かなり追い込まれております。
オペラの稽古です。
この時の稽古は立ち初日だったかしら。
アルフレード役の村上さんと、稽古ピアニストのみっちゃんと。
ヴィオレッタ…
ヴィオレッタの前に、まずヨーロッパ人。
「そこはそういう解釈か…」
ということだらけです。
日本人ならそうしないよね?
ということだらけ。
8年前に演じた時の解釈とは違うと思うところがところどころ…
だから前回と表現を変えています。
そして前回と変わらないところ。
悲しい場面では勝手に涙が流れるんです。
でもね、絶対に誤解しないで欲しいんです。
演じながら感極まって泣いてる!
って思わないで欲しいのです。
え?
そうなんでしょ?
と思いますでしょ。
絶対、そう思うでしょ。
私だって、他の人がそうだったらそう思うもの。
違うのよ。
ホントに泣いたら歌えなくなります。
これ、泣いてるのではなくて
涙が流れてるだけなのです。
目の汗です。
で、
涙が出るのは
マイナスコンバルションに××したから。
詳しくは企業秘密でございます!
その昔、オペラ研修所時代の話。
演劇の先生による授業がありまして。
その時に、貴重なお話をたくさんしてくださったんです。
で、演劇って、実際に涙を流す芝居が必要だったりするわけです。
あれね。
涙が流れるスイッチみたいなのがあるらしいんです。
それが、
マイナスコンバルションに××するということ。
で、そのスイッチなんですが、
中途半端に習得してしまった
みたいなんです、私。
その時の演劇の授業では、私がやった役は泣きたいのを堪えて、でも少し泣いてもいい?みたいな役どころだったんです。ちょっと難しい演技でした。
その時にマイナスコンバルションに××しなさいって教えて頂きました。
で、上手くいったんです。(先生にも凄く褒められました)
でも、オペラの役を演じるのに涙は必要ないでしょ。
涙で視界が霞んだら指揮が見えなくなっちゃう。
ホントに泣いたら歌えなくなっちゃう。
化粧落ちちゃう!!
ですから、このスイッチを多用することはないだろう、知識に留めておこうと思っていたんです。
けれども、
何かの拍子にマイナスコンバルションを××してしまって、
つまり、涙を流すスイッチを押してしまって、
勝手に涙が流れてしまうという…
スイッチを押す方法を知ってるのに、押さない方法を自分で選択出来ない感じ。
今回、
前回も同じところで涙が出てきたなぁと思いながら稽古してました。その音楽、箇所は私の涙の出るスイッチを押してしまうところらしいのです。
これは誤解されてるよなぁ…と思いながら、歌っておりました。
しょうがないので、演出家(夫です)に打ち明けました。
ホントは打ち明けたくなかった。
内緒にしときたかったのよ!!!
だってさ、
これから先さ、
泣いてても、
本当に泣いてても、よ?
それはマイナスコンバルションを××した嘘泣きだろう?
って思われたくないじゃない?
今後、泣けなくなるじゃない?
上手くいけば自在に涙が流せるのよ?
なんかね、
秘密兵器を暴露した気分よ。
でも
嘘泣きなんてしたことないけどね
ホントよ