ちょいと今日は怒ってます
(いつも、かもしれないけど)
先日、とある場所で、YouTubeでオペラ『椿姫』を見たという方に話しかけられました。(知り合いでもなんでもなく、知り合いの知り合いみたいな。だいぶご年配の人)
その人、歌のレッスンに通ってるんですって。(それは別にどうでも良い)
それで、
その人が見たというYouTubeの『椿姫』のヴィオレッタは、ネトレ○コだったそうなんですが、
「1幕のアリアでハイCを出さなかったから、つまらなかった」
こう言われましてね。
はい、どこからツッコミましょうか。
たぶんね
1幕のヴィオレッタのアリアの最後の音を最高音にしなかった、と言いたかったんでしょうけど、その部分を最高音にするのならば、
ハイC(3点ド)じゃなくて、
3点ミのフラットね。
ドの音より高いから!!!
それにハイCは楽譜にバンバン書いてありますから。
ヴィオレッタ歌いは楽譜に書いてあるハイCは普通に歌ってますよ。
楽譜には書いてないけど、曲の最後などをわざわざ最高音に上げるのは、役を演じる上で重要ではありません。
この人、本当に歌を勉強してるの?
この人の先生は何を教えてるんでしょうね。
そのセリフ、
ヴィオレッタ全幕歌ってから言って!!!
ちゃんと勉強した人なら分かると思う。
それにね、
YouTubeでちょっと見ただけで、お金払って聞いたわけじゃないんでしょ?
ただで聞いといて文句言える立場じゃないわよ。
そういうのは大枚はたいて言うのよ。
『椿姫』にヴィオレッタ歌いは3人必要と言われます。
それぞれの幕で要求される声が違うのです。
当然、歌手によっては、それぞれの幕で得意不得意は出てきます。
1幕が得意な歌い手は2幕以降は辛かったり、3幕が得意な歌い手は1幕が苦手だったり。
習ってるんならそういうこと、分かるでしょ?
それに内容に必要ですか?その高音は?
一度だって歌ってみたことあるの?
そういうわけでね、ヴィオレッタという役は全幕歌いきるのは本当に大変。
誰か私の代わりに1幕、歌ってください
嘘です。
頑張って全部歌います。
私は2幕が楽なんです。
1幕は何回練習しても不得手感が無くならない
アリアの最後を最高音に上げなかったネトレ○コの気持ちはよーー分かる
終幕まで歌いきるの、本当に、本当に、大変なのよ!!!