自宅での出産を決めたのは妊娠6、7ヶ月頃だったと思います。

8ヶ月の時に、大きなお腹でコンサートを開き
「自宅出産します!」とお客さんに宣言しましたので、その頃です。

自宅にした理由は、
陣痛の時に動かなくてすむこと、
家族のそばにずっと居られること。息子は幼稚園年少さんでしたから、なるべく離れたくありませんでした。

助産院は、個人宅をちょっと改造したような感じでしたから、出産後に人様(お産婆さん)のお家にいるより、慣れてるうちの方がいいだろうと思いました。

自宅で産むのも、助産院での出産も変わらないですから、だったら家族のそばにいる方を取りました。

実際、自宅にして正解でした。陣痛の時に移動するのは容易ではないからです。

出産前の検診で「今週中には産まれるだろうねぇ」と言われて帰宅しました。
それから何を思ったのか私、無性に保存食を作らねば、とコロッケだのプルコギだの仕込んで作って冷凍庫に入れて…

全てが完了したその晩の12時に陣痛がやってきました。

たまたま、実家の母と電話で話していて「これって陣痛かねぇ?」などと悠長なことを言ってました。予定日の5日前でしたから、まだ産まれないと思っていたのです。

母は、早く旦那ちゃんを起こして、お産婆さん呼びなさい、と言っていましたが、息子の時が微弱陣痛で時間もかかりましたから、いやぁまだまだ、なんて思い込んでいたんですね。

様子を見るよ、なんて言って電話を切り、寝ようとするけれど10分おきにやってくる痛みで眠れないのです。

しょうがないので「ヒッヒッフー」の呼吸をして痛みを逃します。
もうこの時点で立派な陣痛でしょ!という感じなのですが、私のお産は長くなると思い込んでいるので、まだ気づきません。アホです。

その後、何度か母からも電話があり、皆を起こせと言われますが、まだまだだよと

懸命に呼吸で痛みを逃し時計とにらめっこです。

…あら!?痛みが6分間隔よ!

ここでやっと気づきました。出産だわ!

10分おきだったのがいきなり6分に飛びました。これが経産婦のお産なんですね。いよいよです。

すぐに母に電話し、妹に連絡してもらい、母も静岡県から東名使って来ることに。妹は隣の市からタクシー飛ばして来ました。

それから旦那ちゃんを起こして、助産院に電話して貰いました。

夜中の2時でした。


二時間も、これは陣痛じゃないって頑張ってたんですね。