レッスン伴奏をしてくれたのは、ロシア人の男の子。コンセルヴァトーリオ(イタリアの音楽院)の学生さんでした。とても優秀で、誠実に対応してくださいました。最後の日は卒業試験の日と重なってしまって会えませんでしたが、ミラ先生を通して挨拶してくれました。


ちょっとtimido(恥ずかしがり屋)さんかなぁと思っていました。

気になったのは3月某日の2回目のレッスン。

目を合わさない、帰りぎわに挨拶をしても無視…

あれれ?私、なんかした???


その後に知りました。

岸田さんよ、なんだいあのしゃもじは…


もしかしたら彼はそういうことが気になっていたのかもしれない。そうではないかもしれない。

そうやってお別れして、最後の日は会えず。


そしたらミラ先生から「よろしくって言ってたわよ」と。

嫌われたと思っていたので、ビックリしてお返事が出来なかった私。


イタリア語が分からないと思われて、同じことをもう一度言われました。


えぇ、えぇ、分かってます、言われたこと、分かってます。

思わず「彼はtimidoでしたよね?」と。

まさか、まさか「私のこと、嫌ってましたよね?」とは聞けないし。

ましてや「日本の首相がやったことを気にしてるとかないですよね?」なんて言えないし。


しゃもじは関係ないかもしれない。あるかもしれない。

でもね。

そういったこと、ありますよ。

海外に行くと、ちょっとした動向でこちらにも影響があるような無いような。

せめて自分が海外にいる間は、波風たって欲しくないと思ってしまいます。