昔、インコを飼っていました。メスインコで、たびたび産卵しては卵管脱してしまい、かわいそうなことをしました。

どうやらピーちゃんは私の呼び掛けに反応して発情してしまうらしいのです。獣医さんからは「名前を呼ばないでください!」と言われる始末。

さて、その頃、私はオペラ『魔笛』のパパゲーナの役を頂いていて、おうちで「♪パ、パ、パ」と練習していました。

パパゲーノとパパゲーナの二重唱は鳥のさえずりみたいでかわいいです。

そうしたら、何だかピーちゃんの様子が変なのです。この二重唱を歌い出すと興奮して鳴くのです。あまりにもいつもと違うので見に行ってみると…

発情してました。
(T_T)

発情すると無精卵を作ってしまうのです。そうして自分の頭ほどの大きさもある卵を懸命に産んで、きっかり21日間温めます。生まれないのに一生懸命暖めるのです。

それにしても、モーツァルトの何とすごいことか。インコちゃんのハートも鷲掴みな音楽を生み出したのですから!

インコにとって♪パパパのメロディは、愛を囁いているように聞こえるのですね。