何日か前に、子供を餓死させた、という事件を新聞で見ました。もう何度こういうニュースを見たことでしょうか。

一緒にいながら自分は飯を喰らい、その傍らにいる子供には食べさせてないのです。

亡くなった子供の胃袋にはプラスチックと紙切れが入っていたといいます。子供が亡くなった時の親の胃袋には何が入っていたのでしょうか。

どうしてこういうことができるのでしょう。私だって立派な子育てをしているわけではありません。時には感情に任せて叱ってしまったり、イライラしてこの子たちなんかいらない!と思ったり…。人間だから色々です。完璧ではありません。でもね‥

何かで読みましたが、虐待を受けた子供たちは
『自分がいけないんだ、お母さんは悪くない』
と虐待をしている母親を庇うそうです。

親が子供を愛したから子供が親を愛してくれるわけではなく、生まれたときから自然に子供たちの方から親を愛してくれているのです。

愛の反対側は『無関心』だそうです。餓死させるというのは『無関心』に他ならないでしょう。

私の好きな歌人、河野裕子さんの短歌に

しっかりと飯を食はせて陽にあてしふとんにくるみて寝かす仕合わせ

というものがあります。たったこれだけの子育てでもいいではありませんか。

今日は河野さんの命日ですね。ご冥福をお祈りいたします。