何十年か昔には歌声喫茶というものが流行っていたそうですね。

今もどこかにあると思いますが、私の周りでは、アコーディオン奏者の友人がアコーディオンの生演奏で地域の方々のために歌声喫茶なるものを開催しており、そこでは皆さん楽しそうに歌っています。


この歌声喫茶の教室バージョンが10年くらい前から流行りだしましたね。

ホールに集まって、舞台上にはピアニストと声楽家。歌う人はホール客席。初めに発声の説明が少しあって、舞台上のスクリーンに映し出された歌詞を見ながらピアノ伴奏でみんなで歌うんですって。


大勢で歌うから個別に発声指導があるわけでもなく、童謡とか唱歌のみんなが知っている(であろう)歌を山ほど歌うんですって。

要するにピアノ伴奏のカラオケみたいなものよね。


こういうレッスン(レッスンとは言えないですが)をして貰えるものと思って、カルチャーのヴォイストレーニングにいらっしゃるみたい。(こういう方が複数人いたので最近の傾向かも)


カルチャーのヴォイトレとこういった教室は、

全く別物。


まず、カルチャーは「指導」がガッツリ入る。

当然といえば、当然です。


そして、もう一つ重要な案件。

カルチャーで取り上げる曲の中には「音取り」

が必要な曲もある。


おそらく、

歌声喫茶教室に音取りは存在しない。ですからね。

楽譜でなく「歌詞カード」を見て歌いますから。



自分の好きな歌を山ほど歌いたくて、指導も必要ない方はカラオケボックスへ。


音取りの必要のない童謡や唱歌を生演奏で歌いたい方は歌声喫茶教室へ。


ちゃんと指導して欲しい方はカルチャーセンターへ。


なのに、なぜか、歌声喫茶的なものを求めてカルチャーにいらっしゃる。


たぶん、物足りないのでしょうね。

歌声喫茶教室は、皆で山ほど歌うけれど個人個人への指導やアドバイスは無いから、歌っていてそれでいいのか、いまいちよく分からない。

といったところかしら。


だから、カルチャーで、ちょっとオーダーメイドの歌声喫茶をやってもらって、ちょうどいい指導(これが厄介)があったら、と思われるのかしらね。


で、それを体験でいきなりやってきて求められる。


自分の歌いたい曲を言えば、その場で楽譜が出てくると思ってるみたい。

今は便利なものはありますけどね…


でも、いきなりは無理ですよチーン

初めて聞かされる私はビックリです滝汗

グループレッスンなんです。元々いらっしゃる生徒さんとの兼ね合いもありますしね。

長いことレッスンしてたらリクエストはどんどん取り入れてますが、体験では難しいですよ。