大変だった3年前。
稲城市民オペラの活動を完全にお休みしたのは最初の緊急事態宣言が出された頃の3ヶ月ほど。
その3ヶ月の間は器楽曲に『アヴェ・マリア』の歌詞を付けるという声楽家なのに何やってるの?ということをしておりました(これは1年後の2021年にコンサートでお披露目して大好評でした)
この3ヶ月の後、稲城市民オペラでは、すぐに活動を再開し、細々とながらと思っていたらなぜか大規模に?活動してきました。
先日、他の業種の方とこれまでの歩みをお互いに話す機会があったのですが、とにかく私たち、辞めずにやり続けて良かったわよね、なんて話しました。
一旦、辞めてしまうと、また新たに始めづらくなって本当に辞めてしまった人もいる、なんて話。
周りが次々と正気でない状態になっていった、とも話していました。
どこも同じだったんですねぇ。
正気でない方からは購入してもないのにクレームの電話入れてきたりして、変な人に遭遇する確率の多い3年間でした。
稲城市民オペラは、合唱は一般の方で構成されてますから、コロナ禍ではお仕事の都合で辞めざるを得ない人もいました。内緒で続けてる人もいましたし、そうすると、うちの団体からクラスターは絶対に出せない!なんて皆で必死になっていました。
2021年夏の、やっと公演が叶った『愛の妙薬』
長崎、富士宮の合唱団も稲城に集結して感動的なものになりました。
ちょうど本番はコロナ感染者数が増えた時期で、何もこんな時に東京に行かなくてもいいじゃない!と言われながら長崎、富士宮から参加してくれた方々の心意気に嬉しく思ったり、
「ここまで感染者数が増えたらもうダメです…」と、ギリギリになって出演を諦められたりして悲しく悔しい思いをしたり。辛かったですねぇ。
とにかく、うちからは絶対にクラスターは発生させないと人数制限を設けて時間短縮しての稽古をしたり、人と接触せずに活動する方法を模索したりして、歌うという行為の何と人間的・原始的行為かと、そして尊いことかと思わされました。
活動を続けた理由は、続けていないと抜けられた方は戻ってくるところが無くなるから。そして、もしかしたら、他所で活動してた方も活動場所が無くなって、新たに探している人の受け入れ先になるかもしれないから。
そして何より、歌ってないと衰えるばかり。
活動を休止した3ヶ月間、歌う気力を失って歌ってなかったら戻すのに大変でした。普段から歌ってる私がそうだったんですから、素人さんはもうとんでもないことになってますよ。戻るなら早い方がいい。
稲城市民オペラでは、途中で抜けた方も戻ってきて、新たに入られた方もあり、今では男性は11人。女性も11人。市民オペラ合唱団で男性と女性の比率があまり変わらないというの、珍しいですよね。
年齢層は、10代、20代、とんで50代から80代。30代と40代がいないのが寂しいです。これは働き世代、子育て世代だから仕方のない面もあります。
でも、その年齢からやっておくといいんだけどなぁ。
合唱団は、そろそろ立ち稽古に入ります。
ソリストの音楽稽古はこれからです