今日は8月9日、長崎に原爆が落とされた日です。

佐世保にいた頃は、この日は登校日でした。学校では平和について考える催しをやり、11時2分には黙祷をしていました。

中学生の途中で静岡県に移り、広島・長崎の原爆投下なんぞ関係ないという雰囲気の夏休みで悲しく思った記憶があります。
広島・長崎ばかりが、やっきになって核兵器廃絶を訴えているような‥そんな気分にさえなりました。東京都の学校でも原爆投下の日は関係ないようです。もう慣れましたが…。

唯一の被爆国として、なのに原発がある現実。広島・長崎が66年間にも渡り訴えてきたものは何だったのか、と思います。

今日この一年間で三千人以上の人が被爆により亡くなったとして原爆死没者名簿に加えられました。66年たった今でも苦しんでいる人がいるのです。

あの日、私の祖母は佐世保市内の自宅にいました。小高い所に家があり、遠くまで見渡せます。

「長崎市の方が明るぅなっとって、なんやろか言いよったら3日後に原爆の落ちたって判った」

と話してくれました。

原爆のことを話せる人が少なくなってきています。いつになるか判りませんが、子供たちを原爆資料館に連れて行きたいと思っています。