小学三年生の息子の習い事は、空手、書道、ピアノの三つ。

最初からこの三つを習わせようと考えていたわけではなく、やむにやまれずこうなった、という感じです。

私たちは息子が小学校に入学する直前に今住んでいる町に引っ越してきました。息子は新しいお友達、環境に慣れようとしていた小学校生活の最初の2週間に、幾つかのトラブル(ちょっと小突かれたり)に見舞われ、登校拒否にでもなるんじゃないかとかなり心配しました。

良く言えば優しい、悪く言えばひ弱な感じのする子でしたので、これは身も心も強くせにゃいかん!と武道をやらせようということになったのです。

私は沖縄空手道、主人は柔道をやっていましたので、空手か柔道か、と考えたわけです。そしたら近所に空手道場があり、すぐに始めさせました。

さて今度は習字。教室に貼りだしてある子供たちの作文など…。どこをどう見ても、息子の字は学年で一番汚いのです。

その字の汚さや、読んでるだけでこちらは不快になるのです。本人にその意思はなくとも、喧嘩を売られているような気分になるのです。

下手くそなりに丁寧に書いてあれば救いようはあるものの、それすら無い!

書き順はめちゃくちゃ。何度言って直させても次の瞬間には喧嘩売ってる字。

もうこれはいかん!と習字教室へ。せめて人並みに書いてくれますように…。

そしてピアノ。これは自分からやりたいと言い出してやっています。が、そのわりに練習しない。

さてさて、彼にとって一番やりたくないのは空手のようです。サボろうとします。

いつだったか、道場の前まで送って、車を降りたら走って逃げ出しました。車を降りて母は追いかけました。(運転してたのは主人ね)

胴着姿で登り坂を逃げる息子、必死の形相で追いかける母!捕まえてビンタです。生まれて初めての母からのビンタでした。

師範に息子を引き渡し、私も一緒にお説教を聞き頭を下げ、
習字でも「時々騒いでます」と言われれば頭を下げ、
ピアノでは「練習をしてこないので先に進めません」と言われて頭を下げ、
学校では忘れ物が多すぎますと言われて頭を下げ…

人に乱暴を働いた、とかいうことはないので、まだマシなのでしょうけど、
息子よ!もう少し、しっかりしてくれぬか!!