久々に聞きました。

「この公演、チケット報酬なんです…」


私、このやり方って、チケットノルマよりタチが悪いと思ってます。


チケットノルマと何が違うの?と思いますでしょ。

売ったチケット代は自分の報酬にしていいのですから、いいことじゃない?と思いますでしょ?


でも、なーんかね、

腑に落ちないのですよ。

モヤモヤするんですよ。


チケットノルマの方が、絶対お支払いしなきゃいけないものだから、チケット報酬ならば売れなくてもそれは単に自分に入ってこないだけなんだからいいんじゃない?

とも思えるんですがね、なーんかモヤモヤする。


チケットノルマは、大体において、その収入が無ければ公演が打てないという背景があります。

公演を打つための資金集めに出演者の皆さんもご協力ください、というもの。


チケット報酬の場合、公演を打つための資金は他にある。もしくは事務局が売るチケット売上分が資金に充てられる、ということ。


従って、


事務局は公演に必要な資金を得るためにチケットを売りますが、出演者の報酬分は事務局では売りません、売れません。自分たちのギャラは自分で売れや。

と言われてるような気がするんですよね。


出演を請うたのはその事務局であって、そこに雇われて歌うのに、報酬は自分のお客さんに直接掛け合ってそこから貰うという行為が、なーんか違うんですよね。


これ何に例えたら分かりやすいですかね。


セミナーとか塾ですかね。


講師のあなたは5人ほど受講生を連れてきてください。その連れてきた5人の方からのセミナー代が、今回のあなたの報酬です。お金のやり取りは事務局を通さずにそちらで直接、お願いします。

当然、連れて来なかったら、あなたの報酬はありません。


こんなところ、ありますか?

そんなところで呼ばれてセミナー講師、やりたくないですよね。

でも歌い手や音楽家にはこういうことがまかり通ってたりするんですよねぇ…