歌い手なので、たまには発声のことを。


ヴォイトレの生徒さんに「先生、そんなにいっぺんに色々考えられません!」とよく言われます。

歌うって簡単なことですが、お腹、背中、顔、声の方向、歌詞の意味、などなど色んなことを考えて、色んなところを使って歌ってます。


だから、生徒さんには「お腹どうなってる?」「喉は?」「声の行く方向は?」などなど色んなことを言うものだから、あっちもこっちも言われてガーンもう分かりません!!!

みたいな感じになるみたい。


練習して、練習して、身体の使い方は無意識で出来るようにしていくんです。

走るのに「足はここまで上げる」とか「腕はこうやって振る」とか考えないでしょ。それと同じ。


歌う時は表現に集中できるように。オペラとなると演技も付くわけです。…これは歌の表現を考えれば演技も自ずと…ね。


で、

どうにもその『無意識』に落とし込めてない部分がございまして。


高音のピアニッシモが、昨年末のクリスマスコンサートからアレレ?な状態に。


これ、無意識に出来ていたのに、一旦、意識しちゃったせい…ショボーン


で、その出来ていたと思っていた『無意識』が、実は本当に『無意識』だったんでしょうね。

努力せずとも勝手に『出来ていた』ことだった?

いや、若い頃は高音ピアニッシモは出来てなかったので習得したものなのだけど、そこから『無意識』になり過ぎて、1周して分からなくなった?ニヤニヤ


まあどうでもええけど、どうやってたんだっけ?と試行錯誤してやっと思い出しました。

出来なくなってたのはピアニッシモを意識し過ぎて息の通り道を塞いでいたようです。


この通り道、私の場合は鼻の裏側にある。


って、これを生徒さんに説明すると

「何言ってるんですか?」

という顔をされるんですよねぇ。