよ
何でもこのトゲみたいのが手のひらのツボを刺激して
ボールのこの弾力で握力アップらしい」


「良いですね 指に力が入らないのって握力とか
そういうのが無くなってかな?とも思ってたので」


しばらくして例のデリがやってきて夕食の時間に


「あ そうだ 明日出かけるから病院はお休みね」


「どこ行くんですか?」


「内緒」


そして夕食を終わらせ片づけをし寝る用意をして
いつものように久遠のベッドで2人で抱き合い寝た



翌朝


久遠が先に目を覚まし キョーコにkissをし静かに起きる
最近2,3日に1回はと始めた筋トレをしにその部屋に向かった


しばらくしてキョーコが目覚める


「久遠が居ない。。いつも一緒だから1人だと寂しい。。」


10~15分程すると久遠が上半身裸で帰ってきた
ベッドに腰掛「キョーコ おはよう」


「久遠居なくて寂しかった。。」久遠にしがみつく


「ごめん 寝てたからトレーニングルームに行ってた」
嬉しくて微笑む


キョーコが筋肉の浮き出た胸に頬をつけて離れない


そして久遠がキョーコを抱きしめる

キョーコの胸の感触が・・ 


キョーコが離れたかと思うと首にすがりついてきて
久遠の顔をずっと見る

久遠もキョーコの顔をずっと見て改めて思い言う


「やっぱりキョーコは本当に綺麗だね」



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実はこの話の前にも書いた話があったんですが

手違いで消えてしまいました!(´Д`;)


どうにかつじつまを合わせてみたんですけど。。





とある量販店の大型店舗にやってきた


「何を買うんですか?」


「ん ちょっとね」


そしてポータブルオーディオプレイヤーが売っている
コーナーで足を止める


「キョーコだったら どれが良い?」


「あっ これ綺麗かも」


「赤なんだ てっきりピンクかと思ってた」と笑う


「ピンクも迷いましたけどね」笑う


そう言って久遠は店員に伝えその商品とカナル型のイヤーフォンを
購入し自宅に戻った


「さて 早速DLしちゃいますか」


「?」


「ん? 今買ってきたプレイヤーに音楽を入れるの
これなら部屋中だろうと外だろうと歩き回って聞けるよ?」


「そのためだけに買ったんですか?久遠は私に甘やかしすぎ!」


「それがどうしたの?」


「。。。 」


「大好きなキョーコを俺が甘やかしてどこがいけないの?」


「そうですね。。 すいません ありがとうございます」


ダメだ。。久遠に言っても通じないよぉ~(>_<)


「とういうことで アーティストと曲名を教えてくれるかな?」


こうして久遠にまずは10個ほど伝えると
プレイヤーの操作を始めた


「何してるんですか?」


30~40分くらい操作をすると


「はい ちょっとそれで合ってるか聞いてみて?
ここで選んでこれでplay これでstop」


「はい。。」


しばらくキョーコが慣れない手つきで操作をして
入れた曲をチェックするのに聞いていた


「どう?」


「はい 全部合ってました」と笑う


「さっき何してたんですか?」


「あぁ 曲を購入して入れてたの」


「ぇ。。 わざわざ買ったんですか?」


「借りたの入れるのは良くないし?」と笑う


「そうなんですか。。 わざわざ曲まですいません。。」


「喜ぶと思ってしたのに そんな悲しい顔されるのは
想定外だな」


「久遠。。 ありがとう。。」目を潤ませ久遠に抱きつく


「うん」

と言ってキョーコにkissをして


「これで俺は満足」と微笑む


「そうだ 目を瞑って曲聴いてみたら?
もしかすると指が覚えてて動くかもしれないし」


「そうですね 試してみます」


ソファーの下に座りソファーに寄りかかりながら
キョーコを膝の上に乗せ何となく聞こえる曲を
久遠も聞きながらキョーコの左を見ていた


早いテンポの曲だとやはり難しいのか
ゆっくりな曲になると微かに左が動いた

弾いているというよりはリズムをとっているような

目を開けている状態で出来ればもっと良いけど
目で見て認識するとダメかもしれないな・・・


ん... あの時みたいにすればいけるかな?


キョーコの肩を叩き 片方のイヤーフォンを外し


「ちょっと待っててね」とkissをして席を外した


そしてしばらくすると帰ってきて
キョーコをまた膝の上に乗せ
アイマスクをキョーコに着けた


「これは?」


「それなら目を開けてても見えないでしょ?」


「そうですね 結構目を開けちゃいそうになるので
良いかもです」と笑った


「じゃ それでやってごらん?」


左は動いたとは言えなかったが

キョーコが嬉しそうにしていたので
久遠は長い時間自分の膝に乗せてやらせていた


そこにいつものデリのチャイムが鳴った


キョーコの肩を叩き イヤーフォンを片方外させ


「デリが来たみたいだから」と伝えると


「あ。。 もうそんな時間なんですね すいません」


急いで久遠の膝から降りてプレイヤーを止め
久遠はインターフォンに出てオートロックを解除した


「良いよ キョーコが楽しそうだったし」と微笑む


「久遠。。 ありがとう。。」


「うん」と言って微笑み頭を撫でる


玄関前のチャイムが鳴り久遠が取りに行き
こうして毎晩届けられてくる夕食を食べ
しばらく病院も通う事にしたのでお風呂に入り
少しキョーコの指のリハビリをして寝ることに


「久遠 毎日ありがとう。。」


「ん?やっておかないと指が堅くなっちゃうしね」


「さて そろそろ寝ようか」


「うん」


キョーコを抱き上げベッドに寝かす


「歩いてこれるのに。。///」


「俺の筋トレだと思ってくれれば良いんじゃ?」


「筋トレ。。」


腕枕をし腰に手をかけ引き寄せ


「おやすみ キョーコ」


と言って軽くkissをしたが久遠には足りなく
甘噛みをし舌を絡ませた


久遠の胸に顔を沈め「おやすみ 久遠///」

こうしてやっと寝る事に・・



そして1週間... 10日と経った

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だらだらとリハビリの毎日までも書いてしまいましたが

実際本当に毎日動かなくても動かしてあげないと

固まってしまって動かなくなるので

もしこれで知った方は 明日はわが身!という事で

覚えておくと良いですよヽ(゚◇゚ )ノ


1ヶ月寝たきりすると本当に歩けなくなりますし。。

子供の頃に実証済みです!


ちなみにこのときは怪我ではなくて病気でした



「検査はしましたよね?」


「うん 今日はリハビリ
キョーコ これ鏡なんだけど右の腕ここに置いて」


「で 腕が写ってるよね?」


「うん」


「左腕はこっちに置くよ
で 右側から覗き込んで右腕動かしてみて」


「その時 鏡に映ってるのは左だと思って
左からは覗かないでね」


「ん。。」


「キョーコ 真剣にっ 左だと思って右動かして
居るとだめなら俺部屋出てるから」


そして久遠が部屋を出て行った


久遠 ごめんなさい
私のために来てくれてるのに。。 怒ったのかな。。


「どうですか?」


と別室でキョーコの様子をカメラで見る医師に聞く


「まだやり始めだしね 様子見よう」


しばらく見ていると


「時間の問題な気がするしそうだこれ渡しておくよ
自分で動くようになったらこれを握らせると良い」


ボールだがとげとげが全体についてる


「握ってごらん その棘みたいのがツボを刺激するのと
ゴムで出来てるから筋力アップ」


「へ~ ありがとうございます」


10~15分キョーコをやらせて久遠が戻ってきた


「久遠。。 ごめんね。。」両腕で久遠に抱きつく


「うん 出来た?」抱きしめ頭を撫でる


「肩の辺りは動いてる気がした」


「そっか 良かった」と微笑む


部屋を出て医師に挨拶をして病院を出た


「さて 医院長の家行こうか 前もって言ってあるから
家に居るはず」


「はい」と笑う



医院長の家に向かい到着


「大きなお屋敷ですね。。」


「色んな事(仕事)をしてて来客多いしね
まぁ 何よりパーティが大好きなんだけどね・・」


「中に入ろうか」


こうしてとても一般宅とは思えない家の中に入ることに


「やぁ 最上くん 良く来たね」


「すみません 私まで来てしまって。。」


「いや 君とはしゃべってみたかったし大歓迎だ」


こうして大広間のようなところを通り
音楽や映画を鑑賞する部屋に通された


そういえばさっき大広間にピアノがあったけど
誰か弾くのかな?


「あの さっきピアノがあったんですけど
どなたか弾かれるんですか?」


「あぁ うちには居ないがPTの時にピアニストを呼んで
弾いてもらうんだ」


「あ。。 そうなんですか」


「君が治ったらぜひ弾きに来てくれ
実は入院した時に頼もうとしてたところだったしな」と医院長が笑う


「お言葉に甘えて 治ったらぜひ」と笑う


そしてCDが置いてある部屋に通され


「凄い。。 ですね。。 あっ これは。。 」


「これは難しいらしいな」


「ええ 高難易度と言われてる曲の1つです

いずれは弾けるようになりたかった。。」


「何て言うの?」


「リストのマゼッパです
あのままやってても出来たかどうか分かりませんけどね」

と苦笑いする


「じゃ 治ったら練習してぜひ聞かせてね?」と微笑む


「はい」と笑った


「キョーコは特に誰が好きなの?」


「そうですね。。 どなたのも好きな曲はあるんですが
今はこれが好きとか 変わったりもするんで。。」


「じゃ 今は?」


「今はベートーヴェンが好きですね
特にMoonlight Sonata 3rdとかかな? これです」


「医院長聞かせてもらって良いですか?」


「あぁ 構わんよ」


そして聞ける部屋に戻り聞かせてもらう事に


「凄い曲だね。。」


「ええ 忙しい曲ですよね」とちょっと潤ませ笑う


抱きしめ
「大丈夫 絶対出来るから」と背中を撫でる


「うん。。」


久遠の姿を見て医院長は初めは驚いたが
満足げに微笑む


あやつがあんな顔とあんな態度するようになるとはな
やっと人を愛する事が分かったらしいな


CDの多さに圧倒され今回はこれで帰ることに
そしてまた大広間を抜けて行く時に


「ピアノ 見せてもらって良いですか?」


「あぁ 構わんよ」


キョーコが近づき絶句する

「これって。。 もしや。。 というか
steinway&Sonsって書いてあるし。。」


「触っても構わんよ 蓮 開けてやれ」


キョーコは右手で音を出す

「素敵。。 憧れのピアノにまさか会えるなんて。。
しかもグランドって。。 めまいがしてきた。。」


「キョーコ?」


「あ。。 何でもありません
医院長先生ありがとうございました」
と綺麗なお辞儀をした


そして来る約束をして車に乗り込んだ


「憧れのピアノって?」


「えっと さっきのはスタインウェイって会社のピアノなんですが
グランドは1千万以上するんです

コンクール以外で初めて触りました」と笑う


「音の反応も良いし ともかく憧れます。。」


「そうだったんだ」と笑う


そして久遠の脳には憧れのピアノとしてインプットされ

何やら考えていた



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