イタリア滞在記、続いておりますが。
オペラ『椿姫』
稲城市民オペラ10周年記念公演です。
マエストロとは、オペラの指揮者のこと。
歌い手たち、合唱、オーケストラ…音楽全般を統括する重要なお方です。
演出家という、演技のことから美術、照明、舞台裏など統括するお方もおられます。
稲城市民オペラの演出家は公演監督も兼ねてるので、これまた大変なポジションです。
イタリア滞在中はヴィオレッタ(今回、歌います)をレッスンして貰ったの?と、稽古ピアニストに聞かれました。
いや、全然
お前、何しに行ったんだ?
と思われたような。
イタリアオペラですよ。
なんでイタリアに行ったのにレッスンして貰わずに帰ってきたの?
と、顔に書いてあったような無いような。
レッスンには行きましたよ。
3週間で3日通って6レッスン。
かなり詰め込みました。
そんなにレッスンして貰ったのに何してたの?
セルビアの歌を教わってきました
旧ユーゴスラビアです。イタリアの東側の海を挟んでお向かいの。
お前、何しとんねん?
という声が聞こえてきたようなこないような。
なので、イタリアに行ってた3週間は椿姫の楽譜を開く暇は無し。セルビア語とセルビアの音楽にどっぷり。
しかも、せっかく教わったこの素敵な歌を、いつお披露目する?ということで頭はいっぱい。
すでに曲が決まってるある会にて追加で演奏しよう!と閃き、ピアニストに承諾を得るでもなく宣言。
イタリアでの夜の時間に突然メッセージを送ったから、日本は夜中の3時とか4時とかその辺の時間だったんじゃないかしら。
帰国して楽譜を送りつけました。
そういえば「いいですよ、やりますよ」の返事聞いてない。
で、椿姫の合唱マエストロ音楽稽古初日というのに、
稽古の前にセルビアの歌をさっそく合わせ練習。
「いいですよ、やりますよ」って言ってないのに、ちゃんとやってくれました。
何のことはない、ピアノをお願いしたのは椿姫のマエストロ、竹内さんです。昨年のリサイタルでもピアノをお願いしました。
これから『椿姫』ってのにセルビアの音楽。出版されてもない、初めて聞く音楽の合わせ練習。なかなか鬼です。
こちらは、どなたでも聞けるように手配しますので発表を楽しみにしていてください。
それより『椿姫』ですよ。
一度歌っているとはいえ、この役は大変。いつまでたっても苦手感が拭えない。
ですが、セルビアの歌を習いつつも発声は見て頂いたので、とても良いメンテナンスになりました。私の発声の(悪い)クセを指摘、直して頂いたので、ヴィオレッタ1幕アリアが歌いやすくなりました。
そういうもんです。
ソリストの音楽稽古はこれからですが、他のソリストさんも稽古に参加しました。久しぶりにお顔が見れて、しかもマスク無しでの稽古!嬉しかったぁ。
それにしても…ソリストは音楽稽古してないのに合唱稽古にソリストを呼ぶって、ソリストさんにもスパルタの稲城市民オペラです。